ポール・ジャクレー
フランス人が挑んだ新版画

太田記念美術館

  • 開催期間:2023年6月3日(土)~2023年7月26日(水)
  • クリップ数:36 件
  • 感想・評価:8 件
ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画 太田記念美術館-1
ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画 太田記念美術館-2
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ポール・ジャクレー「打ち明け話の相手、連作「満州宮廷の王女たち」より」(遺族蔵)(c) ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5060
ポール・ジャクレー「貝を持つファララップの女」(遺族蔵)(c) ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5060
ポール・ジャクレー「極楽鳥、セレベス」(遺族蔵)(c) ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5060
ポール・ジャクレー「檳榔の実、ヤップ島」(遺族蔵)(c) ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5060
ポール・ジャクレー「オロール島の少年、東カロリン」(遺族蔵)(c) ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5060
ポール・ジャクレー「真珠、満州」(遺族蔵)
ポール・ジャクレー「太平洋の神秘、南洋」(遺族蔵)
ポール・ジャクレー「おけさ踊り、佐渡」(遺族蔵)
ポール・ジャクレー「オウム貝、ヤップ島」(遺族蔵)
ポール・ジャクレー「黒い蓮華、中国」(遺族蔵)
ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画 太田記念美術館-1
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ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画 太田記念美術館-1
ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画 太田記念美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

フランス・パリに生まれたポール・ジャクレー(1896~1960)は、3歳の時に来日し、64歳で亡くなるまで日本で暮らしました。昭和9年 (1934)、38歳の頃から、南洋やアジアで暮らす人々を描いた木版画を続々と刊行します。

昭和前期は、絵師、彫師、摺師の協同作業による「新版画」が盛んとなった時期でしたが、さまざまな国の老若男女が暮らす姿を鮮やかな色彩で描いたジャクレーの作品は、当時の新版画の中でも異彩を放っています。

本展覧会では、ジャクレーが挑んだ新版画の魅力を紹介します。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2023年6月3日(土)~2023年7月26日(水)
  • 前期:6月3日(土)~6月28日(水)
    後期:7月1日(土)~7月26日(水)
    ※前後期で全点展示替え 
会場 太田記念美術館 Google Map
住所 東京都渋谷区神宮前1-10-10
時間 10:30~17:30 (最終入場時間 17:00)
休館日 月曜日 
6月29日~6月30日(展示替えのため)
観覧料 一般 1,000円
大高生 700円
中学生以下 無料
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
URLhttp://www.ukiyoe-ota-muse.jp/

太田記念美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

太田記念美術館 太田記念美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

現物を見て良かった!!

 色彩豊かと紹介されていて、PCやポスターで見る限りではカラフルで華やぎ満載で、描かれている人物の射貫くような大きな大きな眼とともに度肝を抜かれるのではと・・・

実際に見ますと確かに色彩豊かでヴィヴィットですが新版画らしく落ち着いた色調で、
線描の繊細さにも驚きました。
確かに絵師、彫師、摺師の合作ですね。絵師のポール・ジャックレーが陣頭指揮者となって納得のいくまでやり直して完成させたと解説にありましたが、見事です。
彫師、摺師の名前も残したことが「新版画」家としての自負でしょうか。彼の人生にまで思いを馳せ、どんな生涯を歩まれたのか興味が湧いてきます。

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Sukekiyo-Acckermanさん、morinousagisanさん

REPORT

恐竜~立原位貫~ミクロネシア~ポール・ジャクレー

上野の森美の「恐竜図鑑」展のレビュー書いてて、ふと思った。
日本での恐竜を取り上げたコーナーに登場させるべき重要な小説家と画家が抜けていると。
小説家とは夢枕獏、作品は「大江戸恐龍伝」、画家とはその挿絵を担当した浮世絵版画家…readmore

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murakamiさん、さいさん

5.0

今後の調査研究に期待したい

伝統的木版画の技法で、第二次世界大戦前のミクロネシアや、朝鮮、中国の風俗を描いているところが興味深い。丁寧につくられているし、多くの作品で色にもこだわりが感じられた。今後、新たな作品の発見を通して、制作の背景などがわかってくるのが楽しみです。

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morinousagisanさん

4.0

珍しい題材と綺麗な発色が楽しい作品

外国人絵師の新版画はこれまでも見たことがありますが、ここまで発色が綺麗な作品は初めて見ました。
題材も、南の島、中国、韓国、アイヌと多岐に渡り、アジアの多拠点生活を満喫していたフランス人という感じが伺えます。時代を考えると相当な自由人かと。

ジャクレーの絵も素晴らしいけれど、彫師さんと摺師さんの技量も素晴らしいですね。輪郭線がない!色が多すぎる!肉筆画にしてくれ!と苦情を受けても仕方ない絵なのに、ちゃんと版画になっている!(笑)

それにしても、前期に行きそびれて、メインビジュアルの「打ち明け話の相手」が見られなかったのが残念!

