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現代のやきもの 思考するかたち 菊池コレクション
「現代のやきもの 思考するかたち 菊池コレクション」展@菊池寛実記念智美術館(1/3~3/19)
美術館の創立者、菊池智氏は「いつ、どんな美が私の前に示されるか分からない」ことが現代陶芸の魅力だとおっしゃっていたそうですが、まさに智美術館は「何が示されるかわからない」美術館だと思います。故にもしかしたら「入りにくい」美術館かもしれません。茶器でも花瓶でもない「土を焼いた何か」が提示され、それが自分の趣味と大きく異なるものだったら、ある作家の作品のみの展示の場合命とりです。
その点、今回の展示は、30人ほどの作家の色々な作品が集められており、「これまで智美術館に行くことを躊躇していた」方々にうってつけの展示となっていると思います。
数回行っている者としては、新たに所蔵された木野智史さんの「颪(螺旋)」を観て、単独展示をと夢想したりします。是非、木野さんの作品+作製のための土台(というのでしょうか)を合わせて展示していただきたい。