5.0
素晴らしかった
中の島美術館へは初めての訪問でした。見始めるまでに長い長いエレベーターに乗っていきました。作品への期待感は裏切られることもなく、素晴らしい作品に感動しました。久しぶりに強烈に好きになってしまった作品も出来て離れがたい会場でした。時間内に何度も何度も作品の前に立ちました。
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大阪は商工業都市として発展を続けるとともに、東京や京都とは異なる文化圏を形成し、個性的で優れた芸術文化を育んできました。江戸時代からの流れをくむ近代大阪の美術は、町人文化に支えられ、伝統にとらわれない自由闊達な表現が多彩かつ大きく花開いたといえます。
とりわけ大正から昭和前期にかけては画壇としての活動が隆盛を極め、北野恒富(きたのつねとみ)、島成園(しませいえん)、菅楯彦(すがたてひこ)、矢野橋村(やのきょうそん)など、多くの画家が個性豊かな作品を生み出しました。
本展は、明治から昭和に至る近代大阪の日本画に光をあて、50名を超える画家による約150点の作品を展示します。また、作品が生まれた背景にも目を向けることで、個々の作品の魅力や画壇のあり方をより深く知るとともに、今につながる大阪の街の文化を浮き彫りにします。
会期 |
2023年1月21日(土)~2023年4月2日(日)
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会場 | 大阪中之島美術館 Google Map |
住所 | 大阪府大阪市北区中之島4-3-1 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 ただし3月20日は開館 |
観覧料 | 一般 1,700円(前売・団体1,500円) 高大生 1,000円(前売・団体 800円)
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TEL | 06-4301-7285(大阪市総合コールセンター・年中無休 8時~21時) |
URL | https://nakka-art.jp |
5.0
中の島美術館へは初めての訪問でした。見始めるまでに長い長いエレベーターに乗っていきました。作品への期待感は裏切られることもなく、素晴らしい作品に感動しました。久しぶりに強烈に好きになってしまった作品も出来て離れがたい会場でした。時間内に何度も何度も作品の前に立ちました。
5.0
チケットいただきありがとうございました。子供の頃、船場の近くに住んでいたこともあり、天神さんの絵など懐かしく見ることができました。女流画家の活躍など、あの時代の大阪の文化を感じることができました。母が、菅 楯彦のいとこに会ったことを半世紀ぶりに思い出したのが衝撃でした。
5.0
私は後期に見に行きました。
第一章の人物画では、
嫁ぐ日、が印象に残りました。
母親に眉を整えられる娘の若々しい華やいだ表情に対して、
その後ろで少々心配げな祖母とみられる人物。
母親は後ろ姿で表情が見えないものの、
3人の着物や帯の緻密な描き方には思わず見入りました。
第一章の人物画は、表情がどれも、美人画、というのでなく、
北野恒富の人物表現の悪魔派の流れに沿った描き方でしょうか?
どこかユーモラスであったり妖艶だったり、独特な表情です。
第二章の文化を描く作品群は、
住吉大社のお田植え祭や、堀江界隈や、天神祭など、
1人1人が極小さいけれど、表情や着物や動作が溌剌としていて、
庶民の風俗や風景がよく観察されて描かれていました。
第三章では、
中国の水墨画のような印象うけましたが、
那智奉拝、は圧巻でした。
第四章は、
漢詩や漢文からインスピレーションを得て描かれた作品が多かったです。
三好藍石の、松林山水 梅林山水 竹林山水 は、
三好藍石が思うところの桃源郷、を感じました。
第五章は、
商家の床の間飾りらしく、派手で大ぶりな作品の中で、
森一鳳の、藻刈船 は、一見地味で小ぶりで驚いたけれど、
これがすごく人気があったそうで、その理由は、語呂が良かったんだとか。
「藻を刈る一鳳」が「儲かる一方」ということで。
この説明書きには思わず笑ってしまいましたが、さすが大阪商人ですね。
第六章では、
橋本花乃の、七夕、の説明書きで切なくなりました。
この作品が、某展覧会で賞をとれなかったということで橋本は筆をおいたそうです。
この時代の画家をあまり知らなかったけれど、
派閥のような流派の相関図が、会場内に大きく展示されてるので、
そのへんもすごく勉強になりました。
前期と後期で7割近くの展示物が入れ替わる。
となれば、もはやこれは連続した別の展覧会ではないだろうか。
というわけで、前後期両方見てから感想を書くことにしました。
東京や京都に比べると知名度の低い大阪画壇。
昨年MoMAKで模様さ…readmore
4.0
知らない大阪画壇の方がたくさんおり、なかなか頭に入っていかない中で、過去に見た「福富太郎コレクション」で知った北野恒富、前回見た『道行』の妖艶な女性とはうって変わって今回メインビジュアルにもなっている『宝恵籠』は、可憐で大変に美しい女性像で、惚れ惚れしました。
森琴石が高橋由一から油絵の手ほどきを受けたというエピソードが心に残り、作品も西洋の影響が表れているように写実的でした。
矢野橋村の水墨画は、余白がなく、全面を墨で表現する、すごい描き込みに圧倒される作品が多かったです。
深田直城、平井直水が住んでいた場所がゆかりの地であったため、初めて知った画家ですが、親近感を覚え、水中を泳ぐ魚の描写がリアルで、河鍋暁斎を思わせる作品でした。また水面の表現をしない描き方で、真上から見た表現が水の透明度の高さを表していて、高度なテクニックを必要とする水面との境目をあえて描かないところに、モダンな斬新さが印象的でした。
最後に島成園ですが、名前から女性であることに気づかず、今回、上村松園と肩を並べるほどの実力者であることがわかり、次回、大阪の女性画壇の展覧会が開催されるとの事で楽しみです。
私の今年前半の楽しみは
1.大阪の日本画@大阪中之島美術館
2.甲斐庄楠音展@京都国立近代美術館
3.絵金展@あべのハルカス美術館
です。
混まないうちにと「大阪の日本画」行ってきました。
大坂中之島美術館もオープンして1周年となりま…readmore
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