3.0
非日常を味わうそれぞれの旅
朝香宮の沢山の写真で始まったが大客室の展示が物足りない。
宮の旅から40年後、同じ航路でパリに向かった高田賢三と、狙いは良いがエキゾチックな服を並べただけでは詰まらない。
書庫と書斎の福田尚代の作品群は圧倒的だ。入口に資料が有る。
面白かったのは新館。
栗田宏一の作品は全国津々浦々の絵はがき。記念切手が貼られ各地から届いたハガキ、そして土!次の間では升目に並んだ土は綺麗なカーペットのようだ。
最後はevalaの暗闇の中で聴く音。森林やせせらぎの癒し系の音、靴音やジェット機などの人工的な音とこれぞ「旅と想像」だなぁと思った。
やや散漫な企画展だがここ庭園美術館に来る事がタイムトリップと思っている私には晩秋の一日を充分楽しめた。