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山王美術館コレクションでつづる エコール・ド・パリ展

山王美術館コレクションでつづる エコール・ド・パリ展

山王美術館|大阪府

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エコール・ド・パリから紐解く日本絵画

山王美術館は印象派からポスト印象派における西洋人画家の作品を多く所蔵していますが日本近代美術、特に日本洋画に強い美術館だと思います。

美術館は3階~5階に分かれていますが、5階と3階は常設展で計60点の日本画や日本の洋画が展示。一方の企画展は4階の27作品。内、ローランサンが7点。藤田嗣治が8点。キスリング6点。本格的にエコール・ド・パリを堪能しようと思うと、少し物足りなさを感じるかもしれません。

しかし、この美術館の良さは常設展の妙にあるのだと、私は思います。
まずは5階の日本画展。横山大観、東山魁夷、片岡球子といった、エコール・ド・パリとは直接関係しない日本画家ですが、伝統的な技法を基盤に新しい画法を生み出していく姿や、作者の内面世界を風景や人物画の中に内包して描き出すところなどは、エコール・ド・パリに通ずるところがありそうです。

3階は、パリに滞在しエコール・ド・パリをはじめとした洋画に影響を受けた日本人の洋画展。エコール・ド・パリの一人、ユトリロに影響を受けた佐伯祐三、実際にエコール・ド・パリの画家たちと交流し、影響を受けた小磯良平などです。

つまり、この企画は「エコール・ド・パリ」そのものに焦点を当てたというより、エコール・ド・パリを通じて日本の絵画史を紐解くことを目的とした企画。

そこに学芸員さんたちの独自の解釈(多少のこじつけはあるものの)に触れることができ多角的に近代日本絵画を知ることができるいい機会だと思います。

余談ですが前回の印象派展で、堂本印象を知った日本絵画初心者の私ですが、今回も向井潤吉という画家を初めて知りました。私にとってはこういう出会いがある美術館でもあります。

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