3.0
数は少ないながらも回顧展!
モンドリアンの歩みが学べる展覧会です。変化・進化の軌跡を把握できるように陳列されています。代表的な作風がもっと並んでいれば良かったのですが、大規模美術館でもないので、そこは我慢かもしれません。せっかく再開されましたので、迷っていたなら足を運んでも良いと思います。
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本展はオランダのデン・ハーグ美術館所蔵のモンドリアン作品50点と国内外美術館から借用するモンドリアン作品と関連作家作品約20点を展示する、日本では23年ぶりの待望の「モンドリアン展」です。
ピート・モンドリアン作品を多数所蔵するデン・ハーグ美術館からの借用作品は、初期のハーグ派様式の風景画から晩年の水平垂直線と原色平面の「コンポジション」シリーズまで多岐にわたります。
モンドリアンは、1908年にトーロップに出会い象徴主義や神智学に傾倒しつつも、オランダの風景から風車、灯台、砂丘、聖堂などを描き、実験的作品を展開します。
1911-14年に滞在したパリでキュビスムにふれると、「新造形主義」理論を立ち上げ、第一次世界大戦を挟んで、静物や樹木など身近な主題を抽象化した独自の作風を築きます。第一次世界大戦後は「新造形主義」に従った厳格な「コンポジション」シリーズへと至り、晩年にニューヨークに移ってもなお旺盛に制作を続けました。
また、直線と限られた色面によるモンドリアンの絵画構成は、ドゥースブルフらと1917年に結成した「デ・ステイル」をはじめ、デザインやファッションの領域においても盛んに取り入れられ、今なお私たちを刺激してやみません。「デ・ステイル」関連のプロダクトなどをあわせて紹介し、2022年に生誕150年を迎えるモンドリアンの芸術の広がりを再検証します。
会期 | 2021年3月23日(火)~2021年6月6日(日) |
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会場 | SOMPO美術館 Google Map |
住所 | 東京都新宿区西新宿1丁目26-1 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
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休館日 |
月曜日 ※ただし5月3日(月・祝)は開館 |
観覧料 | 日時指定入場制 (※3月16日(火)より販売開始予定) 【オンラインチケット】 一般 1,500円 大学生 1,100円 高校生以下 無料 【当日窓口チケット】 一般 1,700円 大学生 1,300円 高校生以下 無料
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TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://www.sompo-museum.org/ |
3.0
モンドリアンの歩みが学べる展覧会です。変化・進化の軌跡を把握できるように陳列されています。代表的な作風がもっと並んでいれば良かったのですが、大規模美術館でもないので、そこは我慢かもしれません。せっかく再開されましたので、迷っていたなら足を運んでも良いと思います。
4.0
モンドリアンといえば代表作の「コンポジション」の作品しか知らず、彼がどんな画業の画家なのかも知っているようで、ほとんど知らなかったので日本では23年ぶりの今回のSOMPO美術館での「モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて」はオランダの初期の作品からパリでのキュビズム、そしてコンポジション シリーズに至る画家の足跡がたどれるとても良い内容でした。モンドリアンが関与した「デ・スタイル」関連も紹介され、リートフェルトの椅子などもモンドリアン作品と一緒に展示されてます。
3.0
どのようにしてあのモンドリアンになっていくのか
画家の一生を追いかける内容です。
キュビスムの作品に惹かれました
4.0
メインビジュアルのような抽象絵画に至るまでの過程を観られる貴重な展覧会。
カンディンスキーのような、ある種の華やかさとは一線を画す作品は、初期の迷いが反映されているのかもと思わせる内容だった。
3.0
タイトルはチラシに掲載されていたコピー。
どなたが考えたのかは知らないが、一通り作品を見た後にこのコピーがふと頭の中をよぎった。
初期から晩年に至るまで様々な画法(技法)を経て自由に描いた結果が、水平垂直線と原色平面のみのコンポジションシリーズなのだとしたら、自由の先に束縛された世界があったのか、束縛されたように見える世界で自由に描いているのか・・・みたいな感じで。
モンドリアンの作品については「コンポジション」シリーズしか知らなかったので、それが晩年に到達したスタイルとは知らず、「コンポジション」シリーズの作品がもっと展示されるかと思っていたこともあり、そういう意味ではちょっと拍子抜け。
でもキャプションを読みながら見ていくと作風の変遷もわかり、モンドリアンにとってその作品がどういう時期のものだったのかとか、描いたきっかけや受けた影響などもわかって興味深く鑑賞することができた。
それでもガラスケースの中に展示されていた、古い展覧会図録の表紙に使われている「ブギウギ」系の作品を目にすると、これも展示作品として観たかったなと思ったりしたけれど。
