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美術館がお休みの月曜日はギャラリーや街中で

tagotto 雑草標本展 『草を縫う』@bonon kyoto

「細見美術館の25周年記念展」特別鑑賞会があり参加させて頂いた。こちらは別途鑑賞レポートでご報告いたします。

あまりの酷暑に京都へも美術館へも足が遠のく。久々の京都だが月曜日とあって、細見美さんへ伺う前にどこかないかと思案していると・・・文博の学芸員さんがtweetされていた千總ギャラリーなら細見美にも近い!千總さんって昔伺ってお庭やお座敷でズラリと並んだ屏風を拝見した遠い記憶があるような。京都の三条辺りは近代モダニズム建築がたくさん残っていて、そこにお洒落な店舗やギャラリーさんやカフェやレストランが入っていて好きなエリアです。


文椿ビルヂング

千總さんのお向かいも大正9年に建てられた珍しい木造の洋館文椿ビルヂング」です。

◆詳しくはコチラから



千總ギャラリー

さて、千總ギャラリーでは、祇園祭に旧家や商家を飾ってきた「屏風祭」に因んで、

「千總の屏風祭2023 見えない水を見る」が開催中です。水の流れを描いた三双の屏風が展示されています。向かい合わせにしつらえられた重要文化財 円山応挙筆《保津川図》の真ん中に身を置いて保津川の流れを独り占めしてきました。水の流れる音が聴こえるような涼やかな空間でした。

こちらは展示室内撮影禁止です。

【開催概要】「千總の屏風祭2023 見えない水を見る」

  • 2023年7月1日(土)〜2023年9月25日(月)
  • 入場無料/Admission free
  • 休館日:火・水曜日 Closed Tuesday - Wednesday
  • 開館:10時〜17時

※会期中の開館時間は千總本店の営業時間に準じます。

※臨時休業等により開館時間が変更となる場合がございます。





中西洋人『知覚させるかたち』@千總ギャラリー ギャラリー2

ギャラリー2では中西洋人『知覚させるかたち』この展示には、原田マハさんが「結界:永遠の魂」と言う推薦文を寄せていらしてへーってなりました。

◆詳しくはコチラから

私しか居なかったので、受付の方に伺って1Fのお着物のも見せて頂きました。着物をこんな風にじっくり見るのは久しぶりで(家の着物もタンスに仕舞い込んだままです)、京都の市中に溢れかえるペラッペラの着物と違って、本当に気品があって美しい着物は眼福でした。



新風館の中庭

このすぐ近くにあって気になっていた建物「新風館」にも初めて足を踏み入れてみました。

大正15年(1926年)に竣工した「旧京都中央電話局」です。

HPから抜粋

「設計は逓信省技師の吉田鉄郎。1983年に京都市指定・登録文化財一号に登録。

2001年。将来の再開発を前提に、旧電話局の外観をそのままに、英国の著名な建築家、リチャード・ロジャースが増築建物の意匠を手がけた商業施設が開業。京都に新しい風を吹かせたいという想いから、その施設は「新風館」と名付けられました。しかし、(詳しい事情は不明ですが)2016年に一時閉館。」隈研吾の改築を経て2020年に再オープンしたようです。その後もすぐにコロナ禍となって大変だったでしょう。地下から地下鉄に直結しているのも良いですね。

◆詳しくはコチラから


tagotto 雑草標本展 『草を縫う』

細見美での特別鑑賞会を終えて伺ったのは、五条大橋近くのギャラリーbonon kyotoさんです。

春の神戸アートマルシェの際に秋にこちらで個展をすると伺っていて、その時頂いた作家さん情報にメモって頂いていました。ちょうどこの期間に京都へ来ることがあったので、印象に残った作家さんの個展に伺う事が出来ました。お庭に自生した雑草の押し花ではなく、「標本」という表現が正しいようです。



tagotto 雑草標本展 『草を縫う』

標本となった草花や土台となっている紙と一緒に退色していく絹糸で留められた小さな草花の姿は、自然にあったままの姿を映しています。根っこまでも愛おしそうに寄り添っています。1枚1枚の草花の形状、自然が作り出した形が良いなぁと眺める。草によっては、採取されてから匂うものもあるらしく。これ匂ってみてくださいと仰るので嗅いでみると、干し草の匂いでなくいい匂いが漂いました。不思議。ラベルも入れ終わったコーヒーの粉で染めて、ラベルの文字も勿論ご自分で書いて。


tagotto 雑草標本展 『草を縫う』

美術史を専攻され学芸員志望だったそうですが、手先を動かすのもお好きで、アクセサリーを作ったり、縫物をしたりもお好きだったそうです。細やかな手先の仕事が好き、手先を動かすことが好き、先々年を取ってもそんな楽しみがある人は本当に羨ましい。

アーティストたちが植物から自然からそのモチーフを参考にしたように、アクセサリー制作にも生かされていることだろう。

壁一面の作品は扇面散らしの様でした。9/10まで

作家さんのHPから日々の手仕事の様子を是非ご覧になってください。

bonon kyoto cafe gallery HP

tagotto 雑草標本展 『草を縫う』

2023.9.2 Sat.-9.10 Sun. *休廊日 9月6日(水)

13:00-20:00 (平日)11:00-20:00 (土日)*最終日9月10日は17:00close

★作家さんのHP





プロフィール

morinousagisan
阪神間在住。京都奈良辺りまで平日に出かけています。美術はまるで素人ですが、美術館へ出かけるのが大好きです。出かけた展覧会を出来るだけレポートしたいと思っております。
かつて関西のアートサイトに読者レポートとしてアートブログを掲載して頂いていたご縁で、展覧会担当の広報会社さんから私個人に内覧会や記者発表のご案内を頂戴し、「アートアジェンダアートブログへ投稿」という形を広報会社さんに了解頂いて、アートブログを投稿しています。アートブログは全くの素人の個人としての活動です。
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