3.0
地味だが良質なコレクション
個人コレクターは数多くいますが、バレルコレクションは渋めなチョイスが多いと思いました。
印象派よりちょっと前あたりの作品群が良かったです。
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産業革命期に英国随一の海港都市として栄えたスコットランド、グラスゴー出身の海運王ウィリアム・バレル。
彼は古今東西におよぶ様々なジャンルの芸術作品を集めてコレクションを築き、グラスゴー市に寄贈しました。その後、同市に美術館「バレル・コレクション」が設立され、一般公開をしています(現在改修工事のため閉館)。
本展では、9,000点以上にも及ぶバレル・コレクションの中から西洋近代絵画に焦点をあてた73点の作品と、同市のケルヴィングローヴ美術博物館が所蔵するゴッホやルノワールを含む7点の作品を展示します。
日本初公開のドガの知られざる名作《リハーサル》をはじめ、バレルが独自の視点で収集した良質のフランス絵画のほか、イングランド出身のクロホール、スコットランド出身の画家、オランダのハーグ派の作品を含む全80点を通じて、写実主義から印象派への流れをたどります。
◎巡回情報
「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」静岡市美術館
会期:2019年8月7日(水)〜2019年10月20日(日)
「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」広島県立美術館
会期 (予定):2019年11月2日(土)〜2020年1月26日(日)
「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」愛媛県美術館
会期:2018年12月19日(水)〜2019年3月24日(日)
「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」福岡県立美術館
会期:2018年10月12日(金)〜2018年12月9日(日)
会期 |
2019年4月27日(土)~2019年6月30日(日)
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会場 |
Bunkamura ザ・ミュージアム
![]() |
住所 | 東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura B1F |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
|
休館日 | 5月7日(火)、5月21日(火)、6月4日(火)のみ休館 |
観覧料 | 一般 1,500円(1,300円) 大学・高校生 1,000円(800円) 中学・小学生 700円(500円)
|
TEL | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
URL | http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/19_burrell.html |
3.0
個人コレクターは数多くいますが、バレルコレクションは渋めなチョイスが多いと思いました。
印象派よりちょっと前あたりの作品群が良かったです。
4.0
スコットランド・グラスゴーの海運王ウィリアム・バレル(1861〜1958)のコレクションを紹介する展覧会。出展作品80点中、76点が日本初公開。
印象派」の言葉を使っていながら、作品数は少ない
落ち着いた雰囲気の作品が多く、おとなしめの印象
ゆったり見るのにはいい雰囲気
3.0
グラスゴー出身の海運王ウイリアム・バレルが集めた門外不出のコレクション。英国のスコットランドの画家と海の絵を中心にした構成。陸の絵は英国のスコットランドの画家。海の絵はフランス・オランダ等の有名画家の絵が多い。ウジェーヌ・ブーダンの絵は空の王者らしく、空と海の調和がいい。
3.0
海運王が集めた作品なので、どのような絵が好きだったのか、とても良く分かる展覧会でした。最後の部屋だけ写真撮影OKで、船の作品や海岸の作品があり、椅子も置いてあるので、ゆったり過ごすことが出来ます。
5.0
海運王らしく海の絵や帆船の絵を多く収集されていたそうです。
ほとんどが日本初上陸の作品、最初のゴッホの肖像画から見ごたえたっぷりです。
ドガがクローズアップされていましたが、それだけでなくクールベの肖像画、なによりブータンの船や海岸の絵はどれも秀逸です。
会場の空調は聞きすぎで寒かったですが、スタッフはどの方も親切に対応されていました。
4.0
人の目を惹くにはドガの絵がおあつらえなので、ポスターもチケットもドガ押しになってしまっているけれど、展示の終わりのほう、撮影OKのコーナーの港や帆船の絵が個人的には良かった。
4.0
初来日の作品群とはいえ「印象派への夢」というタイトルから、印象派関連は展覧会開催が多いので行くのを躊躇していたが、渋谷へのついでがてら寄ったところ思いのほかしみじみとよい展覧会だった。全体的に静謐でひたむきな雰囲気。写実主義やバルビゾン派に属する作品も多かったように思う。「印象派への」は「印象派へ至るまでの」という意味だったのかしら。はじめて出会う作家もあり、途中まで手ぶらで気楽に観ていたが出品目録を取りに入口へ戻った。ゴッホの作品のみならずゴッホへ油絵と水彩画のてほどきをしたアントン・モーヴ作品も並ぶ。水彩作品も多かったところに、バレルの英国人気質を感じた。
5.0
「英国外には貸し出さないこと」を条件にグラスゴー市に寄贈されたというバレル・コレクションが来日した、とても貴重な展覧会です。
バレルは落ち着いた雰囲気の作品を好んだようで、全体的に穏やかな気持ちになる空間でした。
水彩画の作品も多く、油彩とは違った柔らかい色調が特に気に入りました。
一部撮影可能エリアがあって、10点以上の作品が撮影可でした。
空調の関係か、場所によってかなり寒い場合もあるので、防寒対策はした方がいいかもです。(会場内でブランケットを借りることはできます)
3.0
結局のところ、コレクション展はコレクターと自分との相性が重要なのだなと実感しました。
三菱一号館美術館のフィリップス・コレクションは7~8回通い倒すくらい好みでした。
バレルコレクションは何といっても渋めで地味、そして暗い!
