そこに光が降りてくる
青木野枝/三嶋りつ惠

東京都庭園美術館

  • 開催期間:2024年11月30日(土)~2025年2月16日(日)
  • クリップ数:36 件
  • 感想・評価:2 件
そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ惠 東京都庭園美術館-1
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青木野枝《もどる水》2023年 gallery21yo-j(東京)展示風景
©Noe Aoki, courtesy of ANOMALY(撮影:山本糾)
青木野枝《微塵》2020年 gallery21yo-j (東京)展示風景
©Noe Aoki, courtesy of ANOMALY(撮影:山本糾)
青木野枝《光の柱 I》2023年 市原湖畔美術館(千葉)展示風景
©Noe Aoki, courtesy of ANOMALY(撮影:山本糾)
青木野枝《立山 2020-9》2020年
©Noe Aoki, courtesy of ANOMALY(撮影:三嶋一路)
青木野枝 制作風景(鉄の溶断)(撮影:砺波周平)
青木野枝 ポートレイト(撮影:砺波周平)
三嶋りつ惠《VENERE》2023年 UESHIMA MUSEUM COLLECTION(撮影:Francesco Barasciutti)
三嶋りつ惠《FONDO DI LUCE》2022年(撮影:三嶋りつ惠)
三嶋りつ惠《INFINITO》2022年
©Ritsue Mishima, courtesy of ShugoArts(撮影:Francesco Barasciutti)
三嶋りつ惠《HALL OF LIGHT》2019年
©Ritsue Mishima, courtesy of ShugoArts(撮影:Tadayuki Minamoto)
三嶋りつ惠 制作風景《FONDO DI LUCE》(撮影:三嶋りつ惠)
三嶋りつ惠 ポートレイト(撮影:Francesco Barasciutti)
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

降り注ぐ太陽の光、おだやかな温もりを感じさせる日だまり、暗闇の中に差し込む月明かり…
私たちは生きている間に、さまざまな光との邂逅を重ねています。

本展は、現代美術の第一線で活躍を続ける二人の作家、青木野枝と三嶋りつ惠が、東京都庭園美術館の各所に作品を配置し、新たな視点でアール・デコの装飾空間を照らし出す企画です。

青木は鉄を用いて空間に線を描くような彫刻で表現の地平を切り拓き、三嶋は無色透明のガラス作品を通して場のエネルギーを掬い取り光に変換してきました。

二人が使用する“鉄”と“ガラス”という素材は、悠久の時を経て今日に伝えられた自然の恵みであると同時に、会場である旧朝香宮邸を彩る装飾として、シャンデリアやレリーフ、扉上のタンパン等にも多用されています。二人は幾度となくこの場所を訪れ、1930年代の装飾空間との対話を重ねて、本展のために一期一会の展示プランを作り上げました。

ともに創作に火を用い、熱く輝く炎によって、素材に生命を吹き込んできた青木野枝と三嶋りつ惠。そのプリミティブな力を宿したフォルムは、自然のもつエネルギーや循環を想起させ、見る者に驚きと気づきをもたらし、私たちを取り巻く世界を新たな光で包み込みます。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2024年11月30日(土)~2025年2月16日(日)
会場 東京都庭園美術館 Google Map
展示室本館+新館
住所 東京都港区白金台5-21-9
時間
  • 10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)
    ※11月30日、12月6日・7日は秋の夜間開館のため20:00まで開館(入場は19:30まで)
    ※2025年1月22日(水)・29日(水)は、フラットデー開催のため無料・割引対象者以外は要事前予約
休館日 月曜日
年末年始(12月28日~1月4日)
1月14日(火)
※ただし1月13日(月・祝)は開館
観覧料 一般 1,400円(1,120円)
大学生(専修・各種専門学校含む)1,120円(890円)
中・高校生 700円(560円)
65歳以上 700円(560円)
  • ※展覧会チケットはオンラインおよび美術館正門チケット売り場にて購入できます。ただし、2025年1月22日(水)・29日(水)はフラットデー開催日のため、美術館正門チケット売り場での販売はありません。無料・割引対象者以外はオンラインにて購入してください。チケット販売に関する最新情報は美術館の公式ウェブサイトをご確認ください
    ※( )内は20名以上の団体料金/小学生以下および都内在住在学の中学生は無料/身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその介護者2名は無料/教育活動として教師が引率する都内の小・中・高校生および教師は無料(事前申請が必要)
    ※第3水曜日(シルバーデー)は65歳以上の方は無料
TEL050-5541-8600 (ハローダイヤル)
URLhttps://www.teien-art-museum.ne.jp

