4.0
記号的な直截性
映像作家です。世界の地政学的な問題、複雑で理不尽な問題を、題材として表現します。 ジャー氏の表現の姿勢は「誰かを糾弾するのはなく、世界を検証する詩的なモデルをつくり出す」と語られています。 氏の題材は、容易に良し悪しや解決法を示すことが出来ない事象ですが、誰の眼にも、問題であることは自明です。ジャー氏は、これを「問題だ」と表現しているように、私は感じました。ここまでは、表現として、直截的に辿り着けるのです。 映像の使い方。国旗、焔、閃光、日付。これらは、明示的な記号性を伴います。 更には、シンプルな文字・言語を駆使します。私には、このスタイルは、氏の言う「詩的なモデル」が想起させるものよりは、ずっとストレートな問題提起行動に感じられます。ステレオ的なジャーナリズムに近しいようにも感じます。そうなると、氏の表現の受け手である私は、共感が醸成されるより先に、自分の感受性を防御するセンサーが働いてしまいました。 強い作品です。面白いです。 まあ、ひとことで言うと、テイストが合わなかったということでしょう。 併設の「Project N」展。 若手作家を採り上げる当館独特の企画ですが、今回は、岩崎奏波さん。 … Read More


