4.0
ちょうど良い異空間
建物は高くそびえるビルですが、展示室は地下。
1階の受付を通ったあと、篠田桃紅氏の作品がコラージュされた螺旋階段を降りて展示室へ行きます。
広くはない展示室は、あまり”直線”のない特徴的な造りになっています。智美術館の場合、これくらいの広さがちょうど良い気がします(焼き物が展示されることが多いので、点数が見やすい量だと思います。)。
構造上仕方ないのですが、1階の喫茶室(昔はレストラン)の物音が「気になるか気にならないか」くらいの音量で聞こえますが、螺旋階段を通ってそれらの音は、どこか「今いる自分とは違う世界から届く音」のような感じがします。神谷町という東京の真ん中にある美術館ですが、違う時間の流れを感じる美術館、そして展示スペースです。