この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
幾重にも織りなされてきた時代を紐解く
東京都庭園美術館の本館は、1933年(昭和8)に朝香宮家の自邸として竣工しました。竣工時からの改変はわずかで、当時の様子を良好な状態で伝えることから、国の重要文化財に指定されています。
1983年(昭和58)に美術館として開館して以来、旧朝香宮邸の建築空間を生かした展覧会を開催してきました。年に一度の建物公開展では、特に素材や技法、意匠など、建築そのものに注目しながら、毎回様々なテーマを設け、当館の建築としての魅力を紹介しています。今回は、旧朝香宮邸における建築空間の「機能の変遷」に着目します。
この建物は現在に至るまで、時代の潮流と共に幾重もの歴史を紡いできました。
朝香宮家が過ごした邸宅としての14年間。
吉田茂元首相が政務の場として活用した7年間。
国の迎賓館として、数々の国賓をもてなした19年間。
民間の催事施設として、多くの人々に開かれた7年間。
そして今、美術館として42年目を迎えるこの建物は、時代ごとにどのような機能や役割を果たし、人々と共生してきたのでしょうか。
本展では、各時代を彩るゆかりの作品や写真・映像資料を通して、建物の記憶を紐解きます。また、建物自体の魅力が伝わるよう、家具や調度品を用いた再現展示、3階ウインターガーデンの特別公開、さらに窓のカーテンを開け放ち、夏の新緑を望めるように設えます。建築空間や室内意匠にもご注目ください。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2025年6月7日(土)~2025年8月24日(日) |
---|---|
会場 |
東京都庭園美術館
![]() |
住所 | 東京都港区白金台5-21-9 |
時間 | 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30) |
休館日 |
月曜日、7月22日、8月12日 ※ただし7月21日、8月11日は開館 |
観覧料 | ⼀般 1,000円(800円) 大学生(専修・各種専門学校含む)800円(640円) 高校生・65歳以上 500円(400円)
|
TEL | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
URL | https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/20250607-0824_lookingatarchitecture/ |
東京都庭園美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿はこちらから。
ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都港区で開催中の展覧会
出展作品・関連画像IMAGES

東京都庭園美術館本館 書斎

東京都庭園美術館本館 書庫

東京都庭園美術館本館 殿下寝室

吉田茂使用の《シガーケース》 大磯町郷土資料館蔵x

テオドール・マドセン/デザイン、ロイヤル・コペンハーゲン/製造 《ペンギン》 1902年頃 東京都庭園美術館蔵

松井写真館 《朝香宮邸正面外観》 1933年頃

東京都庭園美術館本館 妃殿下寝室

東京都庭園美術館本館 正面玄関 ルネ・ラリック ガラスレリーフ扉

ルネ・ラリック 電動式置時計《野バラ》 1926年 東京都庭園美術館蔵