4.0
迫力がすごい
迫力も繊細さも掛け合わされた絵画で見ていて見応えがありました。
絵の背景に見える戦後の状況、心情も垣間見えとても良い作品でした。
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植竹邦良(1928-2013)は戦後リアリズム美術運動のただ中に画家として歩み始めました。
1960年代以降は安保闘争や学園紛争など世相を象徴する事件に題材を取りつつ、戦中の記憶や地形・建築といったモチーフへの執着を混在させ、細部が増殖しつつ反復するダイナミックな世界を構築します。
植竹と同時代に活躍した中村宏らの特集展示も行い、この時代の美術運動をご紹介します。
会期 | 2023年5月20日(土)~2023年7月9日(日) |
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会場 | 府中市美術館 Google Map |
住所 | 東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内) |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 | 月曜日 |
観覧料 | 一般 700円(560円) 高大生 350円(280円) 小中生 150円(120円)
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TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/ |
4.0
迫力も繊細さも掛け合わされた絵画で見ていて見応えがありました。
絵の背景に見える戦後の状況、心情も垣間見えとても良い作品でした。
5.0
どこかシュルレアリスムを思わせてくれる絵がとても良かった。
どれも細かく綿密に描かれており見惚れてその場で立ち止まることが多かった。
特集展示の1960前後の前衛も社会性が強く興味深い絵が多かったのでオススメです。
4.0
まったく知らなかった作家なんですが、「最終虚無僧」というタイトルのなかなかインパクトのあるメインビジュアルを見て、中村宏とかタイガー立石あたりと近い方かなと思って見に行きました。作品は幻想的で重苦しいイメージが大画面に展開されていて、異様な迫力に満ちている。1960年代の安保闘争での挫折がベースにあって、それをシュルレアリズム的な描き方で構築されている感じです。展示会場のデザインがうまくて印象に残りました。特にサイズの大きな幻想的な作品が、黒い壁紙の上に並んでいて効果的です。
写真撮影不可でした。図録はあって、中村宏へのインタビュー付きというのがよかった。
4.0
絵のインパクトに目を奪われるが、そこには社会的な背景が
反映されており、緻密な構想が存在する。
見ようによってはSF的な見方も出来るかもしれない。
何かを訴えかけようとする鬼気迫る静かな圧迫感にその場に
留まってずーっと見入ってしまった。
社会的背景が濃いからこその緊迫感なのかもしれない。
一方でスケッチはごく自然で細部までモノを見ていた事が良く分かる。
工事現場やセメント工場など人工的、建築的なスケッチが多く
本人もそっちの路線に大変な興味があったらしい。
その集大成となる『構築記』1997年 は圧巻も圧巻!
建物の建築現場であることは分かるが、有無を言わせないパワーにただただ圧倒される。
他にも地形図、地形模型にも関心があったようで、そういった絵画も実におもしろい!
最後に本人のスクラップブックがあるが、それも見ものである。
全貌は分かりかねるが相当数の資料やメモ書きなどの構想のヒントになるようなものが
残っている。そこに植竹邦良と言う人物の狂気の一端を感じる事が出来た。
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