4.0
室町、桃山時代の傑作が勢揃い
後期の展示を観てきました。室町、桃山時代の理想の京都を描いた作品は、今もしっかりと残っているお寺などが描かれていて、嬉しかったですね。
また、等伯と永徳を比較した展示もそれぞれの流派の特徴がよく分かり良かったですね。
秀吉が被ったとされる兜は、顔の大きさも想像できて、なんだかタイムスリップ感がハンパなかったです。そして、政宗の兜と甲冑がとてもカッコ良かったですね。
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国 311 の美術館・博物館と 534 の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
政治史における安土桃山時代は、1573年の室町幕府の滅亡から1603年の江戸幕府開府までの30年間をさします。この30年間に花開いた、日本美術史上もっとも豪壮で華麗な「桃山美術」を中心に、室町時代末から江戸時代初期にかけて移り変わる日本人の美意識を数々の名品によって紹介します。
戦国の幕開けを象徴する鉄砲伝来が1543年、島原の乱鎮圧の翌年、ポルトガル船の入国を禁止し、鎖国が行われたのが1639年。豊臣秀吉が北条氏を滅ぼし天下統一を果たした1590年が、その100年間のほぼ中間地点といえます。
安土桃山時代を中心として、日本は中世から近世へ、戦国武将が争う下剋上の時代から、江戸幕府による平和な治世へと移り変わります。
本展は、室町時代末から江戸時代初期にかけての激動の時代に生まれた美術を概観し、美術史上「桃山時代」として語られるその美術の特質を、約230件の優品によってご覧いただこうというものです。
激動の時代に、「日本人」がどう生き、どのように文化が形作られていったのか、約100年間の美術作品を一堂に集め概観することで、日本美術史のなかでも特筆される変革の時代の「心と形」を考える展覧会です。
会期 |
2020年10月6日(火)~2020年11月29日(日)
|
---|---|
会場 | 東京国立博物館 Google Map |
展示室 | 東京国立博物館 平成館 特別展示室 |
住所 | 東京都台東区上野公園13-9 |
時間 |
9:30~17:00
|
休館日 | 未定 |
観覧料 | 未定
|
TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://tsumugu.yomiuri.co.jp/momoyama2020/ |
4.0
後期の展示を観てきました。室町、桃山時代の理想の京都を描いた作品は、今もしっかりと残っているお寺などが描かれていて、嬉しかったですね。
また、等伯と永徳を比較した展示もそれぞれの流派の特徴がよく分かり良かったですね。
秀吉が被ったとされる兜は、顔の大きさも想像できて、なんだかタイムスリップ感がハンパなかったです。そして、政宗の兜と甲冑がとてもカッコ良かったですね。
5.0
今回は好きな戦国時代の展覧会として楽しみにしていたものの、諸々忙しくて結局終了1日前にようやく行くことができた。馬蘭の兜など興奮するものが多かったが、今回の自分的な新発見として狩野元信の良さに気がついたことだった。
5.0
展示数に圧倒されます。特に絵画、
等伯、元信、永徳、京狩野、光信まで更に海北友松、雲谷派、雪村に土佐光吉·光茂に風俗屏風の名品の数々と室町、桃山の絵画を名品で概観出来ます。常設展も関連展示になっておりますので時代に余裕をもってお出かけ下さい。
5.0
前期・後期、両方行ってしまいました(汗)
チケットお高いですが、展示替えが多く、戦国時代終わりから江戸時代初めにかけての文化・芸術が一望できる充実した内容です。
コロナ対策で90分程度で見てください、と案内されていますが・・・
2時間でも見終わないくらいで長居してしまいました、ごめんなさい。
以下、展示が終了している作品もありますが感想です。
・入場してすぐに洛中洛外図屏風がどーん。早々に足が止まりました
・三好長慶、足利義晴・義輝の肖像画は、「麒麟が来る」を連想
・「ザビエルの肖像」は肖像の下に黄色の帯があり、漢字が書かれていてびっくり。よく見る肖像は一部分だったのですね
・刀、甲冑、信長や秀秋の陣羽織、謙信が奉納したと伝わる着物など、戦国武将に由来の品が多数。実際に使ったのかも、と思うとワクワク
・屏風、障壁画、絢爛豪華。さすが桃山。いつまでも眺めていられます
・世界図屏風に赤道らしき帯を発見。すでに赤道が知られていた?
