5.0
国宝・燕子花図屏風
毎年、美術館のお庭の燕子花が咲く頃に
公開される《国宝・燕子花図屏風》
かれこれ20年以上通っているが
この屏風を近づいてみたり
遠目から眺めたり
椅子に座って長い時間眺める時間は
とても幸せな時間です
物語の中に入り込んだような感覚になります
お庭の燕子花がちょうど綺麗な満開の時は更に幸せが増します
今年は満開でしたが雨が降っていたので
来年はお天気の良い日に訪れたいな
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尾形光琳(1658~1716)といえば、町人が担い手となって花開いた元禄(1688~1704)文化の立役者のイメージがあるでしょう。そして、そのイメージの中心に位置するのが、光琳40歳代半ばの代表作「燕子花図屏風」です。しかし、視点をより高い位置において見ると、その前半生は、宮廷や幕府によって主導された近世前期の文化芸術のただ中にあり、また後半生は、円山応挙や伊藤若冲など民間出身の個性派が活躍した18世紀後半の京都画壇を準備したと見ることもできます。
この展覧会は、「燕子花図屏風」を中心に、光琳がこの世に生きた期間に制作された作品で構成するものです。始まりは、幕府御用絵師・狩野探幽の「両帝図屏風」(1661年)や、宮廷絵所への復帰を果たした土佐光起の「源氏物語図」など伝統的な画派の作品。また、江戸初期の上層町衆の美意識を伝える父・宗謙の和歌巻や、琳派の礎を築いた俵屋宗達の後継者である喜多川相説の清新な草花図を経て、光琳の金屏風の数々をご覧いただきます。
さらに、弟・乾山の陶芸作品への絵付けを契機として光琳の弟子となり、写実性と装飾性を兼ね備えた画家・渡辺始興や、1714年に制作された、まるで室町時代の詩画軸のような作品(「物外和尚送別図」)などによって、この時期の美術が内包する様々な可能性をご紹介します。そして最後は、元禄年間の京都からのお伊勢参りの様子を描いた「伊勢参宮道中図屏風」を展示、時代の息吹を感じていただきます。
約60年の美術の歴史を切り取って、その多彩で魅力的な様相をご覧に入れます。
会期 | 2023年4月15日(土)~2023年5月14日(日) |
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会場 | 根津美術館 Google Map |
住所 | 東京都港区南青山6-5-1 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
|
休館日 | 5月1日を除く毎週月曜日 |
観覧料 | オンライン日時指定予約 一般 1,500円(1,300円) 学生 1,200円(1,000円)
|
TEL | 03-3400-2536 |
URL | https://www.nezu-muse.or.jp/ |
5.0
毎年、美術館のお庭の燕子花が咲く頃に
公開される《国宝・燕子花図屏風》
かれこれ20年以上通っているが
この屏風を近づいてみたり
遠目から眺めたり
椅子に座って長い時間眺める時間は
とても幸せな時間です
物語の中に入り込んだような感覚になります
お庭の燕子花がちょうど綺麗な満開の時は更に幸せが増します
今年は満開でしたが雨が降っていたので
来年はお天気の良い日に訪れたいな
5.0
お庭の燕子花の満開にぴったりの4月最後の週末に、朝一番で行ってきました。
お茶室は早々に行列。
年々早くなる燕子花の満開はに合わせるのは至難の業になってきたけれど、作戦を練る価値はあります。
光琳の屏風はもちろんですが、二階の展示室5で見ることができるのは、西田宏子さんのコレクション。館で長いこと仕事をされて、確かな審美眼をお持ちの方。その昔、平凡社の図鑑で、九谷について読んだのが、陶磁器に興味を持つきっかけだったと思いだし、懐かしい思いで拝見しました。
今回は、唐物、ありがたい展示です。
5.0
私の琳派との出会いは、2019年に鈴木其一の「風神雷神図襖」から始まりました。直接指導を受けることなく、残された作品から師匠の心を学び、次世代へと伝える私淑に心を震わせ、「琳派」の虜になりました。
