企画展 花器のある風景

泉屋博古館東京

  • 開催期間:2025年1月25日(土)~2025年3月16日(日)
  • クリップ数:46 件
  • 感想・評価:9 件
企画展 花器のある風景 泉屋博古館東京-1
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原在中・在明《春花図》江戸時代・19世紀 泉屋博古館
村田香谷《花卉・文房花果図巻》(部分)明治35年(1902)泉屋博古館東京
椿椿山《玉堂富貴図》江戸時代・天保18年(1840)泉屋博古館
浦上春琴《蔬果蟲魚帖》江戸時代・天保5年(1834) 泉屋博古館
《古銅象耳花入 銘キネナリ》 元時代・14世紀 泉屋博古館東京
《青磁筍花入》 南宋~元時代 13-14世紀 泉屋博古館東京
《砂張舟形釣花入 銘松本船》 15-16世紀 泉屋博古館東京
《高取花入 銘出山》 江戸時代前期・17世紀 泉屋博古館東京
横河九左衛門《紫牛形薄端 》19世紀 大郷理明コレクション 泉屋博古館
大島如雲《松竹梅図寸胴》19-20世紀 大郷理明コレクション 泉屋博古館
《色絵花鳥文花瓶》 明治時代・19世紀 泉屋博古館東京
企画展 花器のある風景 泉屋博古館東京-1
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

日本における花器の歴史は、中国より寺院における荘厳の道具として伝来したのがはじまりとされます。室町時代には連歌や茶会、 生花など室内芸能がさかんになり、中国から輸入された唐物と称される書画、調度類や茶道具、文房具を座敷に並び立てる「座敷飾り」が発展します。床の間の飾りには、唐物の花生・香炉・香合・天目などが飾られました。  

茶の湯の世界でも、清浄なる空間を演出するものとして、花器は重用されました。唐物の金属製の花器をもとに、日本でも中世以降、陶磁器や竹など様々な素材で花入が作られ、日本独自の美意識が誕生します。住友コレクションには、室町時代の茶人、松本珠報が所持したとされる《砂張舟形釣花入 銘松本船》、江戸時代の茶人、小堀遠州ゆかりの《古銅象耳花入 銘キネナリ》などの花器が伝世します。本展では、住友コレクションから花器と花器が描かれた絵画を紹介します。

同時開催として、 華道家・大郷理明氏よりご寄贈頂いた花器コレクションも紹介します。あわせてお楽しみください。
(出品点数 約90点、会期中の展示替えあり) 

開催概要EVENT DETAILS

会期 2025年1月25日(土)~2025年3月16日(日)
会場 泉屋博古館東京 Google Map
住所 東京都港区六本木1丁目5番地1号
時間
  • 11:00~18:00(入場は17:30まで)
    ※金曜日は19:00まで(入場は18:30まで)
休館日 月曜日、2月25日(火)
※2月24日(月・祝)は開館
観覧料 一般 1,200円(1,000円)
学生 600円(500円)
18歳以下 無料
  • ※学生・18歳以下のかたは証明書を要提示
    ※20名以上の団体のかたは( )内の割引料金
    ※障がい者手帳等提示のかたは本人および同伴者一名まで無料
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
URLhttps://www.sen-oku.or.jp/tokyo/

泉屋博古館東京の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

泉屋博古館東京 泉屋博古館東京

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

生け花を見たい

忘備録になります。
外は極寒の季節でも、展示室内は季節を先取りした明るさで、華やいでました。

第1章:色とりどりの花の絵の美しいこと!
第2章:千家や遠州、乾山の名前に、びっくり。船の形で吊り下げる花卉が面白い。
第3章:19世紀以降の近代の花器がずらり。大きさと数に圧倒される。
第4章:宮川香山の花瓶があり、ラッキー。梅原龍三郎のバラでしめくくり。

花の絵画が思っていたよりも少なかったのが、少し残念。
第3章は華道家の大郷理明氏のコレクションとのことで、花を生けた写真が数点、展示されていたけれども、
実際に花が生けられているともっとよかったと思います。

2025年度の企画も期待してます。

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morinousagisanさん

5.0

想像以上の素晴らしさ

このサイトで初めて知った美術館。
花が好きなので、花と花器展なら楽しそうと軽い気持ちで観にいってみたら
予想の何倍も素晴らしかった!
展示の部屋も広めなものが3つ、小さめなものが1つと贅沢なスペースで、
そこに数多くの展示物。
失礼ながら、これほど充実した内容だとは思ってもいなかったので驚いた。
次から次へと夢中になって観てまわり、終わる頃にはぐったりと疲れ切っていたほど。
そのくらい没頭した。

最初の絵の部屋も素晴らしかったが、
その次からの花器の充実ぶりがまた…!
一つ一つの作品の造形、細部の創りの見事さに見入り、
どれだけの時間と情熱を注ぎこんだのか…と震える思いだった。
なにかにつけて余裕のない今の時代には
環境、条件的になかなか制作が成り立たないのではないか…と想像し、
そんな作品群にただただ感動した。

