4.0
さすがの三菱
旧財閥とはいえ、国宝12点は別格。
曜変天目だけじゃない、とても意義のあるコレクションを観ることができました。
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三菱を創業し、4代にわたり社長をつとめた岩崎彌太郎、彌之助、久彌、小彌太は文化財に多大な関心を抱き、その収集品は現在、それぞれ静嘉堂と東洋文庫に収蔵されています。
彼らは当時の学者や芸術家とも交流し、その収集の態度は社会に貢献する広い視野をもったものでした。
本展では、初代岩崎彌太郎から小彌太に至る、芸術文化の研究・発展を通じた社会貢献の歴史をたどりつつ、静嘉堂、東洋文庫の所蔵する国宝12点、重要文化財31点を含む美術工芸品、古典籍などに三菱経済研究所の所蔵作品をあわせて貴重な作品群100点余りを展観します。
また、本展は静嘉堂と東洋文庫の所蔵品が一堂に会する貴重な機会となります。
◆ 3つの見どころ
1.《曜変天目》、『毛詩』をはじめとする国宝12点を出品!
2.起業家スピリッツ溢れる岩崎家の、社会貢献の意識に裏打ちされた類まれなコレクション
3.三菱一号館を構想した岩崎彌之助が創設し、嗣子小彌太が拡充した静嘉堂、岩崎久彌によるアジア最大の東洋学研究図書館・東洋文庫。 歴史を刻んだ両館の名品が集結!
会期 |
2021年6月30日(水)~2021年9月12日(日)
|
---|---|
会場 |
三菱一号館美術館
![]() |
住所 | 東京都千代田区丸の内2-6-2 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
|
休館日 |
月曜日 ※但し、祝日の場合は開館 |
観覧料 | 一般 1,900円 高校・大学生 1,000円 小・中学生 無料
|
TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://mimt.jp/kokuhou12/ |
4.0
旧財閥とはいえ、国宝12点は別格。
曜変天目だけじゃない、とても意義のあるコレクションを観ることができました。
5.0
国宝や、重要美術品の数々も見事。
特に「窯変天目茶碗」に見とれた。ライトアップが巧みなのだと思うが、古の暗い茶室では同じように見えたかもしれない。
でも、これでお茶たてたのかな?
川口慧海がチベットから持ち帰った経典が三菱にあったのにびっくり。
茶道具から貴重な典籍・経典、絵画まで幅広い展示なので、散漫になるかと思ったが
そんなこともなく、見応えのある展覧会でした。
4.0
岩崎家が蒐集したお宝がいっぱいでした。
曜変天目茶碗は、初めて拝見しましたが、宇宙を思わせる文様に引き込まれます。
地図のコーナーも興味深くは意見しました。
3.0
静嘉堂文庫やトーハクにて数回拝見していましたが、強い照明で内側を良く拝見できました。宇宙を模して碗の内部だけを照らしているため、外側は今回は良く見えません。LEDとはいえ、こんなに強いライトを当てて大丈夫なのかな?と思う感じでした。新生 静嘉堂文庫美術館はどのように展示するかは分かりませんが、今後はこれほどまでは良く見えないかもしれませんので、観て損はないと思います。出品作品はほぼ静嘉堂と東洋文庫の所蔵品で、現在も岩崎家、ご子孫所蔵の美術品や、三菱主要企業所有の名画的な出品はありませんでした。頻繁に静嘉堂文庫や東洋文庫に足を運んでいらした方には見慣れた美術品かもしれません。博物館寄りの展覧会です。
2.0
見終わった感想としては、1900円は高い!です。
国宝や重要文化財とされる書物が数多くありましたが、
どれも水を被ったみたいににじんでいたり変色していて、かなり見ずらかった。
展示方法も閉鎖的で見ずらい。
来場記念の写真を撮れるコーナーがあったが、地味すぎ。
スマホが置ける台がないと、一人では撮れない。
至宝と言うほど魅力ある品は少なかった。
天目茶碗の絵葉書も、良いものがなかった。
かなり期待外れの美術展でしたが、年間パスポートを買ったので、
お茶碗だけでももう1度観たいです。
5.0
至宝の数々に驚嘆。特に東西の書籍類が凄い!