以来機会があるたびに琳派に逢いに、2020年は俵屋宗達の「舞楽図屛風」、2021年は俵屋宗達の「風神雷神図屛風」、2022年は俵屋宗達の「蔦の細道図屏風」、「源氏物語関屋澪標図屛風」、本阿弥光悦の「船橋蒔絵硯箱」、尾形光琳の「風神雷神図屛風」、「富士・三壺図屛風」、と私の琳派歴を重ねてきました(備忘録として振り返り)。
今年はよりディープに酒井抱一の「四季草花図三十六歌仙図色紙貼交屏風」、鈴木守一の「秋草図」から始まりましたが、まだまだ王道を見ていませんでした。2023年は光琳イヤーになる予感・・・尾形光琳の「紅白梅図屏風」に打ち震え、いよいよ念願の「燕子花図屏風」を拝見することできました。
近くで見ると、緑青で塗られた葉が部分的に剥げていて、薄い緑青が見えているので、その色は下地として塗っているのか、塗り重ねることで濃い緑青にしているのか、分かりませんでしたが、茎の部分に薄い緑青を使っているので、もしかして前者かなと思いながら・・・蕾の存在を見つけるたびに隠れキャラを探す喜びにを感じ・・・後ずさりし、ソファに座って全体を俯瞰で見ると、なお楽しい。計算された配置がリズミカル、音符のように音楽が聞こえてきそうでした。左隻は激しく上下しながら左上から右下へ対角線上に下り、対照的に右隻は左下から右上へ弧を描くようにゆるやかに上っていく様が、本当に曲が聞こえてきそうです。カンデンスキー(1866-1944)が音楽を抽象絵画にした200年も前に尾形光琳が音楽を具象で表現していたとしたらと考えるとやはりすごいなと感じるばかりです。
王道で言うと今後の目標として、酒井抱一の「夏秋草図屏風」、尾形光琳の「風神雷神図屏風」を見てみたいです。
5.0
「燕子花図屏風」を中心に、光琳がこの世に生きた期間に制作された作品で構成された展覧会。時代、期間を絞り光琳作品、乾山、私淑ではなく直弟子作品に土佐派、住吉派、狩野派に民間画壇等バリエーション豊かに名品が展示されています。展示室最後の「伊勢参宮道中図屏風」は詳細なパネル展示もあり、楽しい、光琳の生きた時代の人々の旅を、追体験出来ます。庭園の燕子花も見事に咲き誇っており、ゴールデンウィーク迄楽しめそうです。
天気の良い平日に根津美術館に伺いました。
目的は、この時期だけ限定公開されている国宝・『燕子花図屏風』を鑑賞するためです。
本やメディアなどで一度は見たことがある、言わずと知れた尾形光琳の『燕子花図屏風』ですが、本物を見るの…readmore
4.0
燕子花図屏風を一度は観たいと思っていましたので、やっと観に行くことができました。
燕子花図屏風をはじめ、屏風絵が数点展示されていて迫力満点です。
燕子花図屏風は群青の青が本当に綺麗でした。本ではわからない微妙な色遣いの違いもわかって、一層好きな作品になりました。
伊勢参宮道中図屏風は出品目録に詳細が書かれていたので、目録を見ながら楽しんでいた方も多かったです。
ただ、壁付き展示ケースに展示されているので距離があります。単眼鏡を持っていくことをお勧めします。
平日の昼前に行きましたが、海外の方も多く結構混んでいて驚きました。問題なく入館はできましたが、最初はゆっくりとは見れなかったです。ただ、庭園を回ったりカフェで時間を過ごして13時ごろにもう一度戻ると空いていたのでやはり時間帯によるのかなと思います。
庭園の燕子花がちょうど綺麗に咲いていて、こちらも素敵でした。藤も咲いてて、燕子花と同じ紫でも色のコントラストが綺麗でした。意外と庭園は人が少なかったです。カフェは結構混んでいました。ケーキは昨今の卵高騰により品切れでしたが、ビーフシチュー美味しかったです。根津美術館は展示品だけでなく、庭もカフェも素敵なので併せてぜひ楽しんでいただきたいです!
3.0
国宝を含む光琳屏風3点が出品されているのに贅沢な言い方になってしまいますが
根津を並の美術館とは思っていないので、燕子花特別展ならもっと高いレベルの内容をお願いしたい。
光琳の時代に絞ったせいか、ちょっと面白味に欠けるかなぁ。
あと観光客が非常に多くてまともに作品を見られないというのも大きいです。予約の意味とは。
唐物陶磁はイイですね。好みのものが多かったです。
近世絵画の館蔵品図録が新刊、給水器が利用可能になっていました。
ちょっとタイミングをズラして再訪しようと思います。
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