4.0
福富太郎という人
福富太郎という人自体、この展覧会に行く前は知らなかったが、コレクションした絵画や解説パネルに書かれている、彼と画家とのエピソードを通して、知ることができて良かった。
東京ステーションギャラリーの煉瓦造りの展示空間も素敵です。
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昭和のキャバレー王として知られた福富太郎(ふくとみたろう 1931-2018)は、美術コレクターとしても一流でした。
これまで、彼が特に愛した美人画を中心にした展覧会が各地で開催されてきましたが、福富コレクションには、明治初期の洋画に始まり、時代の空気を映し出す風俗画や戦争画など多彩な作品が含まれています。
本展は、このコレクションの全貌を伝える初めての試みであり、その広がりと奥深さを十分に感じ取れる内容となっています。名品を数多く含む日本画・洋画など約80点を出品します。
会期 | 2021年4月24日(土)~2021年6月27日(日) |
---|---|
会場 | 東京ステーションギャラリー Google Map |
住所 | 東京都千代田区丸の内1-9-1 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
|
休館日 |
月曜日 月曜日が祝日の場合は火曜 年末年始、展示替期間 |
観覧料 | 一般 1,200円 高校・大学生 1,000円
|
TEL | 03-3212-2485 |
URL | http://www.ejrcf.or.jp/gallery |
割引券 | http://www.ejrcf.or.jp/gallery/campaign.html |
4.0
福富太郎という人自体、この展覧会に行く前は知らなかったが、コレクションした絵画や解説パネルに書かれている、彼と画家とのエピソードを通して、知ることができて良かった。
東京ステーションギャラリーの煉瓦造りの展示空間も素敵です。
4.0
少年時代の経験から鏑木清方作品を蒐集、そこから派生して他の作家や洋画、戦争画へとコレクションが広がったそう。成金趣味のコレクションかと思ったら、そうではなかった。世間の価値ではなく、自身の求める情愛のようなものを感じさせる作品を自分の眼で選んでいたように思う。美人画が中心だが、ただのきれいな人でなく死を感じさせたり、憂いや妖しさを秘めた作品が多く、見ごたえがあった。
5.0
私は絵画の詳細なことはわかりません。人それぞれ好みもあると思います。福富太郎さんのコレクションはどれもが素晴らしい絵画に感じました。私の好みで特に気になった絵画の前では時間をかけて鑑賞させていただきました。普段より集中し過ぎていたのか、絵画鑑賞後はかなり疲れました。入館してすぐに鏑木清方さんの絵画を見て感動、一番印象が深く、二度見、三度見させて頂きました。
絵画鑑賞の感動は時間の経過とともに薄れていってしまうので、また何時か開催してほしいと思っております。
5.0
皆さんの評価がとても良かったので期待して行って来ました。
とても素敵なコレクションで思っていた以上でした。
鏑木清方の作品は福富さんの思い入れが強く出ていますね。「薄雪」「妖魚」など心掴まれる作品が多かったです。
池田輝方「お夏狂乱」、松本華洋「殉教」、上村松園「よそほい」、松浦舞雪「踊り」などの日本画は本当に美しく、女性が理想とする美人の絵だと思います。
福富さんは上村松園の描く美人ははんなりとし過ぎていて、あまりお好みではなかった様ですが…。
洋画も岡田三郎助「ダイアモンドの女」「あやめの女」、中村不折「落椿」、小磯良平「婦人像」と美人揃い!
