4.0
民族学的芸術の愉しみ
民族学的展示はやはり展示空間に独特の雰囲気が立ち込めている。それは各時代/地域における生活に根ざした道具や造形物に、現代的な視点からみた機能性よりむしろ呪術的な意図が表面化しているからだが、こうした展示物にはいまだに生命力が宿っているように思えてならない。
ところで民族学展示の興味深いところは、世界各地で人がいかにヒトを表現してきたか、という点ではないかとつくづく思う。写実的な人物描写に慣れ親しんでいる私たちからすれば、仮面、彫像、人形などの肖像的な造形は、確かに顔貌を表現しているようには見えるが、なぜこうなったのか?と思わされる奇妙でちょっと怖いものが多い。
人類が何かに対してこうした多種多様な認識を持つことのおもしろさに触れられることも本展の魅力だろう。














