Art is long , life is short.
終了間近の人で賑わう「長沢芦雪展」後期を訪れた。
芦雪の人物像については皮肉屋、傲慢、破天荒など悪評がつきまとう。個人的には品行方正、真面目というキャラクターより断然興味を掻き立てられるが、本展の作品達を通じて浮び上がる芦雪…readmore
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国 313 の美術館・博物館と 748 の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
伊藤若冲、曽我蕭白と共に「奇想の画家」のひとりとして近年国内外から注目を集める長沢芦雪(1754〜1799)に焦点をあて、芦雪の画業を紹介する、大阪で初となる回顧展です。
芦雪は江戸時代中期に京都で活躍した画家で、写生画の祖、円山応挙の高弟です。卓越した描写力に加えて、奇抜な着想と大胆な構図、また人を驚かせ楽しませようというサービス精神や面白みで、独自の世界を展開し人気を博しました。
型破りな印象で語られることが多い芦雪ですが、小動物など小さきものを描いた数々の作品からは、それらへの慈愛に満ちた眼差しが感じられます。絵を描くことが好きで、常に新しい表現や技法を追求し、精力的に活動した芦雪。多くの傑作は200年以上経った今も、観る人を魅了してやみません。
本展では、代表作に初公開作品も含め、初期から晩年までの選りすぐりの優品を一堂に展覧し、奇想の天才絵師 長沢芦雪の魅力に迫ります。
会期 |
2023年10月7日(土)~2023年12月3日(日)
|
---|---|
会場 |
大阪中之島美術館
![]() |
展示室 | 4階展示室 |
住所 | 大阪府大阪市北区中之島4-3-1 |
時間 | 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日、10月10日(火) ※ただし、10月9日(月)は開館 |
観覧料 | 一般 1,800円(1,600円) 高大生 1,100円(900円) 小中生 500円(300円)
|
TEL | 大阪市総合コールセンター(なにわコール) 06-4301-7285 受付時間 8:00–21:00(年中無休) |
URL | https://nakka-art.jp/exhibition-post/rosetsu-2023/ |
終了間近の人で賑わう「長沢芦雪展」後期を訪れた。
芦雪の人物像については皮肉屋、傲慢、破天荒など悪評がつきまとう。個人的には品行方正、真面目というキャラクターより断然興味を掻き立てられるが、本展の作品達を通じて浮び上がる芦雪…readmore
4.0
土曜日16時過ぎに行きました。会期終了間際だったのもあり、なかなかの混み具合。じっくりとゆったり観るのは難しかったです。ですが展示内容には大満足!大きな襖絵は圧巻でした。
3.0
友人たちと一緒に行くことにしていたので、互いの都合を合わせると会期終了間近で訪れることになった。
そのため先日の日曜美術館「長沢芦雪」を見てからだったので、芦雪のことを少し知ってから鑑賞できたことはよかった。
青年期応挙の弟子としての端正な表現と自由闊達な動きのある壮年期の表現と年代を追って作風の変化を見られたのもよかった。
ただ、作品展示パンフレットは作品名の横に展示期間が載っており、通期展示はほとんどなく、前期のみ、後期のみの展示がほとんどだった。だから「半分の展覧会?」
見たかった作品名を見て 前期展示だとわかった時の残念感・・・
それならせめて展示パンフレットは前期用、後期用と分けて作ってほしかった。
5.0
福田美術館の岡田さんの講演会を聞き、長沢芦雪が100倍好きになりました。買う予定のなかった図録も思わず買って、後期展示のための予習をして行こうと思います。
これまでの芦雪には悪い噂がたくさんあったが、それは周りの嫉妬からくる讒言であった可能性を指摘。新しいことに挑戦し、常識を破る画法を編み出した師匠円山応挙の生きた道を唯一歩んだ弟子ではないかと考えると芦雪のすごさが迫ってきます。そう感じながら作品を見ると、師匠の壁を越えたと自覚し、自ら印の淵を割ったといわれる魚の落款が押された作品は、心惹かれるものがあります。
特に、3Dプリンタで作製したような水鳥の姿が印象的な「岩波郡鳥図襖」や思わず笑ってしまう変顔の「蹲る虎図」など一度見たら忘れられない作品ばかりでした。
おまけとして、ミュージアムショップで偶然、マッキーに会えたこともより楽しい思い出となりました。後期展示も楽しみです。
3.0
何年か前の芦雪展の時ほどのインパクトはありませんでした。今回はたしかな技術を強く感じました。年代順に並んでいたので変遷がよくわかりました。
テートも芦雪も土日は分かりませんが、平日は比較的空いている大阪です。
大和文華館で狗猫に癒されて、3時以降なら空いているかなと思い後期展示を観てきました。
お目当ては、島根・西光寺所蔵の「龍図襖」と奈良・薬師寺所蔵の襖、大乗寺…readmore
5.0
今回の関西遠征の目玉のひとつにしていた蘆雪展。十分楽しみました!