「コンポジション」シリーズ以外で印象に残った作品は「夕暮れの風車」。
展示している部屋に入るなり黒い風車が目に飛び込んできて、インパクトと存在感がすごかった。
4.0
週末の10時半頃入館。思ったより人が多いです。若い人と子ども連れが多かった印象。最初は風景画からです。やや色調が暗いですが、どこか懐かしい感じがします。徐々にキュビズムや神智学の影響を受けた作品になり、有名なコンポジションが登場。作風がどんどんと変わっていくので面白いです。関連の画家の作品や、いすなども展示されており、飽きることなく見られます。後半は色彩も鮮やかで、明るい気分になります。
まだ1ヶ月以上会期がありますが、週末はやはり混雑しそうです。
4.0
「見たことのあるデザイン」という感覚はあったけれど、
ピート・モンドリアン作品として、作品を見るのは初めての展示だった。
単純そうで、実は工夫が凝らされているデザインで、モダン。
有名な《大きな赤の色面、黄、黒、灰、青色のコンポジション》は、もちろん目を引くけれど、《線と色のコンポジション III》の右下を一部青で塗られた作品も、バランスが保たれていて好き。
《コンポジション 木々2》も、リズム感が好き。
初期、30代のときに風景画を描いていたころからの作風の変遷が説明されていた。
とても繊細な変化のように私には見えていたので、その説明に助けられた。
印象派、後期印象派、キュビズム、詩人のゲーテなど多くのもの、人に影響を受けて
自分の色にたどりつくのは見ていて興味深い。
他人や新しく知ったものを「すごいな」と感じることで終わらず、自分で行動に移して、作品に反映させてこその変化。
そんな人間性が垣間見れた。
美術を学んでいるような学生たちが、友人たちと語りながら真剣に鑑賞している場面に多く出会った。それもまたおもしろい。
The first visit to this renewed museum. The modern and a sort of highly studied works that the artist had been influenced and had added his own taste over the years.
3.0
水平垂直の黒い線・原色の、地図だか間取りみたいな作品で有名なモンドリアン。そこに至るまでの風景画、象徴主義神智学的作品、キュビズム……の作品群。
モンドリアンは一日にしてならず、という感じだった。象徴主義作品は、かなり興味深かった。
正直もっとコンポジション作品を観てみたかった。知らないモンドリアンも大事だけど、やぱり知ってるモンドリアンを堪能したかった。
SOMPO美術館、新しくなって初めて行った。外観は立派なんだけど、内部はちょっとがっかり。窓の無い小さめのオフィスビルぐらいのイメージ。フロア移動の階段も、その辺のビルとなんら変わりが無い。
チラシにも載ってあるコンポジションは見たことがある。チラシに載ってる絵に吸い寄せられる感じで、見に行った。平日の午前中に行った時は見に来る人達が多くいた。こんなに見に来る人達がいるとは思ってもいなかった。モンドリアンの作品…readmore
4.0
飽きやすいので、普段はあまり個人をテーマにした展覧会には行かないのですが、SOMPO美術館自体行ったことが無かったので、美術館への興味もあって行ってきました。
モンドリアンといえば黒の線で区切られたカラーブロックのイメージしかなかったのですが、写実的な風景や動物を描いた絵から、印象派の影響を受けたのが良くわかる風景画、そしてキュビズム等の抽象画への変遷が良くわかる展示で見ていて飽きませんでした。
面白いのが、印象派的風景画を描いている時点で、既にモンドリアンが対象物を面で捉えてる印象を受けたこと。
行きつくべくして行き着いたんだな、と思いました。
展示室が5階・4階と3階の半分(残り半分は常設展示? 東郷青児とゴッホのひまわりがありました)と規模が小さめなため、展示数も比例して少なめですが、個人をテーマにした展示であれば(私には)十分かな。
ちょっとした不満は、モンドリアンが及ぼした影響に後半触れているのですが、ファッション業界への影響(サン・ローランがそのものずばりの「モンドリアン」というシリーズを発表している)には言及が見当たらなかったこと。
フォトスポットにはトルソーにそれらしきワンピースが着せてあったので、後期で展示するのかな?
5.0
中学か高校の時に美術の教科書に載っていたのを思い出し、ポスターに大きく載ってた「赤・青・黄のコンポジション」は見たことがあった。モンドリアンの初期の作品から晩年まで作品をみて、「もう少しここにいたい」と思った。明確な理由は分からないが、作品に惹かれて見に行った。
5.0
抽象画のモンドリアンのイメージが強いですが、実は風景画、肖像画などあらゆる技法を取り入れて様々な作品を描いていたことにびっくりしました。
印象派のような風景画や人物の肖像画、キュビスムなどの作品もあり、異なるジャンルの作品を経て、抽象画へ行きついた過程もたどることができて面白いです。
もちろん、キーとなるこのメインビジュアルのカラーを用いた作品群もあり、バリエーションが本当に豊かな展覧会でした。グッズもカラフルで楽しいものばかりなので、男女問わず手にしてもたのしいかとおもいます。
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