4.0
風景画の魅力たっぷり
大好きなクールベをはじめ、風景画の良作の数々に出逢える展覧会。
作品が観やすくなったSOMPO美術館さんも最高です。
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国 307 の美術館・博物館と 638 の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
コローやクールベ、バルビゾン派から印象派まで、フランスの近代風景画をたどる展覧会です。
フランス、シャンパーニュ地方にあるランス美術館は、フランス国内ではルーヴル美術館に次いでコロー作品を多く所蔵するなど、19世紀の風景画が充実しています。本展では、このランス美術館のコレクションから選りすぐりの名品を通じ、印象派でひとつの頂点に達するフランス近代風景画の展開をたどります。
19世紀初頭に成立した「風景画」は、フランス革命と産業革命を経て近代化をむかえたフランスにおいて、鉄道網の発達、チューブ式絵具の発明、また新興ブルジョワジーの台頭などを背景に、さらなる展開をとげました。戸外制作を積極的に行った画家たちの眼差しを通してとらえられた各地の自然は、生き生きと、実に様々に表現されていきます。
本展では、油彩、版画など約80点を通じ、ミシャロン、ベルタン、コロー、クールベ、バルビゾン派、ブーダン、そしてルノワール、モネ、ピサロら19世紀の巨匠たちによる風景画の歴史を展観します。
会期 | 2021年6月25日(金)~2021年9月12日(日) |
---|---|
会場 | SOMPO美術館 Google Map |
住所 | 東京都新宿区西新宿1丁目26-1 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
|
休館日 |
月曜日 ※ただし7月19日は開館 |
観覧料 | 未定 |
TEL | 050-5541-8600 (ハローダイヤル:美術館利用案内) |
URL | https://www.sompo-museum.org/ |
4.0
大好きなクールベをはじめ、風景画の良作の数々に出逢える展覧会。
作品が観やすくなったSOMPO美術館さんも最高です。
4.0
ランス美術館のコレクションから約80点を展示しているうち、コローの作品が16点、ブーダンの作品が7点という驚きの割合。
このラインナップが実現したのは、ランス美術館が現在絶賛リニューアル中だからにほかならない。
興味のある人にとってはまたとない貴重な機会なのではないかと思う。
コロー作品では「春、柳の木々」が他のコロー作品とは雰囲気が違っていて印象に残った。
制作年の記載もなく、いつ頃の作品なのだろう?とずっと気になってしまった。
ブーダン作品では「ベルク、船の帰還」の空の表現が美しかった。
また、動物画「水飲み場の牛の群れ」は意外なサプライズ。空と海ばかりではなかったのだなと。
印象派の中ではシスレーの「カーディフの停泊地」が目に留まった。
今まで見たことがあるシスレーの作品とは印象が違い、空の色と海の色とが靄の中で溶け合っていくような不思議な感じで、まるで夢で見た光景か回想シーンを描いているように思えた。
ブーダンがコローから「空の王者」と呼ばれたことはキャプションに書かれていたが、他の画家も「田園風景と樹のミケランジェロ」とか「羊のラファエロ」などの異名が時々紹介されていて、もっとあるかと思ったら結局そんなになかったのはちょっと残念だった。
4.0
ランス美術館はただいま改装のため閉鎖中、コレクションがあちこちで外貨稼ぎの旅をしている。ヴァニエ氏のコレクションが主体、ほか、個人蔵のエッチングなどもあり、なかなかに見ごたえがある。
5階、コローの作品は独特の色合いがあるが、写実ではなく構成された風景画であることがよくわかる展示内容。3階のブータンはあまりまとめて扱われることがないが、ベルク”出港”などでは海や空の描写だけでなく、船などの構造物も素晴らしい描写であることが分かって印象深い。
最後の数枚のなかにあった、マキシム・モーフラの、『日没の岩礁』が、酷暑の新宿に一服の清涼をもたらしており、とても素晴らしい作品だった。
常設から、ひまわり、が撮影可能である(展示ガラスの向こうだけど)
小さい作品のところで多少密度があがることと、売店のオペレーションが相変わらず今一つであるので、wifiパスワードもわかりにくいし、で、星は一つ減らします。展示自体は文句なしの五つ星です。
タイトルの「コローから印象派へ」で、いつもの印象派展だと思って行くと ? ってなるかも…
悪口みたいだが、いつも脇役の、コローとブーダンを、まとめて観られて満足。
会場は、ざっくりと、5階がコロー、4階がブーダン、3階がモ…readmore
4.0
平日の午後14時ころ訪問。密ではありませんが5Fと4Fはやや密集する部分があります。また、思いの外人が多いです。ランス美術館の名品が展示されており、コロー、ブーダンの絵が多めです。最初は印象派以前、やや暗めの絵画が多く、牧歌的な雰囲気です。バルビゾン派のあと版画の展示になります。フロアが変わったブーダンの章は、大きなサイズの絵画もあり、大変贅沢に感じられました。あまりブーダンの大きな絵は見たことなかったので新鮮でした。最後は印象派の展示で、色調がだいぶ明るくなります。シスレーの水色を多用した絵と、モネの岩礁の絵はすずしげで大変良かったです。久々の西洋絵画を堪能しました。人気があるので土日は早めに予約した方がよいと感じました。
4.0
風景画はとても描かれている部分以外の背景に対する想像力が膨らむ。「そこにいる女性たちは何を話しているのだろうか」や、「どの視点から彼は描いたのか」など。
風景画が発展した理由としてそれまではアトリエの中で自然を理想化し、再構成して描くやり方から鉄道やチューブ絵具ができたことで外で描けるようになったと、社会と個人は密につながっている。必ずしも見たものを見たまんま描いているのではなく、そこの景色に思い出を反映させる所謂フィクションで頭の中を覗いている感覚も画家と少し触れ合えたような気がしてワクワクした。木は明暗を分けて川は時間を流す、それぞれの描き方があったのも風景画縛りした展示会ならでは。しかし、平面のキャンバスにあれだけ奥行きを作れるのはやっぱりテクニカル。
バルビゾンは画家にとって描き易い場所だったことも初めて知った。
2.0
ブーダンに焦点を当てる展覧会はそうそうないかと思います。ブーダンがお好きならばオススメの展覧会です。特別出品で、日本テレビ所有のモネ作品もありました。モネ、もうちょいあると良かったかな?と。
5.0
リニューアル開館後に初めて行きました。
展示室はゆったり、5階から降りていく順路もわかりやすく、カーペット敷なので靴音が響くこともなく、リニューアル以前もゆったりした印象の美術館でしたが、さらにグレードアップした感じでした。
穏やかな風景画が並び、たぶんゴッホのひまわりを除くと全ての作品がガラスに覆われておらず、筆遣いまで感じられる空間に癒されました。
・ウジェーヌ・ブーダンの海の作品、かっこよかったです。コローが「空の王者」と讃えたそうですが、海の風景(特に船)素敵でした。
・額縁も凝ってました。彫刻が見事です。
・コローの作品が10点以上並ぶコーナーがあります。森林浴した気分になりました。
・ゴッホのひまわりは、展示のラストです。
久しぶりだったので早く着いてしまい、ちょっと外で待ちました。9時40分ごろに入館でき、10時ちょっと前までエントランスで受付を待ちました。
日時予約制ですが、人数の余裕があれば当日券を購入できるようです。
5.0
暑い夏の季節にピッタリの風景画尽くしの展覧会。
とにかく、心が休まる、すがすがしい気持ちになれる展覧会でした。
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都新宿区で開催中の展覧会