企画展 繡と織
-華麗なる日本染織の世界-

根津美術館

  • 開催期間:2023年12月16日(土)~2024年1月28日(日)
  • クリップ数:14 件
  • 感想・評価:5 件
企画展  繡と織  -華麗なる日本染織の世界- 根津美術館-1
企画展  繡と織  -華麗なる日本染織の世界- 根津美術館-2
企画展  繡と織  -華麗なる日本染織の世界- 根津美術館-3
企画展  繡と織  -華麗なる日本染織の世界- 根津美術館-4
企画展  繡と織  -華麗なる日本染織の世界- 根津美術館-5
唐織 金地枝垂桜花車模様 日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵
着付 紅地鱗向い鳥丸模様 日本・桃山~江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
上代裂 緑地草花文刺繡 日本・奈良時代 8世紀 根津美術館蔵
振袖 綸子地桐鳳凰模様 日本・明治時代 19世紀 根津美術館蔵
単衣 紫絽地御簾に猫草花模様 日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵
企画展  繡と織  -華麗なる日本染織の世界- 根津美術館-1
企画展  繡と織  -華麗なる日本染織の世界- 根津美術館-1
企画展  繡と織  -華麗なる日本染織の世界- 根津美術館-1
企画展  繡と織  -華麗なる日本染織の世界- 根津美術館-1
企画展  繡と織  -華麗なる日本染織の世界- 根津美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

染織品の加飾技法には様々ありますが、その中でも古代中国で高度な発展を遂げた織の技法は、日本では格式高いものとして捉えられました。また刺繡(繡〔ぬい〕)も飛鳥時代から織とともに重んじられ、時代がくだると、刺繡は染と組み合わせられて小袖を彩りました。そして重厚な織は能装束に多用されるようになります。

根津美術館のコレクションの礎を築いた初代根津嘉一郎(1860~1940)は、古美術品の豪快な蒐集で名を馳せましたが、その意欲は染織品にも向けられました。

本展覧会では、嘉一郎の蒐集品を中心に、法隆寺や正倉院伝来の上代裂、袈裟や打敷などの仏教染織、唐織や縫箔といった能装束、そして江戸時代の小袖まで、幅広い時代の染織品の中から、織と刺繡の技が光る作品を紹介します。 一年で最も大きな節目である年末年始、華やかかつ厳かな染織品の数々をお楽しみください。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2023年12月16日(土)~2024年1月28日(日)
会場 根津美術館 Google Map
展示室展示室1・2
住所 東京都港区南青山6-5-1
時間 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日、但し1月8日(月・祝)は開館し、翌9日(火)は休館
年末年始 12月25日~1月4日
観覧料 オンライン日時指定予約
一般 1,300円
学生 1,000円
  • ※障害者手帳提示者および同伴者は200円引き、中学生以下は無料
TEL03-3400-2536
URLhttps://www.nezu-muse.or.jp/

根津美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

根津美術館 根津美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

「織り、縫い、染め」をじっくり観察できました!

飛鳥や奈良時代からの「刺繍」や、中国・隋~唐時代の「文錦」より展覧会がスタートするとは予想外でした。
「能装束」は、大正時代に西本願寺サマや因州池田公爵家から落札されたものと参考資料の提示有り。
展示室6(茶道具)では、企画「寿茶会 来福を願う」。
茶室の軸は《小松引図》冷泉為恭筆、江戸時代 19c(2016年の根津美術館サマの展覧会「松竹梅」でチラシに使用されていた作品)。
正月最初の子の日、長寿を願うため野に出て小松を引くと。後撰和歌集などでも、春の歌は小松引の歌が沢山登場でした。