作品の多彩さやコレクションの変遷もそれほど顕著ではなく、平坦な展示が続いていました。
ブーダン、最初のほうの勉強熱心な家政婦?は良かったかな。
日本初公開多数で今後日本での鑑賞の機会は無いかも、とのことで貴重な展覧会ではあるようです。
5.0
全体的にコレクションの特徴が、バレルさんの好みに偏って、落ち着いた色合いの風景画がメインとなっているので、インスタ映えとかそういうものを期待するような世代ではちょっと物足りないかもしれませんが、落ち着いた、安心するコレクションばかりなので、じっくりと絵画を楽しみたい方にはとてもオススメです。
門外不出のものなので、この機会にぜひ見たいコレクションだと思います。
4.0
10連休三日目、渋谷が恐ろしい混雑でしたが、美術館は比較的空いており、ゆったりみれた。シダネルの雪、良かったです。
5.0
混み合わないうちに、と展覧会はじまって早めにBunkamuraに出かけてきました。
会場でも一番人気の作品だったと思われる、ドガのリハーサルという絵は、色使いといい構図といい、とても目を引くもので、何か時間の流れや物語性が、絵の中に感じられて、長い時間魅入ってしまいました。
なんとなく物憂い感じも漂ってきて、不思議な魅力のある作品でした。
それから、全体的に穏やかな、優しい印象の絵が多くて、海運王と言われた事業家のバレルさんですが、コレクションした絵を鑑賞することで、心の穏やかさ、安らぎ、喜びを求めたのではないか、といったことを感じました。
会期中にまた足を運べたらと思っています。
5.0
「海運王の夢」とはどういう意味なのか、興味津々で観て来ました。「展示作品は、産業革命期に英国で財を成した海運王ウィリアム・バレルの個人収集品73点と、同じく海運業で財をなし成したウィリアム・マキネスの収集品7点の計80点で、ほとんどがフランス絵画です。グラズゴー市に寄付され、英国外に持ち出さないことを条件に展示されていた作品群は、美術館「バレル・コレクション」の改装に伴い、「奇跡的に」日本で観られることになったとのことです。コロー、ラトゥール、クールベ、セザンヌ、ルノワール、マネ、ドガ、ブーダン、シスレー、シダネル、ミレー、ピサロ等、有名画家の初めて見る作品が並んでいます。当時は現在ほど評価されていなかったのかもしれませんが、一個人がこれだけの作品をかき集めたとは、その情熱と財力に感心します。作品は小品が多かったですが、あの画家がこんな絵を描いていたのかと驚きの連続でした。ラトゥールの静物画は初めて観ました。
門外不出で日本初上陸の未知の絵を一度にこんなにたくさん観られたのは幸せです。どれも素晴らしかったのですが、個人的に気に入った作品は、トップがゴッホの「アレクサンダー・リードの肖像」、次が「ドガ」の「リハーサル」、そのほか、コローの「耳飾り」、ミレイの「オフィーリア」を連想させるマリスの「蝶」、クールベの「マドモワゼル・オーブ・ドゥ・ラ・オルド」等です。
いずれの絵ももう二度と見られないものばかりです.必見の展覧会だと思います。
5.0
ゴールデンウィーク初日の4月27日に渋谷Bunkamuraの「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」を開催初日に観て来ました!
