4.0
会場とのマッチングが素晴らしい
青木野枝/三嶋りつ惠の二人展を「光」というテーマで統べる、という時点で、必見だと思っていて、ようやく見られました。なんといっても、アールデコの会場とのマッチングが、ほんとうに素晴らしくって、「美技」に酔いました。
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降り注ぐ太陽の光、おだやかな温もりを感じさせる日だまり、暗闇の中に差し込む月明かり…
私たちは生きている間に、さまざまな光との邂逅を重ねています。
本展は、現代美術の第一線で活躍を続ける二人の作家、青木野枝と三嶋りつ惠が、東京都庭園美術館の各所に作品を配置し、新たな視点でアール・デコの装飾空間を照らし出す企画です。
青木は鉄を用いて空間に線を描くような彫刻で表現の地平を切り拓き、三嶋は無色透明のガラス作品を通して場のエネルギーを掬い取り光に変換してきました。
二人が使用する“鉄”と“ガラス”という素材は、悠久の時を経て今日に伝えられた自然の恵みであると同時に、会場である旧朝香宮邸を彩る装飾として、シャンデリアやレリーフ、扉上のタンパン等にも多用されています。二人は幾度となくこの場所を訪れ、1930年代の装飾空間との対話を重ねて、本展のために一期一会の展示プランを作り上げました。
ともに創作に火を用い、熱く輝く炎によって、素材に生命を吹き込んできた青木野枝と三嶋りつ惠。そのプリミティブな力を宿したフォルムは、自然のもつエネルギーや循環を想起させ、見る者に驚きと気づきをもたらし、私たちを取り巻く世界を新たな光で包み込みます。
会期 | 2024年11月30日(土)~2025年2月16日(日) |
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会場 |
東京都庭園美術館
![]() |
展示室 | 本館+新館 |
住所 | 東京都港区白金台5-21-9 |
時間 |
|
休館日 |
月曜日 年末年始(12月28日~1月4日) 1月14日(火) ※ただし1月13日(月・祝)は開館 |
観覧料 | 一般 1,400円(1,120円) 大学生(専修・各種専門学校含む)1,120円(890円) 中・高校生 700円(560円) 65歳以上 700円(560円)
|
TEL | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
URL | https://www.teien-art-museum.ne.jp |
4.0
青木野枝/三嶋りつ惠の二人展を「光」というテーマで統べる、という時点で、必見だと思っていて、ようやく見られました。なんといっても、アールデコの会場とのマッチングが、ほんとうに素晴らしくって、「美技」に酔いました。
3.0
訪問日時がまずかったようで、混みすぎていました。。予約ができる=余裕がある、ではないのですね。静かな時間にゆっくり観れたら素敵だっただろうなぁと、、今回は「見た」だけでした。じっくり作品と向き合い作者の声をききたかったです。冬枯れの庭園はゆっくりまわれました。
3.0
入館してエントランスホールの光とガラスの競演にオオッと唸りました。
特に三島りつ惠のガラス作品が光との相性が良く魅力を感じます。
松濤→庭園美の順に周ったので須田悦弘の展示に近い印象も受けました。
青木野枝、三島りつ惠の写真もスライドで展示。これが結構良かった。
作品は三島が好みで、写真は青木のほうが好み。面白い。
ほとんど写真撮影可能。確かに映えるので皆さん撮りまくっていました。
昼間は混み合うと思ったので夕方遅くに入館。
人もシャッター音も減って周囲が暗くなってくると館内の雰囲気もより良くなりました。
これは確かに人気の出る展示だなぁと。こちらもお早めにどうぞ。
5.0
三嶋氏のガラスによる「光の海」は柔らかくグネグネとした器達が林立し輝いている。
人工の光、自然光、明るい部屋や薄暗い部屋とどの作品も光を透かし表情豊か。
私は二階書庫の暗闇に浮かぶ「MEDUSA」が妖しく美しく良かった。
青木氏のリズミカルな鉄の輪の大きな作品は部屋いっぱいなのにも関わらす軽やかでふわりと感じる不思議な感覚。
二階の石鹸を重ねた「ふりそそぐもの」にはびっくり。使いかけの石鹸を積み重ねていく制作過程の画像も有る。
二人のアイデアスケッチや制作過程画像も有るがそれぞれの夥しい写真作品がスライドで見られて興味深い。
MOTでする様な展覧会をここ庭園美術館で見せることにより館とのコラボ感がとても良い空間を作り上げている。
新館ショップの外に三嶋氏の作品がある。
下ばかり見ていたら木の枝に有った。
晩秋の庭と一緒に味わって欲しい。
図録は予約制。美しい館とのコラボがどのようになっているか楽しみ。
撮影可。天気の良い日がおすすめ。
珍しく二階の窓から中庭の池が良く見える。ウィンターガーデンにも二人の作品が有る。
5.0
庭園美術館の空間が好きで、足を運ぶ。
青木さんと三嶋さんこの2人を組み合わせたのは、企画がすごい。美術館を隅々まで生かして、作品の魅力と建物の魅力が存分に発揮されてる。
展示構成も良かったと思う。
思わず時間を忘れてみてしまった。
見た後、もう一度くりかえしたくなる。そんな展覧会。これはほんとに良かった。
5.0
自然光と相性抜群な展示で良かった
三嶋りつ惠の存在感のあるガラス作品は窓からの光を受けて様々な表情を魅せてくれる
日当たりの良い場所もあれば暗い室内での展示もあり、光そのものを意識することもできた
青木野枝の巨大な「ふりそそぐものー赤」 広い展示室いっぱいに鉄とガラスのオブジェがあり圧巻 作品内をくぐり抜けることもでき作品を体感することができて良
5.0
まず美術館ホームページとか、このページの過去作画像を見て判断してはいけません。
庭園美術館独特の空間に置かれた作品達の存在感は、まったく違いました。
入り口横の部屋からすでに始まり、期待が高まります。
大広間に入ると巨大なライトテーブルに置かれた三嶋の膨大な量の作品が光り輝く。
まさにタイトルの「光の海」。眩い作品達がざわめいています。
小さな部屋の「宇宙の雫」に心奪われ、
大客室・大食堂に足を運ぶと青木の「ふりそそぐもの/朝香宮邸-Ⅰ、Ⅱ」が
窓からの光に照らされ圧倒的な存在感を示す。
部屋と作品の違和感は無い。以前から作品が住んでいるかのように存在している。
その先どの部屋も素晴らしき調和を奏で、ため息の中進んでいきました。
鉄とガラス、この2人を選び企画した人はすごい!
正反対とも言える素材なのに作品達は旧知の間柄のようだった。
2人の原初的自然を思い起こすようなフォルムはどれも素晴らしく、
三嶋の光を透し反射するガラスと、青木の鉄の円形の繰り返しが生む影は、
詩的で、囁いたり、お喋りしたり、沈黙したりして存在していた。
いつもこぼれた作品や説明に使われる新館ギャラリー1も、
巨大な青木作品が巣くう状態で〆としても最高でした。
12月3日(火)11時入館。少し混雑。撮影可(映像は不可)。
余談:午前中はマダムが多く、ちょっと混雑。午後2時くらいには空いていた。
午前中と午後2時くらいでは部屋に差し込む光が変わり、違った感じに見えた。
これを楽しんでいると美術館からいつまでも抜け出せないw。
3.0
青木野枝さんが好きで行ってきました。建物に合わせてなのか、いつもよりあたたかみを感じました。色の具合か、レトロさも感じます。三嶋りつ惠さんはじめてみました。独特の形なのですが、柔らかみが素敵でした。
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