5.0
ネコの見方がちょっと変わったかも?
藤田嗣治と猫、こんなに深く楽しめるとは思っていなかった。猫(動物)が歴史上の絵画作品の中で描かれる意味を知らなかったこともあり、入り口の展示解説から引き込まれた。また藤田はフランスに帰化した画家と思っていたが、戦争を経て日本を離れざるを得ない状況になったこと、渡仏してきた後輩たちの面倒も見ていたなど人柄を知ることもできた。日本画の面相筆や硯を持つ自画像や面相筆で繊細に描いた乳白色の女性や猫など、日本人ならではの表現を追求して生み出された画に吸い込まれながら観た。他にも猫を愛する画家や彫刻の作品も続き、作者の観察眼が慈愛に満ちていて心地よく鑑賞した。
