ちょっとアートな夏の遠足
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- by morinousagisan
電車から眺めていた風景、気になっていました。
電車で西に向い、繁華街の三宮、元町を過ぎて・・・須磨で一端視界は広がります。駅のホームに立てば、目の前には海水浴場です。須磨辺りは、古来より風光明媚な地として、須磨は平家物語の地としても知られています。その先、塩屋辺りで一気に山が、崖が海岸線に迫り、その狭い間に2号線とJRと山陽電車が走っています。
そんな地には、神戸に住む外国人貿易商などが明治期から昭和初期にかけ多く移り住み、今もその名残の洋館が険しい斜面に点在しているようです
神戸・塩屋の「旧グッケンハイム邸」毎月第3木曜日が一般公開の日になっています。
塩屋駅を降りて案内に従って5分ほど、踏切渡ってすぐの階段を上れば「旧グッケンハイム邸」です。見学は12時からで12時になると20名くらいの団体で見学客があり、スタッフさんがお庭で説明に当たっていらっしゃる。塩屋ツアーなるものがあるのか?
「旧グッケンハイム邸」のリーフレットによれば
「『旧グッケンハイム邸』は、1908年(明治41)頃にイギリス人建築家A.N.ハンセル(1857-1940)の設計で建てられたと考えられています。
典型的なコロニアルスタイルの建物には、開放的なベランダと5連のアーチを形作る列柱、張り出し窓、コーニスや鎧戸、引き込み式の扉、木製のマントルピース、スワンネックの階段手摺、欄間のような細工のカーテンボックスなど、特徴的な意匠が見られます。」
実はこの建物はドイツ系アメリカ人の貿易商グッケンハイムの屋敷跡ではなく、ジェイコブス・ライオンスのおうちだったことが、なーんと2020年に判明したそうです。(そうついこの間)貿易商だったジェイコブス・ライオンスも明治末期から大正期に神戸・塩屋で重要な役割を果たした人でした。
それでも「旧グッケンハイム邸」として長く親しまれてきたので、その名称を今も使っておいでだそうです。本物の旧グッケンハイム邸は、北隣に現在骨組みだけになって再建中のところだそうです。”before after”を見る事が出来るのは今だけですよと教えていただきました。広い敷地に建設中のお屋敷の中に大きな暖炉と煙突が見えていました。
「旧グッケンハイム邸」内を見学しながら、どこかで見たことがあるよな・・・そう、ハマスホイの絵に出てきそうな雰囲気でした。
風光明媚な分、本当に目の真ん前が海で、塩害や地震や台風、更には取り壊しの危機ものり越えて、現在は多目的スペースとして活用されています。
塩屋の駅前は細い路地が迷路のように入り組み、そこにお魚屋さんや雑貨屋さんやカフェなどがあり、どこも賑わっていました。この地に住む人たちは、車の駐車とかどうなさっているのかしら?と。
★旧グッケンハイム邸 ⇒ コチラから
塩屋から霞ヶ丘まで山陽電車に乗って、塩屋の駅のホームに立つと山の手に洋館が・・・
そうしてこちらもJRに乗って山側に見えて気になっていた五色塚古墳へ。
淡路島を望む大地の上に築かれた前方後円墳です。発掘調査が始まったのは、昭和40年、足掛け10年昭和50年(1975)に整備事業が完成しました。
この古墳に埋葬されているのは4世紀の終わり頃、明石海峡とその周辺を支配した豪族と考えられています。1600年前の古代人も前に広がる海峡の景色を見ていたのかも~と思いを馳せると感慨深い。
★五色塚古墳HP ⇒ コチラから
ここから、舞子ヴィラ経由とも思いましたが、一気には海に向かって、舞子公園へ。
どんどん近づいてくる明石海峡大橋、何度見てもいいねぇ。(何年も前にこの鉄塔の上に上るツアーにも参加しました。)
ということで、今回もやっぱり「舞子海上プロムナード」へ。鉄骨構造が美しい!これってアートですよね。大丈夫とは分かっていてもガラスの上に立てば、海上を通る船に足が竦むのでした。
★舞子海上プロムナードHP ⇒ コチラから
さぁ、帰路へ。
最近知った山陽電車「滝の茶屋」駅のホームからの眺めが気持ちいいらしい。
下車してみると、180度眺望が開けて・・・大きく深呼吸です。
夏の高気圧いっぱい浴びてきました\(^o^)/
山陽電車から高速神戸で隣ホームに阪急電車と繋がっていました。