4.0
堪能しました
旧朝香宮邸・庭園美術館は普段、様々な美術展で何度も来訪していますが、今回は内装やインテリアを隅々までじっくりと堪能しました。
各所に配置されている、AからZまでのキーワードが書かれた美麗なカードを集めながら部屋を回ります。照明器具に心惹かれました。ラジエーターカバーも素敵。ウインターガーデンには初めて入室。排水溝の蓋のデザインにまで凝る徹底ぶり。アール・デコのインテリアが本当に美しいです。
集めたカードは最後にリングでまとめることができ、図録のように楽しめました。
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国 300 の美術館・博物館と 858 の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
この館(やかた)に込められたキーワードを拾い集め、解き明かす—
旧朝香宮邸—。1933年(昭和8)に竣工したこの建物は、皇族・朝香宮家の邸宅として、または外務大臣・首相の公邸や迎賓館として、時代とともに役割を変えて様々な顔を見せながらも今日も多くの人々を迎えています。
建設当初の姿を留めた旧朝香宮邸は、美術館である側面のみならず、国指定の重要文化財という特性も兼ね備え、活用と保存の両輪を成した存在と言えます。
開館40周年を記念して開催する本展は、改めて旧朝香宮邸をじっくりと読み解く趣旨の展覧会です。これまで培った調査や研究をもとに、建築技法、建設に携わった人々、室内意匠や素材、各時代にまつわるエピソード等、アルファベットのAからZを頭文字に持つキーワードをピックアップして解説し、新たな見どころや魅力を来館者が発見することのできる機会とします。
可能な限り建築空間との対話ひとつひとつを大切に考えた、建築そのものを存分に堪能することのできる展覧会です。
※本展会期中は、写真撮影が可能です。撮影の際は諸注意を確認の上。館内スタッフの指示に従ってください。
会期 | 2024年2月17日(土)~2024年5月12日(日) |
---|---|
会場 | 東京都庭園美術館 Google Map |
住所 | 東京都港区白金台5-21-9 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
|
休館日 | 月曜日 |
観覧料 | オンラインによる日時指定制です。 一般 1,400円 (1,120円) 大学生 1,120円 (890円) 中学生・高校生 700円 (560円) 65歳以上 700円 (560円)
|
TEL | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
URL | https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/240217-0512_a-to-z/ |
4.0
旧朝香宮邸・庭園美術館は普段、様々な美術展で何度も来訪していますが、今回は内装やインテリアを隅々までじっくりと堪能しました。
各所に配置されている、AからZまでのキーワードが書かれた美麗なカードを集めながら部屋を回ります。照明器具に心惹かれました。ラジエーターカバーも素敵。ウインターガーデンには初めて入室。排水溝の蓋のデザインにまで凝る徹底ぶり。アール・デコのインテリアが本当に美しいです。
集めたカードは最後にリングでまとめることができ、図録のように楽しめました。
5.0
今年の建物探訪は家具を取っ払い、普段見られないフローリングの見事な組木も一部むき出しにして公開。カーテンも開いているので窓の凝った金物も確認できる。そして普段あまり奥まで入れない第一応接室と姫宮居間と初めて開いた金庫室!三階のウィンターガーデンも家具が無いので隅々まで見られ満足。
カードを集めながら新館へ。
ぐるっと見て最後にパンチとリボンやカードリングが用意されていて皆さん一所懸命資料作りをしている。纏まると結構な量になりお得感有り。
伊藤公象氏の作品は大きいので気付いたが須田悦弘氏の作品は宝探しだ。
皆さん気付かないのか興味が無いのかスルーして行く。勿体ないですよ~。
来客用化粧室、香水塔、浴室、姫宮居間は難なく発見。金庫室も何とか。最後の一つはわからなくてキュレーターさんに教えて頂いた。えっ外!分からないはずだ。
ミュージアムショップで絵葉書を購入して捜した。
新緑の季節、窓から眺める庭の美しいこと。
小食堂前の藤やツツジが咲き始め建物を華やかに彩っている。
5.0
毎回邸宅を楽しんではいるが、より深く興味が湧く企画になっていた。
展示物が部屋にまつわるエピソードとカードを置く台ぐらいで、素の朝香宮邸を堪能できた。
普段は養生のために敷かれたカーペットも一部除き、床面のパターンも知ることができたし、サンルームも見学することができた。
細かい部分や壁紙も展示物が無いとじっくり堪能、広さも何だかいつもと違うように感じられ満足満足。何度もここを訪れている人でもオススメ。
タイトルにあるように「A to Z」のカードがそれぞれの部屋等に置かれエピソードを収集できるのは、かなり嬉しい仕掛けだった♪
新館で展示物は少ないが〈おさらい〉ができるので、カードを取り忘れていないか確認できた(2枚ほど取り忘れてましたw)
須田悦弘と伊藤公象の作品展示も見逃せない。須田氏の作品は見過ごしそうなところにもあって、宝探しのようw。伊藤氏の作品は室内だけでなく日本庭園にも存在するのでお見逃し無きよう。
4月10日10時半予約入館。混雑無し。撮影可。
*収集できるカードは全部集めると、26枚+α枚・20×11.6×1.3㎝・重さ200g・になるので、普段手ぶら派の方も入れられるものを持つのをオススメします。
