5.0
落ち着きある日本らしい美術館
初めて訪れましたが、優品を沢山所蔵されている良い美術館でした。エコール・ド・パリの国内外の作家の作品だけでなく、山王美術館の所蔵作品の全体像が理解できる充実した内容の展示でした。今後の展覧会も楽しみにしたいと思います。
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20世紀はじめ、「芸術の都・パリ」には、世界各地から多くの芸術家が集いました。若き芸術家たちは、モンマルトルの「バトー・ラヴォワール(洗濯船)」や、モンパルナスの「ラ・リューシュ(蜂の巣)」といったアトリエ集合住宅に集住し、交流を深めながら制作に励んだのです。
のちに「エコール・ド・パリ」と呼ばれた一群の芸術家たち。その多くは、フランス国外からパリへと渡り、モンパルナスを中心に集まった画家・彫刻家たちでした。ロシアのシャガール、スーティン、イタリアのモディリアーニ、ブルガリアのパスキン、ポーランドのキスリング、日本の藤田嗣治、さらにフランス人画家のユトリロやローランサンらが代表的な画家とされます。彼らは、特定の流派や美術運動のように、明確な芸術理論や主義のもと制作にあたったわけではありません。しかしながら、フォーヴィスムやキュビスムをはじめとする新たな芸術様式や理論に刺激をうけ、ときにはアフリカをはじめとする原始美術をも着想源としつつ、それぞれが母国の伝統や民族性に根ざした独自の表現を探究していきました。1920年代に最盛期をむかえ、第二次世界大戦により実質的な終焉を迎えますが、エコール・ド・パリの画家たちにより、多様かつ豊かな芸術がパリに花開いたのです。
本展では、山王美術館コレクションの中より、ローランサン、ユトリロ、モディリアーニ、パスキン、藤田嗣治、キスリングらの作品を展示します。
会期 | 2025年3月1日(土)~2025年7月31日(木) |
---|---|
会場 |
山王美術館
![]() |
住所 | 大阪府大阪市中央区城見2丁目2番27号 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
|
休館日 |
火曜日 水曜日 ※ただし、4月29日、5月6日は開館 |
観覧料 | 一般 1,300円 大学・高校生 800円 中学生以下 500円(保護者同伴に限り2名様まで無料) ※学生証を要提示 |
TEL | 06-6942-1117 |
URL | https://www.hotelmonterey.co.jp/sannomuseum |
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初めて訪れましたが、優品を沢山所蔵されている良い美術館でした。エコール・ド・パリの国内外の作家の作品だけでなく、山王美術館の所蔵作品の全体像が理解できる充実した内容の展示でした。今後の展覧会も楽しみにしたいと思います。
山王美術館は印象派からポスト印象派における西洋人画家の作品を多く所蔵していますが日本近代美術、特に日本洋画に強い美術館だと思います。
美術館は3階~5階に分かれていますが、5階と3階は常設展で計60点の日本画や日本の洋画が展示。…readmore
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