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珠玉の回顧展!
一作家の画歴に真正面から向き合う回顧展は好きです。この奥村厚一展はまさにその王道、画業を貫く作家の制作姿勢を映し出す珠玉の回顧展でした。ゆったりとした展示空間で、一作一作をじっくりと堪能できます。
展覧会のコピーは「光の風景画家」と謳ってますが、画角に切り取られる情景は、しんとしていて、その一方で、その場の空気感や気温、音が伝わってくるような臨場感があります。
先ずは代表作、大作からのスタート。雪の表現に感服します。
そもそも、日本画なの、洋画なの、とか考えてしまう部分もありますが、第三章「風景と光」にて、掛軸から水や光が活き活きと飛び出してくるような描写に触れると、ジャンルの枠など関係なし。
最終の第四章「旅とスケッチ」の展示作品も圧巻。下絵の描写力、構図決めや抽象化の過程には思わず見入ってしまいました。

