まず、「虎図襖」の前でやってみたかったこと。虎の顔の前にしゃがみ込んで、虎図の裏にある「薔薇と猫図」の魚目線で虎を見たかったですよー!そのため、開館と同時に入って、他のお客さまが手前の展示を見ているうちに虎図の前でしゃがみ込んでみました。結果は、魚目線でも虎が怖く見えないっ!やっぱり猫なのかも(笑)
名作、奇作揃いでしたが、気になった作品がいろいろあったので、寸評を披露します。
「長澤蘆雪像」絵よりも表装が豪華すぎる!10名以上の円山四条派の画家が花を描いてくれた表装の価値はプライスレスです。
「西王母図」まつ毛と髪飾りの綺麗さに、二度見、三度見しました。
「寒山・拾得・豊干・虎図」激しい虫食い跡があるものの、豊干の顔は無事という奇特な作品。
「恵比寿図」なぜか鯛と取っ組み合う図。恵比寿と鯛がほぼ同じ大きさ!
「朝顔に蛙図襖」今回の蘆雪作品では、これが一番好きかも。墨絵なのに、朝顔が唇のように見えて、あやしげなんですよね。朝顔のイメージが変わりました。
そして、衝撃作品は曽我蕭白の「鷹図押絵貼屏風」ですね。吉祥画題らしいですが、鷹が鶴の頭を鷲掴みしてるんですよ!勝敗の決まっている闘いにも手を抜かない鷹。元祖・奇想ですね。
今回、蘆雪が描いたいろいろな動物を見ましたが、亀が一番好きになりました。ちまっとしていて、なんだか可愛らしい。これからは蘆雪の亀推しになります!
蘆雪のいろんな作風が見られる楽しい展覧会でした。ぜひ!
「アレ」の影響は長澤芦雪展にまで及んでた。グッズ売り場にアレコラボのコーナーができてたの見て、こんなとこまで出てくるかと呆れてしまった。
やっぱ、さすが浪花の商魂はたくましいわ。恐れ入りました(笑)
しかし、冗談抜きでこの芦雪…readmore
5.0
長沢芦雪!応挙さんの弟子くらいの認識しかありませんでしたが、すごい人でした。
「奇想の画家」と言われるけど、本当にこんな絵はどうやって描けるのか⁉︎ と思うようなものがあると思えば、応挙さん以上に応挙さんっぽい細密な写生画もあって、振り幅のとても広い人です。
3.1㎝角のキャンバスに描かれた五百羅漢図!もう人間ワザとは思えません。
でもどの絵も、こんな風に描いたら面白いんちゃうか?今度はこんなことしてみようか…なんて、とても楽しく描いてたのではないかなぁと思えてきます。
前後期でほぼほぼ入れ替えみたいなので、頑張って時間作ってまた来ないとなぁ…。
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
大阪府で開催中の展覧会
長沢芦雪 《龍図襖》 重要文化財 天明6年(1786)和歌山 無量寺・串本応挙芦雪館 10月7日~11月5日展示
長沢芦雪 《龍図襖》(昇龍図) 松江市指定文化財 天明6年(1786)以前 島根 西光寺 11月7日~12月3日展示
長沢芦雪 《虎図襖》 重要文化財 天明6年(1786)和歌山 無量寺・串本応挙芦雪館 10月7日~11月5日展示
長沢芦雪 《西王母図》 天明2年(1782) 個人蔵 半期展示
長沢芦雪 《梅花双狗図》 江戸時代・18世紀 個人蔵 半期展示
長沢芦雪 《蛸図》 天明6-7年(1786-87) 個人蔵 半期展示
長沢芦雪 《寒山拾得図》 和歌山県指定文化財 天明7年(1787) 和歌山 高山寺 半期展示
長沢芦雪 《降雪狗児図》 天明年間(1781-89) 公益財団法人阪急文化財団 逸翁美術館 半期展示
長沢芦雪 《仔犬図屏風》 江戸時代・18世紀 江戸千家 川上宗雪氏蔵 半期展示