5.0
至高極まる
北宋書画精華、かなりスゴイです!
元々玉数が少なく世界でも希少な北宋時代の書画を出来る限り集めた意欲的な展覧会です。
展示室1前半の関西から襲来してきた初見の絵画群が凄まじい。
まさに宋代にピークを迎えたといっても過言ではない細密精緻を極めた逸品ばかり。
こんなの見てしまった当時の日本人は絶望してしまったんじゃなかろうか。
展示室2に李公麟の五馬図が展示。
午前から午後の早い時間は並び列が出来ていてスムーズな鑑賞は難しいかも。
でもMETの李公麟より五馬図はダントツに出来が良くてカッコいいですね。
2階に黄庭堅、蔡襄、米芾など展示。
伏波神祠詩巻はいつも通り最高だし、初めて観た狂草もカッコいいなぁ。
静嘉堂文庫と大倉集古館の両国宝がまるでオマケのような扱い。
中華圏の客層が多いことがかえって本展示の貴重さを物語っています。
現状15時以降になると結構見やすい環境です。
最後の三日間は徽宗の桃鳩図が出ます。今回見逃すと今後10年は一般公開されないとか。
東博の中国書画コレクションにも北宋絵画に影響を受けた作品があって合わせて観てもよいかも。
万難を排してでも観ておきたい展覧会です。
毎週通います。というか暮らしたい。