4.0
どこを切り取っても楽しい
自分にとって初めてのインスタレーションでワクワクと衝撃が沢山ありました。どういうことなのか、どういう思考でこの作品に至るのか等々解りたくて考察してみるもやはり分からなくて、そんな時間も含めて全て楽しく面白かったです。
世界観もとても好きでした。かなり古い作品でも全く古さを感じないオシャレさがあったのも衝撃でした。素晴らしかったです。
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白井美穂の作品にある洗練された造形と、意味を複雑に重ねて提示する深い思考は、35年以上のあいだ驚異的な質を維持しています。
バブル経済が終焉に向かう1980年代末から90年代に白井は、社会的慣習や風俗を巧みに引用、流用し、家具や結界など既製品を用いて華麗で大胆なインスタレーションを展開しました。艶やかな黒色や反射する硬質な物質の使用が特徴で、また写真も印象的に使われています。
平成のただなかにあった2000年代半ば以降は、ピンクや水色といった明るい色が登場し、布や糸など柔らかい素材が用いられ、また絵画が中心的役割を果たすようになります。錬金術書の挿絵や物語からとったイメージに、宇宙や生命の循環への思索が織り込まれます。
「白井美穂 森の空地」展では、貴重な初期作品を再構成し、最新作とあわせて展示します。もの、空間、イメージがからまり生まれる迷宮の、その先に開かれる「空き地」へ、どうぞお越しください。
◆ 白井美穂(しらいみお)
1962年生まれ。東京藝術大学美術学部で学んだ後、1980年代末から大規模なインスタレーションを旺盛に発表して注目を集める。1993年アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)の助成を得てニューヨークに渡り、2006年まで同地を拠点に活動する。帰国後は住み慣れた東京西部に戻り、映像や絵画、立体作品等を制作している。1994年にファーレ立川にパブリックアート《Round Trip》と《Cut》を設置。個展のほかに、「アーティスト・ファイル2008」(2008年 国立新美術館・東京)、「瀬戸内国際芸術祭」(2013年 宇野港・岡山)、「あいちトリエンナーレ」(2013年 愛知県美術館・愛知)等に参加。東京造形大学教授。
【FEATURE|内覧会レポート】
メディアを自在に横断し制作をし続ける、白井美穂の美術館初個展
会期 | 2023年12月16日(土)~2024年2月25日(日) |
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会場 | 府中市美術館 Google Map |
住所 | 東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内) |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 12月29日(金)~1月3日(水)、 1月9日(火)、2月13日(火) ※ただし1月8日、2月12日は開館 |
観覧料 | 一般 700円(560円) 高校・大学生 350円(280円) 小・中学生 150円(120円)
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TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/ |
4.0
自分にとって初めてのインスタレーションでワクワクと衝撃が沢山ありました。どういうことなのか、どういう思考でこの作品に至るのか等々解りたくて考察してみるもやはり分からなくて、そんな時間も含めて全て楽しく面白かったです。
世界観もとても好きでした。かなり古い作品でも全く古さを感じないオシャレさがあったのも衝撃でした。素晴らしかったです。
4.0
ロビーにすでに作品展示がありここからもう白井美穂ワールドになっていました。
近づくと動き出すエレベーターすら作品に連動しているかと思うぐらい。
作品自体にキャプションがないので手元の出品リストと照らし合わせながら会場を歩きます。
ここに私も座っていいですか?
ここに入り込んでもいいですか?
思わず一歩踏み込みたくなるインスタレーションでした。
映像の作品も面白く見ましたが、ナレーションの日本語が聞き取りにくいのが難。
不思議の国のアリスをほうふつとさせる設定、不思議な会話、15分の作品を堪能しました。
白井美穂さん多彩な方で、立体も作れば油絵も描く、映像も作るし写真も、さらにパッチワークまで。
始まって間もないからか年末だからか、がら空きの会場で白井美穂ワールドを堪能してきました。
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