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ぷりんさん、morinousagisanさん

4.0

異彩の豪華贅沢な新版画

3歳でフランスから来日して生涯日本で暮らしたジャクレー。このような絵師がいたことを知らなかった。浮世絵の伝統を汲むが、日本人のものとは明らかに違う。鮮やかな色彩を数多く使って、東・東南アジア、南洋の人々を装飾的に描く。いわゆる列強側からそれらの人々を見下すことはなく、むしろ対等で敬意さえ感じる。きな臭い時代だったはずだが、あまりそれは感じさせない。彫師、摺師の技術と手間もかかった贅沢な版画だ。空摺の模様などは実物を見ないとわからないので、訪問をおすすめする。

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morinousagisanさん、micco3216さん

5.0

満を持して東京でジャクレ-の展覧会

ついにやってくれました、太田記念美術館が本格的にジャクレ-の展覧会を開催です。フランス人ながら歌川派の系譜に属し、浮世絵等古典研究、技法の基礎を持つジャクレ-、最高の摺師、彫り師とタッグを組みジャクレ-にしか描けない世界観の作品を制作しています。しかも私家版なので高価な顔料を用い、最高の彫り摺りの技法が用いられている作品が前後期で162点!彫り師、摺師にまで焦点を当てたキャプション、パネルも充実しています。7月1日から後期展示です。

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ぷりんさん、morinousagisanさん
  • 2
  • BY TK

5.0

不思議な外人。気になってた!

新版画展で見かけるひと際目を引くその作品こそ、ジャクレー。
川瀬巴水、吉田博、そしてこの人。
外人だし題材が南洋や中国と変わっているので不思議だった。

日本で育ち洋画と日本画を習い歌麿風の浮世絵を描く青年は、当時日本統治下にあった南洋の島民や満州国、韓国の宮廷人等を驚く程鮮やかな色彩で描きだす。
草花や蝶が大好きだったというだけあって装飾や衣裳の柄にふんだんに出てくる。

ジャクレーの人物は皆、目力が有る。浮世絵のひき眉、吊り目と違い瞳がしっかり描かれているのが魅力だ。瞳の色にも注目。
美人ばかりでなく市井の人々を表情豊かに描いているのもまた魅力のひとつ。

南洋の花と褐色の肌の人々もエキゾチックで素敵だが、満州国の宮廷女性のシリーズは別格だ。
装飾、構図、色の洪水!とても版画とは思えない、細密画かと見紛う完成度だ。
100を超える摺りを重ね、中には300超えのものまで有り、彫師摺師の高度な技に驚嘆する。

前後期で全作品入替えで162点が見られる。リピーター割有り。
図録は40点のみの掲載だがジャクレー関連のエピソードが面白い。
他に高額(¥6600)だが全版画集が有る。絵葉書とファイルが数種有るが物足りない。
作品リストが無かったら受付に申し出ると貰える。
後期も楽しみだ。

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murakamiさん、morinousagisanさん

3.0

摺り三百

ポール・ジャクレー、結構良かったです。

色彩、装飾、エキゾチック、ゴーガン、写楽などのキーワードを思い浮かべました。
白眉は画業の頂点に当たる満州シリーズでしょうか。
手間も金も徹底的にかけまくり絵師彫師摺師が三位一体となったジャクレー芸術に目を奪われました。スゴイ。
キャプションに彫師摺師の名前がクレジットされているのが好印象。
新版画表現の到達点の一つとして見ておく価値はあると思います。

ジャクレーのような作家が埋もれないよう特集してもらえるのは有り難いですね。
知名度があまり高くないせいか日曜でもそれほど混まずに鑑賞可能でした。

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murakamiさん、シンディさん、morinousagisanさん、micco3216さん

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出展作品・関連画像IMAGES

ポール・ジャクレー「打ち明け話の相手、連作「満州宮廷の王女たち」より」(遺族蔵)(c) ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5060

ポール・ジャクレー「貝を持つファララップの女」(遺族蔵)(c) ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5060

ポール・ジャクレー「極楽鳥、セレベス」(遺族蔵)(c) ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5060

ポール・ジャクレー「檳榔の実、ヤップ島」(遺族蔵)(c) ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5060

ポール・ジャクレー「オロール島の少年、東カロリン」(遺族蔵)(c) ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5060

ポール・ジャクレー「真珠、満州」(遺族蔵)

ポール・ジャクレー「太平洋の神秘、南洋」(遺族蔵)

ポール・ジャクレー「おけさ踊り、佐渡」(遺族蔵)

ポール・ジャクレー「オウム貝、ヤップ島」(遺族蔵)

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