10時開館の15分前に並ぶと、ドガの「リハーサル」をあしらった船型ポストカードをゲット。嬉しい!この美術館では毎回、初日の開館前に並ぶと何かしらのプレゼントが頂けるのです。
この展覧会は、知られざるスコットランドの画家の作品から巨匠のフランス絵画に至るバレル・コレクションの80点の展覧会で、その殆どが初来日なのです。
海運王のコレクションということで、何か派手な作品があるのかと思いきや、穏やかな色調と落ち着いた雰囲気の作品が多く、私的には十分に心癒されました。バレルは15歳の時に父から絵よりもクリケットの道具を集めた方が良いと勧められるも、美術品の収集に走りました。流石に15歳から美術品を収集し始めただけのことはあり、今回の様な珠玉の作品を見る目が養われていったのですね。
また、バレルに美術品を紹介した画商のアレクサンダー・リードがまた、画家人脈の広い敏腕画商でゴッホの弟のテオと一緒に暮らしていたこともあり、良質な作品を勧められたことも功を奏したようです。本展ではゴッホが描いたリードの肖像画が最初のコーナーに展示されていました。
そして、私の今回のお目当ては、日本初公開のエドガー・ドガの「リハーサル」。バレエを題材にしたドガの最初期の作品で門外不出の名作です。繊細かつ大胆な構図と色彩が美しい、世界が認める傑作です。
絵の奥の空間を手前の螺旋階段が更に立体感を醸し出し、床板の幅も観る側の手前までに重層化し、稽古に励む踊り子たちを目の前で観ている様な臨場感さえあります。
窓から差し込める光が踊り子に当たり、床板に踊り子たちの陰影を映し出し、同時に衣装を透過する光、肌や髪の毛に照り返される光が実に眩しく感じます。本当に素晴らしい作品です。暫し、見惚れてしまいました。
今回の私のベスト3は、勿論、ドガの「リハーサル」が1位ですが、次の2つの作品も素晴らしいです。
ヤーコブ・マリスの「若き芸術家」。まるで美術収集に走り始めた少年時代のバレルを思わすかの如き作品で、真剣な眼差しで絵の具を塗る姿が実に愛らしいです。
アントン・モーヴの「荷馬車による薪運び」は水彩画ですが、流石にあのゴッホに油… Read More
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東京都渋谷区で開催中の展覧会
エドガー・ドガ《リハーサル》 1874年頃、油彩・カンヴァス © CSG CIC Glasgow Museums Collection
フィンセント・ファン・ゴッホ《アレクサンダー・リードの肖像》 1887年、油彩・板、ケルヴィングローヴ美術博物館蔵 © CSG CIC Glasgow Museums Collection
エドゥアール・マネ《シャンパングラスのバラ》 1882年、油彩・カンヴァス © CSG CIC Glasgow Museums Collection
アンリ・ファンタン=ラトゥール《春の花》 1878年、油彩・カンヴァス © CSG CIC Glasgow Museums Collection
サミュエル・ジョン・ペプロー《バラ》 1900-05年頃、油彩・カンヴァス © CSG CIC Glasgow Museums Collection
カミーユ・コロー《フォンテーヌブローの農家》 1865-73年頃、油彩・カンヴァス © CSG CIC Glasgow Museums Collection
ピエール・オーギュスト・ルノワール《画家の庭》 1903年頃、油彩・カンヴァス、ケルヴィングローヴ美術博物館蔵 © CSG CIC Glasgow Museums Collection
ポール・セザンヌ《エトワール山稜とピロン・デュ・ロワ峰》 1878-79年、油彩・カンヴァス、ケルヴィングローヴ美術博物館蔵 © CSG CIC Glasgow Museums Collection
ギュスターヴ・クールベ《マドモワゼル・オーベ・ドゥ・ラ・オルド》 1865年、油彩・カンヴァス © CSG CIC Glasgow Museums Collection