東京都庭園美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

東京都庭園美術館 東京都庭園美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

邸宅と鉄とガラスの見事な調和

まず美術館ホームページとか、このページの過去作画像を見て判断してはいけません。
庭園美術館独特の空間に置かれた作品達の存在感は、まったく違いました。

入り口横の部屋からすでに始まり、期待が高まります。
大広間に入ると巨大なライトテーブルに置かれた三嶋の膨大な量の作品が光り輝く。
まさにタイトルの「光の海」。眩い作品達がざわめいています。
小さな部屋の「宇宙の雫」に心奪われ、
大客室・大食堂に足を運ぶと青木の「ふりそそぐもの/朝香宮邸-Ⅰ、Ⅱ」が
窓からの光に照らされ圧倒的な存在感を示す。
部屋と作品の違和感は無い。以前から作品が住んでいるかのように存在している。
その先どの部屋も素晴らしき調和を奏で、ため息の中進んでいきました。

鉄とガラス、この2人を選び企画した人はすごい!
正反対とも言える素材なのに作品達は旧知の間柄のようだった。
2人の原初的自然を思い起こすようなフォルムはどれも素晴らしく、
三嶋の光を透し反射するガラスと、青木の鉄の円形の繰り返しが生む影は、
詩的で、囁いたり、お喋りしたり、沈黙したりして存在していた。

いつもこぼれた作品や説明に使われる新館ギャラリー1も、
巨大な青木作品が巣くう状態で〆としても最高でした。

12月3日(火)11時入館。少し混雑。撮影可(映像は不可)。
余談:午前中はマダムが多く、ちょっと混雑。午後2時くらいには空いていた。
午前中と午後2時くらいでは部屋に差し込む光が変わり、違った感じに見えた。
これを楽しんでいると美術館からいつまでも抜け出せないw。

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん、アバウトさん

3.0

青木野枝さん

青木野枝さんが好きで行ってきました。建物に合わせてなのか、いつもよりあたたかみを感じました。色の具合か、レトロさも感じます。三嶋りつ惠さんはじめてみました。独特の形なのですが、柔らかみが素敵でした。

THANKS!をクリックしたユーザー
入江玄 アートライターさん

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出展作品・関連画像IMAGES

青木野枝《もどる水》2023年 gallery21yo-j(東京)展示風景
©Noe Aoki, courtesy of ANOMALY(撮影:山本糾)

青木野枝《微塵》2020年 gallery21yo-j (東京)展示風景
©Noe Aoki, courtesy of ANOMALY(撮影:山本糾)

青木野枝《光の柱 I》2023年 市原湖畔美術館(千葉)展示風景
©Noe Aoki, courtesy of ANOMALY(撮影:山本糾)

青木野枝《立山 2020-9》2020年
©Noe Aoki, courtesy of ANOMALY(撮影:三嶋一路)

青木野枝 制作風景(鉄の溶断)(撮影:砺波周平)

青木野枝 ポートレイト(撮影:砺波周平)

三嶋りつ惠《VENERE》2023年 UESHIMA MUSEUM COLLECTION(撮影:Francesco Barasciutti)

三嶋りつ惠《FONDO DI LUCE》2022年(撮影:三嶋りつ惠)

三嶋りつ惠《INFINITO》2022年
©Ritsue Mishima, courtesy of ShugoArts(撮影:Francesco Barasciutti)

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