「花鳥風月」日本の四季を写す 嵯峨嵐山かちょうえん
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- by morinousagisan

嵯峨嵐山文華館では、江戸から明治時代の画家たちが描いた花鳥画を「嵯峨嵐山かちょうえん」として「花鳥園」にやって来た気分で大人も子供も楽しもうという企画展です。
こちらも「福田どうぶつえん」と同様に
8月中は小学生以下無料、毎週火曜日は「喋っていいDAY!」お子さんとワイワイお話しながらもOKです。静かに鑑賞したい方は、火曜日は避けてお出かけ下さい。
7月28日(日) 13:30~14:30には「文華館に鷹匠がやってくる~鷹匠によるお話&鷹狩り実演」
イベントが開催されます。詳しくは⇒◆

第1章「水辺を好む鳥たち」として、水辺に生息する鳥たちや植物を描いた作品が展示されています。活動する季節が違い、夏鳥、冬鳥などが一緒に描かれて、絵の中でしか成立しない鳥たちの組み合わせの作品もあります。

「嵯峨嵐山かちょうえん」では、描かれた鳥たちの鳴き声がキャプションにあるQRコードをスマホで読み取るとその場で聴く事が出来ます。もちろん、作品や画家、鳥の生態などについてのミニ知識も解説されています。美しい姿からは想像もできないような鳴き声の鳥もいます!

トラの絵の名手であった大橋翠石が描いた花の画帖、繊細で可憐で美しいですね。

⻄⼭翠嶂 は、竹内栖鳳の弟子にして、娘婿。「渚鴎」を調べても出てきませんが、キャプションによれば「うみねこ」の事らしいです。あの鳴き声の鳥が描かれているのかと。静かな汀のようですが。

コロナ禍の2021年の巡回展で大きな話題となった戦争画《國之楯》を描いた⼩早川秋聲が描いた花鳥画は、秋の景色に響く鳥の鳴き声が聞こえてきそうです。

柴⽥義董は、ウィキペディアによれば「江戸時代後期の四条派の絵師で、呉春に学び人物画を得意とした」とあります。上記作品は、描かれたモチーフからしてもおめでたい吉祥画の対幅です。
第2章は、靴を脱いで120畳の広い展示室です。市街地でも見かける小さな鳥から猛禽類や想像上の鳥・鳳凰まで描かれる鳥は様々です。そこに画家たちは何を込めたのでしょう。

動物画を得意とした西村五雲ですが、花鳥画も上手い!木の枝や色づく蔦の表現も良いですね。描かれているのは「カケス」、キャプションによれば、物真似が上手な鳥で、西洋では「口が軽くて信用が置けない者の象徴」とか、知ってか知らずか。

秋に京都文化博物館へ巡回があるのが待遠しい石崎光瑤の花鳥画です。

正面の鳳凰図はせっかくなので広間に座してじっくりご堪能下さい。
動物画や花鳥画をたくさん観て、京都画壇の画家は、円山四条派の系譜にあり、「写生」を根っことして動物を描いても花鳥を描いても上手い人が多いですね。
福田美術館や嵯峨嵐山文華館のスタッフさんに伺ったところ、嵐山は外国人観光客で溢れかえっていますが、彼らは日本画の美術館には興味がないのか?二館ともに混んではいないそうです。夏の京博もそういえば空いていました。意外な穴場かもしれません。二館ともカフェも素敵ですが、嵯峨嵐山文華館の2階の縁側に座って、外の喧騒や暑さを忘れて川を往く舟を眺めて時間を過ごすのはいかがでしょう。
【開催概要】嵯峨嵐山かちょうえん
- 会期:2024年7月13日(土)~2024年10月1日(火)
前期:7月13日(土)~8月26日(月)/後期:8月28日(水)~10月1日(火)
- 会場:嵯峨嵐山文華館 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11
- 開館時間:10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
- 休館日:8月27日(火)、9月10日(火)、9月26日(木)
- 観覧料:詳しくは⇒◆ ※8月1日〜31日までは小学生無料
- TEL:075-882-1111
- URL:https://www.samac.jp/