木版の活字が見事な「周礼」、趙孟フの王羲之に似た美しい筆跡。「和漢朗詠抄太田切」のかな部分が好き。
チベットの経典には驚きましたが「世親」の金泥銀泥で書いた経も美しく保存されていて見事。
保存状態では浄瑠璃寺の十二神像も截金や彩色も残っていてポーズも美しい。
一番のお宝の「曜変天目」は勿論素晴らしいですが個人的には藤田美術館の物の方が好み。
陶磁器も名品揃いです。私は「白磁蓮花文輪花水差」が好き。
後期も楽しみですが、音声ガイドの番号表示が見ずらくて見逃してしまいがち。
行きにくい静嘉堂ですが明治生命館にやって来るとのことで今から待ち遠しいです。
4.0
三菱創業者から4代にわたるコレクション展。資本家として文化財を保護していたということだが、大金持ちの道楽とも思える。古地図は当時の世界観がわかって面白く、つい見入ってしまう。今回は澪標図と陽変天目を見るのが主な目的だった。澪標図は、デフォルメされた海と砂浜が装飾的で美しく、誇張された橋もいい。敢えて主人公の源氏と明石の君を描かず、でも存在を十分感じさせるのが心憎い。陽変天目は確かに宇宙を感じさせる微妙に変化する色合いが奥深い。宇宙を知らない当時の人もそう思ったのかはわからないが。付随するストーリーがまた価値を高める。しかし、抹茶を入れても、ご飯をよそってもあまりうまそうでない。何に使うつもりだったのだろう。
4.0
昨年、開催が延期になったので楽しみにしてました。
東洋文庫と静嘉堂文庫のよいとこどりで、国宝がいくつも展示されていました。
どちらも時々、訪問してますが、特に東洋文庫は見たことのない作品が多かったように思います。
・稲葉天目は今まで見た中で、一番、キラキラしてました。綺麗です。ライトアップのしかたでこんなに発色が違うのかと思いました。
・チベットの経典にびっくり。
・モリソン文庫、あの本に囲まれた空間が大好きなのですが、写真がいまひとつでち紹介が雑では?このコーナー、少々残念でした。
展示替えがあるので、後期も行きたいですが、コロナの感染状況次第ですね。
3.0
楽しみにしていた三菱の至宝!
期待していた分、残念というかガッカリというか満足度低めの展覧会でした・・・
静嘉堂文庫に加え東洋文庫まで手を広げてしまったので広く浅く充実度低めです。
出し渋り出し惜しみ感スゴイです。
優品盛り沢山で目移りしまくり!みたいなのを期待してしまいました。
・創業者の銅像やしょうもない書はいらない。社史を見に来ていません。
・平置きの展示ケースデカくて場所取りすぎ。
・装飾レイアウトで誤魔化しすぎ。展示数少ない。
・稲ちゃん天目勿体ぶりすぎ。展示室1室とは贅沢。密大丈夫?
・茶道具もっと見たい。
・三菱一号館は古美術の展示に不向き。
延期、感染症対策、静嘉堂文庫移転など様々な要因や制約があったことは伺い知れます。
ただ三菱の至宝とまで謳うのであれば観客を圧倒するだけの気概を見せて欲しかったです。
良いものを持っているだけに惜しい。
最近の三菱一号館、入館料に見合わない展覧会が続いています。
残念です。
4.0
三菱の至宝を集めましたね。後期に展示される宗達先生の関屋図は見ることが出来ませんでしたが、前期に、展示されている手掻包永を観ることができました。そして、なんと言っても曜変天目ですよね。蒼の美しさに惹かれました。曜変天目に行くまでのアプローチも三菱一号館美術館らしくなく、期待させる感じがとても良かったです。
4.0
平日の午後、休みが取れたので訪問。やや雨模様にもかかわらず、意外と多くの人が来ていました。前期展示になりますが、4人の岩崎家の創始者たちが収集したコレクションが順に展示されます。それぞれ収集の方向性が違い、静嘉堂、東洋それぞれがあるのだということがわかります。屏風や写本など多岐にわたりますが、やはり曜変天目は一見の価値ありです。角度により表情が変わり、大変美しく見飽きません。後期にも素晴らしい屏風等の展示があるようですので、また伺いたいと思います。
5.0
とにかく、すごいものがたくさん、という印象です。
いずれも岩﨑家の収蔵品ですが、その蒐集にあたって、4代にわたる岩﨑家当主のひとびとの美術にかける思いや願い、その心意気に触れることができる、素敵な展覧会でした。
現在、新しい美術館建設のために休館している静嘉堂文庫さんの蒐集品がここぞとばかりにでているとともに、東洋文庫さんでは、ふだんの企画展では展示されないような作品がでているので、どれもこれも楽しいものばかりでした。
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