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morinousagisanさん

4.0

美しく楽しい布の世界

布関係の展示は観てると結構楽しい
どのような加工がなされているか
簡潔に解説されたパネルもあるのはありがたい

小さな切れ端のようなものでも
いつも以上に興味深く鑑賞することができた

展示は順を追ってみていくと時代やジャンルごとの
流れみたいなものを感じることができるが
見やすい所からかいつまんでみても大丈夫だ

少し気を緩めゆったりと模様と布の加工を愉しみたい
そんな展示だ

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mocaさん、morinousagisanさん

4.0

織と刺繡の技が光る染織品を展観

今回は、五島・根津・三井記念の3館の指定展覧会半券で入館しました。
布もの好きな私には嬉しい、外せない展覧会です。ただ、布もの好きではない人にはちょっと‥、というところだったかもしれません。
根津美術館のコレクションの礎を築いた初代 根津嘉一郎は、古美術品のみならず多くの染織品も蒐集しました。多い時には70点以上の染織品を一度に購入したこともあるそうです。蒐集したものの中には、法隆寺や正倉院伝来の古代の錦や刺繡裂きれをはじめ、大名家伝来と思われる唐織や縫箔といった豪華な能装束、江戸時代の刺繍や織、染めの技法を駆使した華やかな小袖、幅広い時代にわたる染織品が含まれます。染織品の加飾技法の中でも、織と繡は、古くから日本では格式高いものとして捉えられてきました。また時代がくだると、刺繡は染と組み合わせられて小袖で用いられ、重厚な織は能装束にも多用されました。嘉一郎が晩年まで継続的に蒐集したすばらしい染織品の中から、特に織と刺繡の技が光る作品が、今展覧会で一堂に展示されています。
展覧会は1300年を経ても輝きを失わない奈良時代の上代染織から始まりました。絹の光沢の残る緑地に美しい刺繍糸で唐花文を織り出した作品でした。上代染織、仏教染織と観て、次が能装束です。こちらは皆一見の価値ありです。『紅地青海波に松帆浜辺模様』の唐織は、織物の表面によりをかけた糸を浮かせ織りあげる「浮織」技法で、まるで刺繍のように立体的に見えます。松の表現が本当に美しく、全体のバランスもとても素晴らしいです。『金地枝垂桜花車模様』も、平金糸を全面に織り込んだ総金地で、八重の枝垂桜に花車を組み合わせた大ぶりの模様を、段ごとに向きを変えてあらわしている、格調の高い唐織の逸品。『紅地鱗向い鳥丸模様』着付は一見織に見える「渡し繡」技法。こうしてなかなか意識して観ることのない「繡」と「織」の違いを学び、巧みの技に見惚れました。最後の部屋はあでやかな女性の小袖です。漢詩の文字や草花が流れるような絶妙なバランスで配された美しい小袖に、物語のシーンを思わせる絽の単衣は、もちろん武家好み。豪華な振袖『綸子地桐鳳凰模様』は3点一式で伝わったものらしく、赤・白・黒と地色を変えて同様の模様が表されています。婚礼衣装と考えられています。婚礼の儀式では、「三々九度」のような花嫁と花婿の儀式の時に… Read More

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uchikoさん、黒豆さん、morinousagisanさん

3.0

お正月っぽく華やか

思ってたより混んでたのですが、空いてるところを行ったり来たりしつつ、ゆっくり鑑賞しました。
単眼鏡を持って行って大正解。
織り方や刺繍の方法の解説を読んでも肉眼では確かめようもなく、単眼鏡ごしに拡大して見て、なるほど~と納得。
古代裂は、法隆寺や正倉院の所蔵だったこもしれませんね。
能衣装や婚礼衣装など、お正月っぽく華やかでした。もう少し、点数があってもよかったかなぁ(もっとたくさん見たい←欲張りな私)

2階は、茶道具と 中国の故事と人物を中心に拝見。
中国の故事は、前半の「孝子」の故事を知らなくて、何が何やら。解説が欲しかったです。
後半の仙人は、布袋さんや寒山拾得などおなじみのテーマで、ほっつ。

マイベスト3
振袖 紅・白・黒綸子地桐鳳凰模様:3つでセットの婚礼衣装。基本の柄は同じだけれども、それぞれ見事な染や刺繍にうっとり。
舞衣 薄紫地葡萄栗鼠模様:栗鼠がかわいい。ふさふさの尾の表現が面白い。
不動明王立像:静かな佇まい。截金細工が綺麗。

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uchikoさん、黒豆さん、morinousagisanさん

2.0

単調な展示

繡と織、いまひとつです。
個人的にはハマらないときの根津の企画展だなぁという感じ。
法隆寺や正倉院と同等レベルの貴重な作品はあるものの
根津のワンテーマ企画は一本調子で退屈になりがちなのが本当にもったいない。
作品も少ないし解説も生真面目で堅苦しくもうちょっと見せ方はどうにかならないのかと。
2階は日本と中国の中世絵画を紹介していてこちらは良かったです。
今年の根津は特別展を除けば満足度低めの展示が多かったなぁ。来年こそ期待。

THANKS!をクリックしたユーザー
uchikoさん、karachanさん、morinousagisanさん

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唐織 金地枝垂桜花車模様 日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵

着付 紅地鱗向い鳥丸模様 日本・桃山~江戸時代 17世紀 根津美術館蔵

上代裂 緑地草花文刺繡 日本・奈良時代 8世紀 根津美術館蔵

振袖 綸子地桐鳳凰模様 日本・明治時代 19世紀 根津美術館蔵

単衣 紫絽地御簾に猫草花模様 日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵

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