花器だけでなくいくつかは、実際に花を活けた写真も併せて
展示してあったのがとても良かった。
生き生きと「花器」として印象に刻まれる。
また、ものによっては裏面の細工を見せる鏡セッティングがあったりと、
ライティングも含め作品を「魅せよう」とする姿勢が強く感じられた。
携わった方たちの働きに感謝です。

素人目ながら色々と気に入ったものも色々あったが、
印象的だったものの一つが「親亀子亀の口から煙」(正式名称は失念)の花器。
デザインがユニークすぎて、
実際にこれにどんな花をどう活けるのだろう?としばらく考えてしまった(笑)。

ついでに、館内のハリオカフェも良かった。
コーヒーもサンドイッチも味が良く、
落ち着いた庭に面した席も心地よい。
こんなカフェ、近所にあったらふらり通いたい。
展覧会チケット呈示で10%引きでした。ご参考までに。

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でれっとたんさん

4.0

本当に「花器」にスポットをあてた展示

企画展「花器のある風景」@泉屋博古館東京

展示室①は(チラシ等にあるように)花及び花器を描いた絵画がありますが、基本的には「花器のある風景」というより「花器本体」を展示した企画展です(展示室④には絵画がありますが、私はあそこを”常設展示的ゾーン”と捉えております・・・。)。

展示室①で迎えてくれる絵画の中でも、チラシにも使われている原在中・在明の春花図は、特に華やかでかわいらしい(そして思ったより大きい)作品でいつまでもニコニコ観ていられます。
展示室②に入ると、それまでの華やかさから一転、色味の少ない”THE花器”の連続となります。お茶室で花を飾るための花器類。特に竹製のものはいたってシンプルで、日本の美意識を感じさせます。
地味な見映えの器は、花の方を目立たせるためだろうなと思うのですが、蛤や牛がデザインされているものなどは、さてどんな花をどんなふうに活けるのだろう、と考えながら観るのも楽しいです。

楽しいのですが、それは、私が青銅器や焼き物が好きだからであって、「花器のある風景」という企画展名とあのチラシデザインに惹かれて来館された方に、これらの器類はどう映るのだろうか・・・と余計なことを思いました。
企画室②→③→①の順で観る方が「まず花器本体を観る、楽しむ、学ぶ」のあとに「花器と花が描かれた絵画」を鑑賞して、綺麗にストーリーが流れるような。いや、まあ博古館に来るような方々にはこれで良いのかもしれません・・・。

リニューアル後の博古館は、館長が面白い人だからか、なかなか毎回楽しいですね。

4.0

春待つ季節に花より以上に花器を愛でる

花器は寺と仏像を荘厳する仏具、仏教の三具足の一つとして我が国に伝わり、その後座敷飾りに欠かせない道具のひとつとなっていったという歴史は、知りませんでした。
実物の花器がメインの展覧会ですが、1章は「描かれた花器」でした。花器に生けた花を眺める文人、花車を引く唐子、花器と文房具の設えなど、中国の文人文化に影響を受けた感じの絵画が多いです。原在中・在明画 冷泉為泰・為章賛の《春花図(江戸期)》などそのままですね。賛に花だけでなく花器にも触れています。大郷理明コレクションの数々に、椿椿山の《玉堂富貴図》や作者不詳の《唐児遊図屛風》、村田香谷《花卉・文房花果図巻(明治期)》など、メリハリも効いていてとても観ごたえのある内容でした。
第2章「茶の湯の花器」は、住友コレクションの茶の湯の名品花入が集結し、やはり更に見応えがありました。個人的には青磁好きなのでやはり、《青磁筍花入(南宋~元時代)》や《千宗旦 一行書「日々是好日」》など、とても気に入りました。見惚れる作品が並び、茶の湯の席をイメージできる展示風景もいいですね。
3章は、古流「心の花」を主宰する華道家の大郷理明氏より、近年寄贈されたという(他の章で展示も含め94点)花器がずらりと並んでいました。大郷コレクションの花器は、生け花という芸術作品の一翼を担う存在。何れも花なしでも素晴らしい品ばかり。とりわけ精緻な技術で編み出された金工作品の花器が多く、中でも薪を背負って運ぶ牛の形の横河九左衛門《紫銅牛形薄端(19世紀)》、色のコントラストや体毛までこだわるめちゃリアルな牛、凄いです。これだけの伝統的鋳金工芸による銅花器をまとめて観る機会は、なかなかないだろうと思いました。数だけでなく、一つ一つ形も技も多彩で、本当に見応えありました。というかちょっと圧倒されました。
4章「花入れから花瓶へー近代の花器ー」ではやはり初代宮川香山。他作家の作品もなかなかに興味深かったです。
とてもボリュームもみどころも多く、良い展覧会でした。ただ私は、できればロビーにでも1つくらい、生花の入った状態の花器もあって欲しかったと、思いました。まあ生のモノは展覧会としては難しいのは当然ですがね。
そういえば、NHK大河ドラマ「べらぼう」で、蔦重が最初に出した『一目千本 華すまひ』という吉原遊女を花に見立てて競わせた版本がありましたが… Read More

