4.0
基本があっての奇抜
どんな奇抜な絵であっても、そもそも普通・基本となる絵の形があってのものなので、やはり王道の「狩野派」「土佐派」を理解するのは大事。奇抜な絵を描いていた人も、そもそも王道の絵を描ける土壌があってのこと。それはどんな人でもどんな仕事でも共通していると思う。敦賀市立博物館にこんな優品が沢山あるとは全く思わなかった。実家の近くなので是非行ってみたいと思った。
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敦賀市立博物館の江戸絵画の一部は、府中市美術館の「春の江戸絵画まつり」でもたびたび紹介してきました。一体どんなコレクションなのか、興味を持つ方もいらっしゃることでしょう。
そこで、その全貌をご覧いただくことにしました。やまと絵や円山四条派など、ひたすら美を追求した画家たちの作品によって、ひたすら美しい「非奇想」の世界に浸っていただきます。
本展は、2020年に開催し、感染症拡大のため途中閉幕した「ふつうの系譜」展の再開催展です。
会期 |
2022年3月12日(土)~2022年5月8日(日)
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会場 | 府中市美術館 Google Map |
住所 | 東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内) |
時間 | 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 3月22日(火) ※ただし3月21日、5月2日は開館 |
観覧料 | 一般700円(560円) 高校生・大学生350円(280円) 小学生・中学生150円(120円)
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TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/ |
4.0
どんな奇抜な絵であっても、そもそも普通・基本となる絵の形があってのものなので、やはり王道の「狩野派」「土佐派」を理解するのは大事。奇抜な絵を描いていた人も、そもそも王道の絵を描ける土壌があってのこと。それはどんな人でもどんな仕事でも共通していると思う。敦賀市立博物館にこんな優品が沢山あるとは全く思わなかった。実家の近くなので是非行ってみたいと思った。
4.0
やまと絵、狩野派、円山四条派、岸派、原派など江戸時代の様々な流派の日本画が展示されており興味深く鑑賞した。伊藤若冲、曽我蕭白などの奇想の画家の作品を見た時のような驚きはないが、美しい作品ぞろいだった。市立の美術館らしく子供にも分かりやすい解説が表示されており各派の特徴が良く理解できた。
5.0
前回の投稿の訂正と追加です。
展示の中で特に心に残った作品、『五位鷺』について。
鷲(ワシ)ではなく鷺(サギ)でした。
敦賀市立博物館の収蔵品データによると、これは『平家物語』巻第五の説話を絵画化したものだそうで、神泉苑で鷺をご覧になった後醍醐天皇が六位の蔵人(今でいう天皇の秘書)に捕獲するように申し付けたところ、鷺は「宣旨である」という従者の言葉に素直に服しました。天皇はこの鷺を褒め称え、五位の札を首に掛けて放したそうです。
為恭自身が蔵人の五位の官職にあったことからどんな気持ちでこの題材を選んだのだろう、いつこの絵を描いたのだろうと気になります。
5.0
「ふつうの系譜」というタイトルで何を見せるのかと思ったら、四条派円山派、土佐派、岸派など元祖以降は美術史であまりはなばなしく取り上げられない流派の佳品を集めた展覧会でした。
敦賀市立博物館のコレクションが中心で、ただ見せるだけではぼんやりした展示になってしまいそうなところを、「ふつう」というテーマで作品の良さを際立たせていたのが印象的でした。
やはり、奇想は普通があってこそです。
強烈で奇抜なモノは人目を引き易いかもしれないですが、「ふつう」に美しいモノは時の流行で色あせることなく人の心を惹きつけます。ただし「ふつう」というのは時代の主流なわけですから当時(ここでは江戸時代)「ふつう」だった絵が現代の…readmore
4.0
週末の昼過ぎでした。それほど混雑はなく、ゆったりと観覧。奇想と反する、スタンダードな絵画を展示。敦賀市立美術館の作品が多く展示されていました。最初に少し奇想な展示がありますが、あとは土佐派、狩野派といった大和絵、円山応挙も多数の展示を観ることができました。あまり知らなかったのですが、原在中や岸駒などの作家の絵も堪能できました。応挙の狗子図は後期展示のため観られませんでした。岸礼の百福図はユーモラスで、長い間見入ってしまいました。前期・後期で大幅な展示替えがありますので二度行っても十分楽しめるでしょう。
5.0
狩野派、土佐派、住吉派、円山四条派更に枝分かれした板谷派、復古やまと絵、森派、原派、岸派の作品がバランスよく展示、奇想系作品も若干有り、江戸絵画史を概観出来ます。特に土佐派、復古やまと絵、原派作品は名品揃いです。岸派、幕末~明治の円山派系の作品も力作揃いです。いつもながら府中市美術館はリピーター割引で半額で後期展示も観覧出来るのが嬉しい。改めて近世やまと絵、円山四条派、原派の良さを実感です。
3.0
ふつうの系譜、イマイチです。
動物の絵が素晴らしかったので期待しすぎてしまいました。
有名画家のそれなりに良い作品は来ているもののグッとくるのがほとんどなく
岸派が結構良いかなと思ったくらい。
奇想でもふつうでも織り交ぜて展示するから江戸絵画はより面白いのかと。
個人的には退屈で残念展示でした。
常設は日本洋画、スケッチなど。関根正二、村山槐多、松本竣介が嬉しい。
空いていました。
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