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煉瓦造りのシンメトリカルな西洋建築が美しい「三菱一号館」は、1894年(明治27年)、開国間もない日本政府が招聘した英国人建築家ジョサイア・コンドルによって設計された。全館に19世紀後半の英国で流行したクイーン・アン様式が用いられている。ジョサイア・コンドルは、鹿鳴館なども設計しており、「日本の近代建築の父」と呼ばれている。
当時は、館内に三菱合資会社の銀行部が入っていたほか、階段でつながった三階建ての棟割の物件が事務所として貸し出されていた。この建物は老朽化のために1968年(昭和43年)に解体されたが、40年あまりの時を経て、コンドルの原設計に則って同じ地によみがえった。
復元に際しては、明治期の設計図や解体時の実測図の精査に加え、各種文献、写真、保存部材などに関する詳細な調査が実施された。また、階段部の手すりの石材など、保存されていた部材を一部建物内部に再利用したほか、意匠や部材だけではなく、その製造方法や建築技術まで忠実に再現するなど、さまざまな実験的取り組みが行われている。
19世紀末に日本の近代化を象徴した三菱一号館は、2010年(平成22年)春、三菱一号館美術館として生まれ変わった。
これまで、マネ、カンディンスキー、ロートレック、ルドン、ルノワール、ヴァロットンなどのヨーロッパ近現代美術、その他にも、浮世絵や日本の伝統的な染めの道具「型紙」などの展示を行っている。
コレクションは、建物と同時代の19世紀末西洋美術を中心に、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック、オディロン・ルドン、フェリックス・ヴァロットン作品等を収蔵している。
また、三菱一号館美術館内には、二層吹き抜けの開放感溢れる作りのレストランCafe1894があるが、こちらは、かつて銀行営業室として利用されていた空間が再現されている。
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