特別展 漂泊の画家
不染鉄 ~理想郷を求めて

奈良県立美術館

  • 開催期間:2024年1月13日(土)~2024年3月10日(日)
  • クリップ数:13 件
  • 感想・評価:4 件
特別展 漂泊の画家 不染鉄 ~理想郷を求めて 奈良県立美術館-1
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特別展 漂泊の画家 不染鉄 ~理想郷を求めて 奈良県立美術館-3
特別展 漂泊の画家 不染鉄 ~理想郷を求めて 奈良県立美術館-4
特別展 漂泊の画家 不染鉄 ~理想郷を求めて 奈良県立美術館-5
不染鉄《山海図絵(伊豆の追憶)》大正12年(1923)公益財団法人 木下美術館蔵
不染鉄《思出之記》(「田圃」部分)昭和2年(1927) 奈良県立美術館蔵
不染鉄《南海之図》昭和30年(1955)頃 愛知県美術館蔵
不染鉄《廃船》昭和44年(1969)頃 京都国立近代美術館蔵
不染鉄《落葉浄土》昭和49年(1974)頃 奈良県立美術館蔵
特別展 漂泊の画家 不染鉄 ~理想郷を求めて 奈良県立美術館-1
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特別展 漂泊の画家 不染鉄 ~理想郷を求めて 奈良県立美術館-1
特別展 漂泊の画家 不染鉄 ~理想郷を求めて 奈良県立美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

不染鉄(ふせん てつ 1891~1976)は、明治24年(1891)東京・小石川で生まれました。父親は浄土宗の僧侶でしたが、やがて絵描きを志すようになり、日本画家の山田敬中や日本美術院に学びます。その後一時は伊豆大島で漁師のような生活を送りますが、大正7年(1918)に京都市立絵画専門学校(現・京都市立芸術大学)へ進学すると、在学中に帝展で初入選を果たし、同校を首席で卒業して以降も、画家として確かな足跡を残しました。

しかし戦後は、奈良・正強高校(現・奈良大学附属高等学校)の校長として請われたのを機に同地に居住し、画壇とは距離を置きながら独自の道を歩みます。郷愁漂う村落風景にはじまり、悠然とたたずむ富士の眺望や神聖な古寺の景観、そして神秘に満ちた海の風景から幻想的な夜の情景へと、遍歴を重ね、深まりを見せるその画境には、過去の想い出とともに、静穏な日々の営みを慈しむ、不染の理想郷的世界が投影されています。

奈良県立美術館ではこれまで、「純情の画家 不染鉄展」(1996年)、「幻の画家 不染鉄」(2017年)と2度にわたり回顧展を開催し、その心に滲み入るような作品は、時代や世代を超え、人々に深い感動を呼び起こしました。開館50周年を記念する本展では、再度の開催を待ち望む皆様からの声を受け、初期から晩年までの代表作を展示し、不染作品の魅力を改めて顕彰しようというものです。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2024年1月13日(土)~2024年3月10日(日)
会場 奈良県立美術館 Google Map
住所 奈良県奈良市登大路町10-6
時間 9:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日、2月13日(火)
※ただし、2月12日(月)、3月4日(月)は開館
観覧料 一般 1,200円(1,000円)
大・高生 1,000円(800円)
中・小生 800円(600円)
  • ※( )内は20名以上の団体料金
    ※次の方は会期中無料で観覧できます
    ・身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方と介助の方1人
    ・外国人観光客(長期滞在者・留学生を含む)と付添の観光ボランティアガイドの方
TEL0742-23-3968
URLhttps://www.pref.nara.jp/11842.htm

奈良県立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

REPORT

寂しさの中の暖かさ

私が最初に不染鉄の名を知ったのは、6年前の『美の巨人たち』。今回のキービジュアルである『山海絵図(伊豆の追憶)』が『今日の一枚』。しかし印象的だったのがこの回で合わせて紹介された『廃船』。

暗く重い雰囲気の中、圧倒的な存在…readmore

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morinousagisanさん、uchikoさん、sarara2004さん、forestさん
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  • THANKS4
  • BY 夢司

5.0

不染鉄の人生を知る

はじめて不染鉄の作品を見たのが、一昨年の東京ステーションギャラリーでの「鉄道と美術の150年」展の「山海図絵≪伊豆の追憶≫」でした。その時は鉄道がメインでしたが、海の中の魚たち、漁をする人の営みなど、細密描写がすごすぎて、この時単眼鏡を買おうと決意しました。今回はじっくり単眼鏡で
海鳥の姿、くじらの潮吹き、汽車に乗る人々などなど隅々まで楽しむことができました。そして、田舎の原風景に黄金に輝くイチョウの木、大海原に泳ぐ2匹の魚(夫婦かな?)、壊れた自転車に心寄せるやさしさの塊、不染鉄という人物の精神性そのものを表わす絵画の数々、見応えがありました。

THANKS!をクリックしたユーザー
黒豆さん、morinousagisanさん、さいさん

5.0

行って良かった!

6~7年前に東京駅で見てから、ずっと心に残っていて今回、絶対に行こうと一泊旅行で計画しました。平日でしたのでユックリ見ることができ、至福の時間を過ごせました。
全体はイカツイ感じですが、よく見ると丸みがあり優しくモクモクとした岩の間に人の営みが見られる等、前回と又違った印象を受けました。
丸い茅葺屋根がとても可愛くとても癒やされました。

5.0

鑑賞記

特別展 漂泊の画家 不染鉄 ~理想郷を求めて

ある朝の新聞記事に釘付けになった。
不染鉄という作家の展覧会の紹介記事。

粗い新聞記事の写真からも伝わってくる
不穏な空気を蓄えたその写真から目が離せなくなった。闇の中に蠢く一匹の虫が放つ蠱惑的な力。(後に虫では無かったと気づく)

すでに会期も終了間近で2017年のその展示
に足を運ぶことは無かった。
時折、思い出す事はあったが深く調べる
事もなくその世界に触れる事は諦めていた。

………

気がつけばコロナ禍を経てあの記事を思い返す事もなく6年経っていた。
ふたたび奈良県立美術館に帰ってきた。
漸く不染鉄の世界に浸ることができる日が
やって来た。

さっそく会期2日目に展示会場へ向かう。
代表作の《山海図絵》を前にすると圧倒的な
存在感に惹き込まれる。
富士山を中心としたスケールの大きな作品で
あるが列車や集落の様子や里山の木々に加え
海の底の魚影まで細やかに描き込まている。
(富士山の奥に広がる風景は能登半島や日本海とのこと)

《廃船》の重苦しい絵画の存在感も良いが
《仙人掌》《塀》などの鮮やかなパステルグリーン(薄緑色)や《銀杏》の黄色などの立体的な色彩にも感銘を受ける。

この鑑賞記を綴りながら新聞記事の写真が
《南海之図》であることを思い出したため
再訪の際に改めて確認してみたい。

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karachanさん、uchikoさん、morinousagisanさん、他2人

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出展作品・関連画像IMAGES

不染鉄《山海図絵(伊豆の追憶)》大正12年(1923)公益財団法人 木下美術館蔵

不染鉄《思出之記》(「田圃」部分)昭和2年(1927) 奈良県立美術館蔵

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不染鉄《廃船》昭和44年(1969)頃 京都国立近代美術館蔵

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