4.0
豊かな自然の日本画
膨大なスケッチと共に豊かな自然の日本画が観れる
特に山や水をモチーフにした風景が良かった 登山も好きだったようで山が好きだったことが伝わってくる
水を描いたものでは「浪」が他作品と一線を画していた 海の白く泡立つ浪がリズミカルな線で描かれていて気持ちがいい デフォルメ化された浪の線がいきいきとしていた
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2024(令和6)年に生誕120年、没後50年となるのを記念して、風景表現を一貫して追求した日本画家・奥村厚一(おくむらこういち 1904-1974)展を開催します。京都市美術館では1976(昭和51)年に奥村厚一の遺作展を開催しました。それ以来、48年ぶりの回顧展となります。
1904(明治37)年、京都市に生まれた奥村厚一は、京都市立絵画専門学校研究科へ進学すると同時に、西村五雲に師事しました。1929(昭和44)年に第10回帝展に《山村》が初入選して以来、官展を中心に京都や近隣の土地を題材に、精緻な筆致で鋭く季節を捉えた風景表現を発表しました。1946(昭和21)年には、雪に覆われ立ち並ぶ木々を清澄な空気の下に描いた《浄晨》で戦後最初の日展において特選を受賞しました。
しかしその2年後、1948(昭和23)年には山本丘人、上村松篁、秋野不矩らとともに創造美術(現・創画会)を結成して官展を離れ、新しい日本画を創造する活動に身を投じます。それまでの日本画表現に疑義を呈し、自らの制作を厳しく問い直す中で、それまでの繊細な描線から、太い輪郭線や、面として大きく対象を捉えた風景表現を追求していきます。さらに描く対象を大写しにして、大胆に抽象化し、激しい波や雲などの自然現象や木々の生命感を強調する作風も生まれました。
本展では、奥村厚一の初期から晩年の制作を各時期の代表作で振り返ると共に、京都市美術館で所蔵する数十点のスケッチもあわせて展示します。このスケッチは、日本各地を旅し、厳しい自然や風景と直接向き合い、卓抜した構図と手堅い写生でその姿を克明に捉えた奥村の制作の原点を示すともいえるものです。
会期 | 2024年7月19日(金)~2024年9月8日(日) |
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会場 |
京都市京セラ美術館
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展示室 | 本館1階 北回廊 |
住所 | 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124 |
時間 | 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30) |
休館日 |
月曜日 祝日の場合は開館 |
観覧料 | 一般 1,800円(1,600円) 高校・大学生 1,300円(1,100円) 小中学生 1,000円(800円)
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URL | https://kyotocity-kyocera.museum/ |
4.0
膨大なスケッチと共に豊かな自然の日本画が観れる
特に山や水をモチーフにした風景が良かった 登山も好きだったようで山が好きだったことが伝わってくる
水を描いたものでは「浪」が他作品と一線を画していた 海の白く泡立つ浪がリズミカルな線で描かれていて気持ちがいい デフォルメ化された浪の線がいきいきとしていた
3.0
キャリアのすべてではないけれど、個人的な興味から、戦時下、つまり洋画家がいろんな事情から戦争画(のようなものも含め)を描いていた時期に、どんなものを描いていたのか、興味があった。ので見に行った。別の世界のようだった。そのことだけでも、いった甲斐があった。シュルレアリストも、戦争の影響をじわじわうけるなか、日本画は、別世界、すごい。
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