夏と秋の美学
鈴木其一と伊年印の優品とともに

根津美術館

  • 開催期間:2024年9月14日(土)~2024年10月20日(日)
  • クリップ数:32 件
  • 感想・評価:3 件
夏と秋の美学 鈴木其一と伊年印の優品とともに 根津美術館-1
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重要文化財 夏秋渓流図屏風(左隻) 鈴木其一筆 日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵
重要文化財 夏秋渓流図屏風(右隻) 鈴木其一筆 日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵
夏秋草図屏風(左隻) 伊年印 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
夏秋草図屏風(右隻) 伊年印 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
夏草図屏風 尾形光琳筆 日本・江戸朝時代 18世紀 根津美術館蔵
舟遊・紅葉狩図 住吉広定筆 日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵
夏と秋の美学 鈴木其一と伊年印の優品とともに 根津美術館-1
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

『古今和歌集』において、四季のうち春と秋の歌は、夏と冬の歌より数で大きく上回ることにも示されるように、日本では古来、春と秋が好まれました。春と秋に対する偏愛は、季節が離れた桜と紅葉を取り合わせる作品をはじめ、美術の世界でも見出されます。

そうした伝統を受け継ぎながら、江戸時代の美術には、春ではなく夏と秋の組み合わせも目立ってきます。その背景に、夏の風情を好ましく思う感性があるのは間違いありません。旺盛な夏と衰えゆく秋を連続して描くことは、季節の推移をくっきりと切り取るのにも寄与したはずです。

本展は、江戸琳派の異才・鈴木其一と、琳派の祖である俵屋宗達に始まる工房の優品を中心に据え、美術作品によって初夏から晩秋まで移ろう季節の情趣を楽しみながら、そこにうかがわれる美意識の諸相に迫るものです。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2024年9月14日(土)~2024年10月20日(日)
会場 根津美術館 Google Map
住所 東京都港区南青山6-5-1
時間 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日 
※ただし9月16日(月)、23日(月)、10月14日(月)は開館、それぞれ翌火曜日休館
観覧料 オンライン日時指定予約
一般 1,300円
学生 1,000円
※障害者手帳提示者および同伴者は200円引き、中学生以下は無料
TEL03-3400-2536
URLhttps://www.nezu-muse.or.jp/

根津美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

根津美術館 根津美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

3.0

美学…なるほど美しい

 久しぶりの根津美術館。中に入ると、ガラス越しに庭園の美しい緑が目に眩しく、都心であることを忘れます。それにしても、インバウンドの参観者の多いこと。ここを訪れるだけで、繊細な日本画、オリエンタルな石仏や青銅器、整った日本庭園などを一度に堪能できるからかもしれません。
 今回の企画展は、夏と秋の美学。美しい絵画が並んでいました。副題にあった鈴木其一と伊年印はそれぞれ一点でしたが、尾形光琳の夏草図屏風など、きれいものがたくさんありました。美しいものを見てほっとしたい方には、おすすめです。

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mio_sprさん

4.0

夏秋に限定し、季節の情趣を絵画作品で丁寧に展示

初夏~晩秋と短く期間を区切り、館蔵の江戸、明治時代の作品を中心に季節の情趣を丁寧に展示、解説されています。琳派の屏風、四条派襖絵の名品にやまと絵、肉筆浮世絵、近代の作品も佳品揃いです。光琳、其一、乾山等々琳派の名品に加え、冷泉為恭、呉春、松村景文も好みです。天童広重、松園、近世やまと絵等々十分堪能出来ました。

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mio_sprさん
  • 1
  • BY TK

3.0

草より出でて草にこそ入れ

「伊年印」のタイトルに惹かれて来たけれど、伊年印の作品が1点とは寂しすぎる…。過去に東博で伊年印の金屛風を見てから気になっていた絵師集団だったので、何か知れるかと思っていたのに残念!

とはいえ、気になる作品もあったので、感想をいくつか。
まずは鈴木其一の「夏秋渓流図屏風」。葉脈のない笹かまのような笹、べったりした渓流と苔。パッと見は普通の絵なのに、見ているうちに右隻の違和感が膨らんできて落ち着かない気持ちになってくる。デロリの先駆けですかね?
上村松園の「初秋の夕」は女性のふっくらした頬と仕草が可愛らしい。
「秋野蜘蛛巣蒔絵硯箱・料紙箱」は蜘蛛の巣に漢字の「蜘」と「蛛」をあしらったデザインが面白い。

「武蔵野図屏風」が2点あったのが印象的でした。
実は、訪問の前日にいつも通っている古美術店で武蔵野図屏風について教えてもらったばかりだったんです。それまで「武蔵野図」というテーマがあることすら知りませんでした。「武蔵野は月の入るべき山もなし 草より出でて草にこそ入れ」と歌われたような場所が現在もあるそうで、秋の風景は紅葉ばかりじゃないんだなぁと感じ入りました。

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mio_sprさん、morinousagisanさん

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重要文化財 夏秋渓流図屏風(左隻) 鈴木其一筆 日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵

重要文化財 夏秋渓流図屏風(右隻) 鈴木其一筆 日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵

夏秋草図屏風(左隻) 伊年印 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵

夏秋草図屏風(右隻) 伊年印 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵

夏草図屏風 尾形光琳筆 日本・江戸朝時代 18世紀 根津美術館蔵

舟遊・紅葉狩図 住吉広定筆 日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵

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