・唐獅子図屛風、松林図屛風、楓図壁貼付が壁一面に並び圧巻
・茶道関係も充実。油滴天目はあまりにも綺麗で2度見
日時予約制ですし、屏風など大きい展示物が多いので、フィジカルディスタンスを取りながら拝見できました。
2020年のマイ・ベスト5に、確実に入る展覧会です。
5.0
この時代の美術は、時代の転換期で、天下人のというより、公家や武士や寺だけでなく、茶の湯をはじめとした町衆の文化も、重大な一面でしたし、西洋文化との出会いもまた、大きな影響だった、と言えますね。この特別展は、そんな桃山の美術が本当によくまとめられていました。かつて見たことのある品も初めての品も、これほどまとめて桃山の豪華作品を見られる機会は、きっともうないと思います。まさに圧巻でした。特に洛中洛外図系の屏風類なども、単眼鏡でゆっくりじっくり見ることが出来ました。日時指定なしでも全く問題なくは入れました。中もトーハク特別展会場とは思えないほど空いていて、こんなに素晴らしい作品ばかり、これほどまでに集められているのに、なんだか悲しくなりました。皆さん沢山コメントされているので、敢えて書きませんが、今、本当に見るべき展覧会だったと思います。特別展に寄せて本館でも沢山の桃山作品を展示しています。秋の上野散歩ついででもぜひ、出かけてみて下さい。
5.0
次々と現れる洛中洛外図屏風。もう面白くて面白くて!小さな沢山の人々があの屏風の中で蠢いています。楽しそうです!刀剣類も細かな細工は離れたガラス越しだと見ずらいですが拡大すると職人技が良く分かります。
茶道具も名品揃い。唐物茄子茶入のコロンとした愛らしさ、油滴天目の神秘の輝き、何度見てもうっとり志野の卯花墻。南蛮貿易がもたらした影響も、さすが何でも取り込む日本人。
90分では無理、三時間を要しました。
5.0
狩野永徳の洛中洛外図(上杉家本)、岩佐又兵衛の豊国祭礼図屏風、じっくり見ていると切りがなく掲示されている90分以内の見学はとても無理。描かれている人々を見ていると当時の暮らしぶりが彷彿されます。法隆寺館でやっている聖徳太子絵伝のAR体験のように見られると良いのだけど。
5.0
山形まで見に行こうとしていた洛中洛外図上杉本を見に行った。歴博本、舟木本もあり、それだけで1時間はかかってしまう。舟木本は以前に何度かじっくり見たけれど、上杉本の想像を超える状態の良さには驚いた。やはりもう1度山形まで行ってすいているところでじっくり見ないと。
他は別の機会に見たことのあるものが多いが、「桃山」としてここまでまとめて出したのは本当に見ごたえがある。後期はどうしようか・・・・
はずせない本館、彫刻室も奈良~鎌倉の仏像の優品ぞろい。
5.0
だーれも話題にしていない
“ ザビエル ” が見たくて行ってきた!
それにしても有名な “ ザビエル ” を、全く宣伝しないなんて!しかも展示は10月25日まで。もう終わるよ!
なぜ、こんなに興奮しているのかと言うと、
「 聖フランシスコ・ザビエル像 」は神戸市立博物館所蔵なのだが、私、関西にいながら、タイミングが合わず、見られないまま東京に引っ越してしまい、とっても残念だったからだ。
さて10月17日、何時に行けるか分からなかったので予約せずに行ったが、余裕があったようで入れてもらえた。
確かに空いてる。
“ ザビエル ” も独り占め!
教科書では分からなかった、下部に万葉仮名が書かれているのも見られた。
満足したところで他に目をやると、
「 洛中洛外図屏風 (上杉家本)」を始め、屏風類はちょっと人が多め。細かく描かれているので、皆さんなかなか動かない。
コロナだからか、展示物がガラスで保護されているのに、さらに線が引いてある。
しかも、その線は人がガラスに触れないようにするためか、距離を取っている感じで、作品まで遠い。
大きな作品はいいが、それこそ屏風は何が描いてあるのか見えない。
今回は単眼鏡や双眼鏡を持っている人がうらやましかった。
襖絵も迫力あって良かった。
京都 智積院 長谷川等伯 「 楓図 」
京都 天球院 狩野山雪 「 竹林虎図 」「 籬に草花図 」
二条城 狩野山楽 「 松鷹図 」
もうここは京都。
“ザビエル” をアピールしてない理由が分かった気がする。
私も見に行ったこと忘れてた。
5.0
桃山展、ハンパないですね。
現状で集めうる作品を根こそぎ借用したラフでタフな大展覧会です。
狩野永徳、長谷川等伯、宗達光悦、豊国祭礼図(タケノコマン!)、ザビエル、山楽、山雪(其一先取り!)など
一点あれば展覧会の目玉に出来るような主役級ばかりでまさに桃山オールスター!
茶道具も物凄い。
カッコ良すぎる水指に美濃茶陶、茶入初花、光悦加賀とかもう見惚れてしまいます。
本展だけでもかなりのボリュームで疲労困憊ですが東洋館だけでも是非寄って欲しいです。
中国絵画の逸品を空いた環境で堪能出来ます。
恐らく突発的なこの展覧会、トーハクの底力をまざまざと見せつけられました。
当然後期も行きます!
5.0
戦国動乱期から徳川時代に入るまでの美術。この時代は戦国大名好みの勇壮で豪華な美術が多いイメージだが、大きい屏風にちまちまと小さい人物が大勢描かれたものも多い。戦乱気なのに、退廃や悲壮感はなく、むしろ民衆の活気、力強さ、祭りのエネルギーを感じさせ、皆楽しそうだ。そんな中、貴族の生活は古臭くつまらなそうに見える。これは理想を描いたものなのか、現実を描いたものなのか定かでないが、いずれにせよ民衆が楽しむのを愛でる権力者はすばらしい。
5.0
桃山時代というと豪華絢爛な狩野派の障壁画などのイメージがつよいですが、それだけでなく、安土桃山時代に生きた武将たちや粋人たちの身近に収集していた愛用品など、生活に密着した多くの作品が一気に楽しめます。
茶道や香道といった趣味のものから武将たちの刀剣から装身具、鎧など、時代で必要とされ大事にされていた作品など、多くの素晴らしいものがたくさんです。
刀剣女子、戦国女子にもおすすめ。
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都台東区で開催中の展覧会