5.0
あやしい美しさが溢れる迷宮に惑う
とにかく圧倒的点数。少年期のスケッチから、初期デザイン、広告・絵本・書籍・広告、舞台美術……900点を超えるは、会場を入場時から迷路化していた。
行く前にPDFのリストを見たら27ページ!覚悟して行ったのだが想像を超えていた。
原画の素晴らしさにため息の連続。繊細!美しい!よどみ迷いのない完璧さ!
印刷物も多いが、最終形で完了する計算された美しさがあった。原画と遜色ない再現性に、紙媒体に精通している氏の凄さがわかる。
エロスや耽美イメージの翼がハンパない。ドキドキワクワクウズウズが止まらない。
白雪姫でさえちょっと色っぽくドギマギしてしまう。
かと思うと、ダイナミックな時代小説の挿絵もこなし、メルヘンな民話っぽいものもこなす。
舞台関係の衣装スケッチは、それだけで物語が溢れていた。
圧巻は天井に届かんばかりの膨大なポスターの展示。クラクラします。
立体作品等も見られたのは嬉しい。
最後の方で最新作も素晴らしいと思った時、90歳であることをスッカリ忘れていたことに気づいた。
4月25日(木)11時半入館。平日の割に混んだ感じになっていた。ほぼ撮影可。