5.0
久しぶりに大きな美術館へ
予約をして会場へ、久しぶりでしたがゆっくりとじっくりと観る事が出来ました。彩色も美しくて作品のタイプもいろいろあり、堪能しました。屏風の迫力は凄かったです。
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日本初の私立美術館、100年ぶりに神戸によみがえる
明治23年(1890)9月6日、神戸市布引の川崎邸(現在のJR新神戸駅周辺)に日本初の私立美術館「川崎美術館」が開館しました。創設者は川崎正蔵(1837~1912)。川崎造船所(現川崎重工業株式会社)や神戸新聞社などを創業した、近代日本を代表する実業家です。
明治時代、急速に西洋文化の流入と廃仏棄釈が進むなか、古美術品の海外流出を憂慮した川崎正蔵は、日本・東洋美術史を彩る優品を幅広く収集し、一大コレクションを形成しました。そのコレクションを秘蔵することなく、公開することを目的として、日本初の私立美術館「川崎美術館」は誕生します。川崎美術館は、大正13年(1924)の第14回展観(展覧会)まで活動していました。
残念ながら、昭和2年(1927)の金融恐慌をきっかけにコレクションは散逸し、川崎美術館の建物も水害や戦災によって失われてしまいましたが、川崎正蔵が愛した作品は、今なお国内外で大切に守り伝えられています。本展では、珠玉の作品が再び神戸に集い、約100年ぶりによみがえる川崎美術館へと皆さまをご招待します。
会期 |
2022年10月15日(土)~2022年12月4日(日)
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会場 | 神戸市立博物館 Google Map |
住所 | 兵庫県神戸市中央区京町24番地 |
時間 |
9:30~17:30
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観覧料 | 一般 1,600円(前売・団体 1,400円) 大学生 800円(前売・団体 600円)
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TEL | 078-391-0035 |
URL | https://kawasaki-m2022.jp/ |
5.0
予約をして会場へ、久しぶりでしたがゆっくりとじっくりと観る事が出来ました。彩色も美しくて作品のタイプもいろいろあり、堪能しました。屏風の迫力は凄かったです。
4.0
川崎美術館展、良かったです。
各美術館や個人へと散逸しましたが文化財を大切に守り続ける想いを強く感じます。
同時に明治の実業家や数寄者によるミュージアムの存続の難しさも感じます。
仏画、土佐派、狩野派、江戸絵画、中国絵画、工芸など日本と東洋の古美術を広く楽しめます。
呉春と逸翁美術館の与謝蕪村が良いですね。
応挙の襖絵は東博本館でも出来ない展示方法が嬉しい。やっぱり応挙はイイ。
ギチギチ永徳とスカスカ探幽の間を行くスマートな狩野孝信の屏風が美しい。保存状態凄い。
結構観客が入っていました。
併せて小磯記念美術館にも初訪問。
小磯良平好きなんです。
東近美や藝大の作品はこちらに出張していたんですね。
小磯の他、同時代の洋画家作品が観られて嬉しい。
明治の初め、日本の美術品名品が国外流出するのを食い止めるべくコレクションを始めたという、神戸の実業家で大富豪の川崎正蔵。
今の新神戸駅の場所に大邸宅と美術館まで作ってしまい、我が世の春を謳歌した。
しかし、昭和2年の金融恐慌で…readmore
内覧会に出かけてブログも書かせて頂きました。
京都や大阪と違って、神戸となると地元意識があって、思い入れも強い展覧会です。
(神戸市民ではありませんが、神戸ならなにかあっても六甲山と瀬戸内海を確認しながら歩いて帰ってくること…readmore
4.0
日本で初めての私立美術館、川崎美術館が新神戸駅近くにあったことを初めて知りました。すぐに思い浮かんだ疑問が『なぜ、今はないの?』展覧会入ってすぐに、その答えが出てきました。昭和初期の金融恐慌により、美術品は、国内外に散逸し、建物は第二次世界大戦の空襲により消失したとの事。川崎正蔵さんの高い志を知れば知るほど、現存しないことが残念でなりませんでした。
川崎美術館当時を再現した円山応挙の襖絵『海辺老松図襖』の老松表現が斬新でした!太い幹が途中で折れて無くなり、その隣には薄墨で表現された根元の太い幹が空に浮くように見え、天に召されているようでした!応挙の意図がそうであるなら、めちゃくちゃ斬新だなと思いました。
また、本展示の目玉作品、狩野孝信筆『桐鳳凰図屏風』『牧馬図屏風』を何度も往復しながら鑑賞すると、孝信の特徴が見えてきました。岩の表現は、力強くまさに狩野派の描き方ですが、葉の表現は、縁取りが太く意匠的、川の流れの表現も細い線で意匠的、琳派を思わせます。狩野永徳の若い時の作品『老莱子図』は、葉の表現がもっと意匠的だったのが印象的でしたが、その血をひく孝信が意匠的表現に繋がっていると感じました。
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