川瀬忍 作陶50年の間
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青磁は、呈色剤に鉄分を用いた釉薬を還元焼成により青く発色させたやきものであり、非常に古い歴史を持つ陶磁技法のひとつです。 原初...
- 半世紀にわたる活動から創作の秘密に迫る
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菊池寛実記念 智美術館(きくちかんじつきねん ともびじゅつかん)は、現代陶芸のコレクターである菊池智(とも)が長年にわたり蒐集してきたコレクションを母体に、現代陶芸の紹介を主たる目的とし、2003年4月に東京・虎ノ門に開館した。
美術館はホテル・オークラのすぐ近くの虎ノ門の高台に立つライム・ストーンの外壁をもつ西久保ビルの地下1階にある。西久保ビルという名称は中世の時代に西久保城があったことに由来する。敷地内には、西久保ビル(2003年竣工)と大正時代に建てられた西洋館(国の登録文化財)、智の父でありこの地を拠点として活動した実業家・菊池寛実(かんじつ)のための持仏堂と和風の蔵が、百年ほどの歴史のある庭を囲んで都心の中に独特な空間を構成し、隠れ家的な雰囲気を醸しだしている。
1階の玄関ホールと地下の展示室を結ぶ螺旋階段室は、菊池智のアイデアによる空間で、壁面には銀の和紙がはられ、その上に書家の篠田桃紅氏の「いろは歌」の料紙が「真・行・草」の漢字をかたどったコラージュ作品としてほどこされているガラスの手摺りはガラス作家の横山尚人氏によるもので、天井からの光を受けて美しい曲線を描く。菊池寛実記念 智美術館は、随所に設立者である菊池智の美意識が反映されており、地下1階の展示室では暗がりのなかから作品が1点ずつスポットライトを浴びて姿をあらわし、作家の思いを受け止め、美しい作品と出会いを目指した展示が試みられている。
智美術館では、開館以来、「藤本能道(ふじもとよしみち)展」「十五代樂吉左衞門展」「小池頌子展」をはじめ、さまざまな企画展を開催。隔年ごとに開催している「菊池ビエンナーレ」は、現代陶芸の振興を目的としており、智美術館の主幹事業である。