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開館1周年記念特別展 大阪の日本画

開館1周年記念特別展 大阪の日本画

大阪中之島美術館|大阪府

開催期間:

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粋のち圧巻。時々滑稽

前期と後期で7割近くの展示物が入れ替わる。
となれば、もはやこれは連続した別の展覧会ではないだろうか。

というわけで、前後期両方見てから感想を書くことにしました。

東京や京都に比べると知名度の低い大阪画壇。
昨年MoMAKで模様された企画展も「京の大家と知られざる大阪画壇」だったし。
しかし、北野恒富とか島成園とかなら多少は聞いたことがあるのか。

まずは北野恒富。彼なくして大阪画壇は語れません。(付け焼刃の知識だけど)
悪魔派とか言われる彼ですが、今回のキービジュアル『宝恵籠』(通期展示)は雅でしかない。

圧巻なのは半襟の文様。まるで詩集のように文様一本一本が丁寧かつ厚く描かれています。今回『道行』や『戯れ』が会えなかったのは残念ですが、後期展示には赤と黒が印象的な2連作『鏡の前』と『暖か』や代表作の一つ『こいさんいとさん』(すべて後期展示)に会えたので良しとしよう。

続いて中村貞以と後期で7割近くの展示物が入れ替わる。
となれば、もはやこれは連続した別の展覧会ではないだろうか。

というわけで、前後期両方見てから感想を書くことにしました。

東京や京都に比べると知名度の低い大阪画壇。
昨年MoMAKで模様された企画展も「京の大家と知られざる大阪画壇」だったし。
しかし、北野恒富とか島成園とかなら多少は聞いたことがあるのか。

まずは北野恒富。彼なくして大阪画壇は語れません。(付け焼刃の知識だけど)
悪魔派とか言われる彼ですが、今回のキービジュアル『宝恵籠』(通期展示)は雅でしかない。

圧巻なのは半襟の文様。まるで詩集のように文様一本一本が丁寧かつ厚く描かれています。今回『道行』や『戯れ』が会えなかったのは残念ですが、後期展示には赤と黒が印象的な2連作『鏡の前』と『暖か』や代表作の一つ『こいさんいとさん』(すべて後期展示)に会えたので良しとしよう。

続いて中村貞以。前期には恒富と貞以の『鷺娘』が展示され、場所は多少離れていたものの二人の作風を見比べることができた。

女性のふくよかさをダイナミックかつコケティッシュに描いている『失題』。
大正ロマン風情のあふれる『花火』(ともに通期展示)は似て非なる作風であるし、
後期展示の『猫』に至っては鏑木清隆かと思うほどの清楚さを秘め、同じ作者とは思えないほどです。17日以降はまた趣が異なる『お杉お玉』も展示されるようで、最後にこれに会いにもう一回行ってもいいかな?と思うほど。

そして今回圧倒されたのが、矢野橋村。通期展示の『那智奉拝』は思わず時を忘れるほどに見入ってしまった。他の作品も書き込みがすごく、心がざわめかずにいられないのだが、後期の『華晨』は穏やかの春の情景で、心が安らぐ作品。

大阪画壇。懐が深い。。

ほかにも語りだせば限がないが、日本画を詳しく知らない私が熱く語ったところで、蛙鳴蝉噪。この辺にしておこう。

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