5.0
圧巻の展示数300点以上!
日本人外国人問わず、主に明治時代に描かれた水彩画が中心です(油彩画も数点あります)。
メジャーなところだとワーグマンや吉田博がいますが、今まで聞いたこともないような画家もたくさんいて、しかも上手い!
特に最初の展示室にある笠木治郎吉の絵でまず衝撃を受けます。水彩画で本当にここまで緻密に描けるのかと疑ってしまうぐらい、まるで油彩画のような滑らかなタッチと写実性の高さに驚きます。技術力の高さだけで比べると個人的には吉田博より上かなと思ってしまうぐらいです。しかし吉田博の方が優れている点は詩情を絵に内包させているところです。例えるなら笠木治郎吉の絵は写実主義的で、吉田博の絵は印象派的といった具合かなと。
そして展示数も前期後期合わせると370点近い絵が展示されていて、すごいボリュームでした。普段常設展示室として使われているところも企画展示室として今回は使用してました。すべて見終わるのに2時間近くかかりました。
今度は明治からの続編として、大正から昭和初期に描かれた水彩画も見てみたいなと思いました。