高橋由一、藤田嗣治に岸田劉生と著名な画家の作品が並んでいて、素晴らしい審美眼の持ち主だったのだと感心しきりでした。
本当に女性が好きな人(変な意味ではなく)だったのだと思います。
戦争画のコレクションが最後に来る所も良かったです。
そして、そこにも満谷国四郎「軍人の妻」。
女性の無邪気さ、優しさ、妖しさ、強さ等いろいろな姿を観られる展覧会でした。
5.0
日本の近現代の著名な日本画・洋画家をほぼ網羅しているのでは?というくらい充実したコレクションでした。戦後にもこんなに素敵なコレクターがいらしたんですね。
鏑木清方の作品が充実しています。イチオシは「妖魚」。妖艶な人魚は、いつもの清楚な美人画と違う妖しいさにあふれてました。残念だったのは、展示ケースのガラスの枠が、屏風のちょうど中央の位置で、真正面からちょっと離れて全体を見ようとすると、人魚の体のちょうど真ん中に枠が・・・
東京近代美術館の「あやしい展」とかぶる画家もいくつかありました。「あやしい展」生き損ねた方、ぜひ、こちらを。
5.0
キャバレー王福富太郎コレクションの一部だ。
すべてではないことに驚愕する。
少なくとも暁斎は売却済で先年オーチャードで開催された。
彼がいなかったら散逸していたであろう絵画が残り、
キャバレーで散財してくれた戦後まもない時期の企業戦士たちに感謝だ。
5.0
思った以上に素晴らしかった。
(薄雪) の作品は、福富さんが最も気にいっていたというが、私も、この絵の前で動けなくなり、見いってしまいました。戻って、もう一度最後に 見て帰りましたが、後ろ髪を引かれ帰りたくなかつたほど。
他に気に入った作品は、(妖魚)(銀世界)(天宇受売命)(かごめかごめ)(お夏狂乱) など多数。
全体的に女性の色っぽさ、美しさ、妖しいさが魅力的に表現されていて夢中になってしまった。
まだ無名の画家たちを見い出す、素晴らしい目を福富さんは 持っていたところに、尊敬の念を抱きました。
素晴らしい展覧会で、満足しました。有難うございました。
5.0
美術館の目玉となれる名品が沢山見られる。「妖しい絵展」で魅了された鏑木清方の「妖魚」北野常富の「道行」が再び目の前に!福富氏の絵に対する思い入れが解説されていて楽しい。
また、掛け軸の表装がとても素晴らしく絵との取り合わせに感服。
美しい図録も見応え有り。楽しい表装が見られるのは展覧会だけです。
5.0
これまでも福富太郎コレクションの展覧会は開催されてきましたが、美人画に限定されたものでした。福富コレクションの美人画だけでも十分堪能できるのですが、今回は展示会場の前半は日本画家達の美人図を密度濃い展示に美人酔いしそうになり、後半は様々な油彩画に福富氏の美人画と共に福富氏が親孝行な娘と言って、ポーラ美術館におさまった「あやめの浴衣」も里帰りしています。吉田博の静謐な水彩画や、自身とは切っても切れない戦争体験から蒐集した戦争画も含めて、福富氏が惚れた作品が見られます。
開催の再会を願うばかりです。
5.0
今春一番期待していた福富太郎、素晴らしいコレクションでした!
今春というか年間ベスト級の展覧会です!
出品作のレベルが総じて高いのが特長です。
鏑木清方《薄雪》《妖魚》
尾竹竹坡《ゆたかなる国土》
池田輝方《お夏狂乱》《幕間》
松本華洋《殉教》
松浦舞雪《踊り》
北野恒富《道行》
このあたりの日本画は特にハイクオリティで心を捉えて離さない求心力です。
有名無名に関わらず良い作品を蒐集する審美眼に恐れ入りました。
洋画も凄い。
山本芳翠、川村清雄、岡田三郎助は当然良いにしても
小磯良平《婦人像》満谷国四郎《軍人の妻》にはノックアウト、ヤラれました。
何度観ても見飽きない観たりないのも福富コレクションの良さで
開幕して土日両日とも訪問してしまいましたがまだまだ観たいです。
混雑状況ですが3階は動線が今ひとつ手狭なので混み合い気味です。
2階はまあまあ余裕を持って鑑賞、洋画並びは空いています。
強くオススメします。
うー既にもう観たい!
5.0
近代美人画好きは必見の展覧会です。鏑木清方を核に烏合会会員、清方門下、清方の師匠や梶田半古、渡邊省亭等オマージュしている作家、交遊のあった作家、北野恒富を中心に大阪画壇の美人画作家の作品ズラリ、しかも美術史家、画壇の評価とは無縁の太郎の審美眼のみで収集した作品ばかりです。巨匠の代表作から今日忘れさられてしまった作家の傑作が堪能出来ます。オススメ展示です。
5.0
緊急事態宣言前日が開始日前日という不運。今後どうなるかはわからないものの、みんなに見て欲しい。作者の有名無名に関係なく収集するというのは難しい。そういう意味でこの福富太郎は筋金入りのコレクターと言える。油絵も含めて良い作品が並んでいます。
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