5.0
この40年、仕事が特に忙しかったり、自分や家族の病やコロナ禍や、など特別なことがなければ、ほぼ毎展、出かけさせて頂いている「都庭園美術館」。観られるところが増えたり減ったり、膝が悪くてもエレベーターのおかげでちゃんと上階も楽しめるようになり(3階ペントハウスのサンルームまではダメですが)、新館が出来て天気の良い日にはハートの影が楽しみになったり、昔置かれていて好きだった家具が観られなくなったり、少しずつ少しずつ変わりながら修復されて戻るものもあったり、をずっとみさせて頂いてきました。企画の展示より建物そのものが好きな私には、年に一度程、邸宅をじっくり味わえる或いはアールデコを味わえる系の企画が、とても楽しみです。昨年は「邸宅の記憶」展でしたね。「装飾の庭 朝香宮邸のアール・デコと庭園芸術」もどちらかと言えばですかね。40周年ですから‥。今回もまた、旧朝香宮邸を改めてじっくり楽しむことが出来たました。観覧者は結構多く、でも館は広いですから、観辛いことはなく、ゆっくりじっくり鑑賞出来ました。各所でA to Zの頭文字から空間に散りばめられたキーワードが解説されたカードを取りながら館内を巡り、新館で表紙を取って旧朝香宮邸の魅力を知る一冊の冊子に出来上る仕組みの、ちょっと新しい感じの展覧会でした。電球やラジエーターカバー、木の柱のスリットなど、通常の展覧会では見逃してしまうような館内の特徴が解説されています。例えば、最初の大広間のアルファベットは「U」でした。これは「Uneven Harmony(空間のリズム)」の頭文字なのだそうで、直線的な図様やパターン、モチーフの繰り返しなど、広間のアール・デコ洋式の意匠に注目するよう導かれます。この調子で隅っこの小さな意匠や、普段はカーペットで隠れているパーケットフロアの柄なども、家具の一部も、朝香宮のご家族が暮らされていた頃を思いながら、楽しく巡ることが出来ました。それに良いお天気のおかげで、光の反射で微妙に色を変える壁紙の美しさもしっかり味わえました。姫宮の部屋の暖炉や階段のデザイン壁に、さりげなく飾られた須田悦弘さんの超絶技巧木彫のお花たちにも、とても感激しました。もう一方伊藤公象さんの現代アートも、2階北の間や庭園で、主張しすぎない感じの作品が、アールデコの意匠をそっと引き立てていました。それから新館カフェの前… Read More
4.0
これほど素の状態の旧朝香宮邸を見てまわったのは、初めてかもしれない。たいがいは、何か作品があるのに、今回はほぼない。そして、床もあらわになっているし、窓際によって外の風景も見える。特に3階のウインターガーデンは久しぶりに入った。多分、新館ができてから初めて入ったと思います。というわけで、新館の屋上に太陽光パネルがあることに気が付いたりしていた。
とはいえ、旧朝香宮邸は何回も見ているので、今更どうかなと思ったのですが、須田悦弘と伊藤公象のインスタレーションが展開されると聞いて、行く気になりました。ちなみに須田悦弘は木彫+彩色でリアルな植物を制作し、その植物を室内に配置するインスタレーションで、伊藤公象は陶のパーツを大量に作って、それを敷き詰めるインスタレーションを見せてくれる。つまり伊藤作品はすぐに気が付くのですが、須田作品は真剣に探さないと見逃す。今回、須田作品は6点、配置されている。例えば、1階階段下化粧室の階段脇上のあたりに椿の花があるし、香水塔の足元にあるタイルの隙間に雑草が生えていたりする。わりと気が付かない人が多そうです。お見逃しなく。ちなみに《野菊》を見つけるのが大変でした。
5.0
普段は入れない部屋に入れたり、絨毯で隠れている床が見えたり、A~Zの26枚の解説カードをいただきながら、旧館から新館へと進みました。
普段は展示品に目がいってしまいますが、建物の見どころがよくわかり、とても楽しかったです。
今回、天井の照明と暖炉(暖房器具?)に注目して、ぐるっと回りました。
写真撮影もできます。
允子妃は絵が達者で、アネモネの水彩画が印象に残りました。
新館では、A~Zのおさらいと、タイルや壁紙、金具やドアなど小ネタの展示。
集めたカードを持ち帰りやすいように、輪ゴムやリングが用意されてて嬉しかったです。
新館でカードを数えたら25枚しかなく、玄関脇の小部屋を見てなかったことに気づき、帰えりがけに寄りました(;'∀')
入口にある平面図をいただき、順序を確かめながらまわることをお勧めします(笑)
5.0
やっとこの目で見ることができました!
東京にでかけたときいつも庭園美術館で展覧会を開催していない時で、今回ようやく中に入ることができました。おまけに開催の展覧会が「旧朝香邸宅を読み解く」というこの庭園美術館の建物自体を魅せる美術展。わくわくします。
日本のアールデコの代表的建物ということで、玄関でルネ・ラリックのガラスがお出迎え。横にカードが置いてあります。それを1枚とって中へ。
各部屋にその部屋ゆかりの説明をするカードが置いてあり、それを読みつつ集めながら部屋を巡っていきます。そして最後まで見終わるとAからZまでのカードが揃うという趣向。おまけに最後の展示室でそのカードを製本して持ち帰ることができます。
見て、知って、集めて、まとめて・・・ おまけに帰ってから楽しめるおみやげまで。
1枚の説明パンフレットではこうまで楽しめなかったでしょう。工夫と楽しさに満ちた展覧会でした。
私的に一番印象深かったのは、各部屋の照明器具。どの部屋も違う照明器具で天井を見上げながら部屋を巡るのが楽しかったです。
展覧会のために東京まででかけたかいがありました。
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都港区で開催中の展覧会