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黒豆さん

4.0

春はすぐそこ

どの時代も花は美しく、人の心に華やぎを与えたのだろうなと
感じる展示
冷たい風が吹きつける2月末だけれど
確かに春の訪れも感じる
この展示を見て、早く色々な花の色に会いたくなる

生きている花を切って、あらためて美しく花器に生ける行為
少し残酷なような気もしてしまう
様々な種類の花を、豪華な花器に飾り
人をもてなしたり、空間を演出したり

凝った花器がいくつも並べている中に
実際にその花器に木や花を生けてある写真の展示もあった
もう一度、美しく咲く木や花
興味深い世界がある

ここ数年の2月末は、好きな花を飾る時期
今年はどんなお花を飾るか
気になっているお花屋さんに足を運んでみようと思う

THANKS!をクリックしたユーザー
uchikoさん、morinousagisanさん

3.0

大郷理明コレクション

椿椿山、村田香谷の絵画や茶道具もありますがメインは近年寄贈の銅花器コレクションでしょうか。
一般家庭に置いたら一気に部屋を支配してしまいそうな存在感のある作品ばかりで壮観な展示室になっていました。
多くは重厚な作品ですが数は少ないものの一輪挿しもあってちょっと欲しくなります。
寄贈作品の一挙展示は機会が少ないので結構貴重だと思います。
大郷理明コレクションの新刊図録あり。ホールのみ写真撮影可能。

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Rikashさん、karachanさん、morinousagisanさん、fumiko773さん

4.0

活けた本物を見たかった

20250204
素晴らしい花器と活けた写真が見ごたえあり。
でも、本物の活けた花を見たかったな。
奥行や家財の香りも楽しめたような気がする。

THANKS!をクリックしたユーザー
jyusuranさん

5.0

たまにはじっくり渋い美術品鑑賞もいいな!

「玉堂富貴図」は見てて、お福わけが味わえる逸品。展示室は4室で、あまり混んでいないのでじっくり見ることができた。照明がやや暗いが、細かいところを見たかったので、5倍レンズをバッグに入れておいたので、細かいところまで味わいました。ところどころに花を生けた大きなポスターが展示してあるので、花器だけとは違った鑑賞ができてよかったです。

4.0

お目当て以外にも見どころ多数

椿椿山作品を見に行ったんですが、チラシにも載っていない掘出物が多数あり、お得感のある内容でした。

まず、作者不明の「唐児遊図屏風」という可愛らしい作品。学童保育のように子どもたちが自由に遊んだり勉強したりしているんですが、描き込みが丁寧で、雑な部分がまったくない。サイズの小さい屛風なので、表情や仕草を見比べたり、遊び道具を探したり、いろんな見方が楽しめる作品です。

そして、口の部分に薄端というお盆状のものが付いた花器。ロウソク立てを肥大化させたような形で、どんな花を生ければバランスが取れるんだろう…と思ったら、花を生けた写真がパネルで展示されていました!生けられているのは、木に咲く花がほとんど。長めの枝と花器の重量がいい具合に釣り合っています。華道に疎い私には、このパネルの存在が作品理解にすごく役立ちました。
薄端が張り出しているせいで、胴の部分の意匠が見づらいんですが、青海波や透かしなど、しっかりと技巧が使われていました。

最後は幹山伝七の花器。同年代の作家より絵柄や色使いが軽やかな感じがする作品です。ちょっと洋風な感じもするし、珍しく時計草が描かれていたりするし…。面白さにつられて帰宅後に調べてみたら、皇居三の丸尚蔵館の2014年の展示「佳麗なる近代京焼-有栖川宮家伝来 幹山伝七の逸品」がヒットしました。サイトで図録のPDFが見られるので、追加で楽しめましたよ。

ちなみに、お目当ての作品は三幅セットなのに、今回は花器が描かれている「玉堂富貴図」のみの展示でした(泣)本館のリニューアル記念名品展までセット出品はおあずけです。

THANKS!をクリックしたユーザー
aynokさん、morinousagisanさん

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原在中・在明《春花図》江戸時代・19世紀 泉屋博古館

村田香谷《花卉・文房花果図巻》(部分)明治35年(1902)泉屋博古館東京

椿椿山《玉堂富貴図》江戸時代・天保18年(1840)泉屋博古館

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《古銅象耳花入 銘キネナリ》 元時代・14世紀 泉屋博古館東京

《青磁筍花入》 南宋~元時代 13-14世紀 泉屋博古館東京

《砂張舟形釣花入 銘松本船》 15-16世紀 泉屋博古館東京

《高取花入 銘出山》 江戸時代前期・17世紀 泉屋博古館東京

横河九左衛門《紫牛形薄端 》19世紀 大郷理明コレクション 泉屋博古館

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