武家茶道をつなぐ片桐石州。利休、古田織部、小堀遠州の流れが見て取れる!
根津美術館さまの暴挙!採算度外視!!
とも思えてしまう片桐石州(せきしゅう)展。
十分見応えあり、かなり好きな展覧会でした(前後期ともに伺った武家茶道贔屓者)。
掛軸の表装や茶入仕覆の裂地の多くに「織部好み」とされる色や柄を…readmore
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片桐石州(1605~73、貞昌、石見守、三叔宗関)は大和国小泉藩第2代藩主であり、武家を中心に広まった茶道・石州流の祖です。千利休の実子である千道安(せん どうあん・1546~1607)から茶の湯を学んだ桑山宗仙(くわやま そうせん・1560~1632、左近)の晩年の弟子であり、利休流の侘び茶を基としました。一方で、大名らしい厳かな茶会を開き、古田織部、小堀遠州に続いて、武家茶道の地位を確立します。
石州の茶は江戸時代を通して大名や武家に広く浸透し、幕府の数寄屋坊主(すきやぼうず)を輩出することとなります。石州流の茶こそ、徳川政権下における武家の正統と言えるでしょう。
本展覧会は、茶道史上に極めて重要な位置を占めながらも、これまで注目されることが少なかった石州と石州流の茶の湯を顕彰するものです。
会期 | 2025年2月22日(土)~2025年3月30日(日) |
---|---|
会場 |
根津美術館
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住所 | 東京都港区南青山6-5-1 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
|
休館日 |
月曜日、2月25日(火) ※ただし2月24日(月・振替休)は開館 |
観覧料 | オンライン日時指定予約 一般 1,500円 学生 1,200円 ※障害者手帳提示者および同伴者は200円引き、中学生以下は無料 |
TEL | 03-3400-2536 |
URL | https://www.nezu-muse.or.jp/ |
根津美術館さまの暴挙!採算度外視!!
とも思えてしまう片桐石州(せきしゅう)展。
十分見応えあり、かなり好きな展覧会でした(前後期ともに伺った武家茶道贔屓者)。
掛軸の表装や茶入仕覆の裂地の多くに「織部好み」とされる色や柄を…readmore
3.0
スゴイ展覧会だとは思うもののスゴイ地味渋です。
石州の出自、人物、茶道具、石州流の広がりなど個人蔵や関西のミュージアムなどからの
作品を中心に茶入は豪華な付属品と、茶杓多数など出品されていました。
茶の湯に造詣のある人であればより楽しめるけど、逆だと確かに厳しい展示ではあります。
個人的には無準師範と癡絶道沖の墨蹟が見られて嬉しい。
石州の時代になると伝来というのが結構ハッキリしてきて資料性と信憑性が高いのが面白い。
ただその分、信長が~とか秀吉の~といった強エピソードが少なくなってきたのも事実で
利休織部の時代に比べてちょっとロマンが薄くなってしまった感じがあるかなぁ。
特別展図録あり。
3/30までの開催なので今年は根津美術館で桜を見られそうで楽しみ。
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