志村ふくみ100歳記念
―《秋霞》から《野の果て》まで―

大倉集古館

  • 開催期間:2024年11月21日(木)~2025年1月19日(日)
  • クリップ数:29 件
  • 感想・評価:5 件
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志村ふくみ《秋霞》1958年 紬織/絹糸、藍 個人蔵(通期展示)
小野豊《吉隠》1960年頃 紬織/絹糸、藍 個人蔵(前期展示) 撮影: 安河内聡
文:志村ふくみ・画:小野元衞《野の果て》(手稿) 1943年 個人蔵(通期展示)
志村ふくみ《野の果てⅡ》2023年 紬織/絹糸、紫根、紅花、春草 個人蔵(通期展示)
志村ふくみ《月の湖》1985年 紬織/絹糸、藍、玉葱 個人蔵(前期展示)
志村ふくみ《光の道》1987年 紬織/絹糸、藍、渋木 個人蔵(前期展示)
志村ふくみ《若紫》2007年 紬織/絹糸、紫根、茜 個人蔵(後期展示)
志村ふくみ《舞姫》2013年 紬織/絹糸、紅花、紫根、刈安、藍、梔子 個人蔵(前期展示)
志村ふくみ《クロイツェル・ソナタ》2013年 紬織/絹糸、黒、刈安 個人蔵(後期展示)
志村ふくみ《風露》2000年 紬織/絹糸、紅花、藍、刈安、紫根 個人蔵(後期展示)
志村ふくみ監修 制作:都機工房 舞衣《紅扇》2021年
紬織/絹糸、紅花、藍、刈安、臭木 個人蔵(後期展示)
志村ふくみ監修 制作:都機工房 小袖《Francesco》2020年
紬織/絹糸、臭木、藍 個人蔵(後期展示)
志村ふくみ監修 制作:都機工房 狩衣《竜神》2018年
紬織/絹糸、藍、梔子、玉葱 個人蔵(前期展示)
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

染織家・志村ふくみ(1924~)の100歳記念回顧展である本展は、紬織りを独自の感性と想像力で、芸術性の高い作品として発展させた人間国宝・志村ふくみの芸術思想と、自然にある無数の色を抽出して糸を染め織るという、人と自然が共生する営みに一生を捧げる仕事を紹介します。

ふくみが染織の道に入るきっかけとなった《秋霞》、100歳を目前にして若き日を回想した《野の果てII》、次世代へのメッセージを託した石牟礼道子原作の新作能「沖宮」の衣裳などを展示し、彼女の足跡を辿ります。

あわせて、ふくみを染織の道に導いた母・小野豊(おのとよ 1895-1984)と民藝精神や、ふくみの芸術精神を育んだ夭折の画家である兄・小野元衞(おのもとえ 1919-47)にも焦点を当てます。

31歳で染織の世界に入り、ものづくりに対する独自の芸術理念を貫きながら70年にわたって創りあげてきたふくみの作品の展観を通じて、多くの人々に感動を与え、その精神が後世に引き継がれてゆく契機となれば幸いです。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2024年11月21日(木)~2025年1月19日(日)
  • 前期:11月21日(木)~12月15日(日)
    後期:12月17日(火)~2025年1月19日(日)
会場 大倉集古館 Google Map
住所 東京都港区虎ノ門2-10-3
時間
  • 10:00~17:00(入場は16:30まで)
    ※金曜日は19:00まで開館(入場は18:30まで)
休館日 月曜日(祝・休日の場合は翌平日)
12月29~31日
※新年は1月1日から開館
観覧料 一般 1,500円
大学生・高校生 1,000円
中学生以下 無料
  • ※同会期中のリピーターは500円引き(一般、大学生・高校生料金をお支払いの方のみ)
    ※20名以上の団体は500円引き
    ※障がい者手帳、被爆者手帳を提示の方とその同伴者1名は無料
    ※お着物(和装)で来館の方は 300円引き
    ※ミュージアムパスポート5,500円
    ※オークラ東京とのセット鑑賞券(ランチセット 6,000円、茶菓セット 3,100円)
    ※割引併用不可
TEL03-5575-5711
URLhttps://www.shukokan.org/

大倉集古館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

3.0

着物のイメージが広がりました

絹織物というと滑らかでツヤのあるイメージでしたが、展示されていたのは紬織という素朴な風合いの作品で、自分がこれまでに抱いていた着物のイメージが広がりました。
糸にするのも布に織るのも手ずから紬ぐから紬織というらしく勉強になりました。

染色は自然に対する日本人の自然観が反映されていて、志村さん曰く、紫は空の夢、茜は原始の大地の色なんだとか。なんかわかる気がします。
数ある作品の中、梅の枝を灰汁で染め上げたという「薫梅」一色の着物がとくに美しいと感じました。芸術家の血筋と、国内外の音楽や文学への深い造詣があってこそのセンスなのだなぁとしみじみ。

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アバウトさん、morinousagisanさん

3.0

物語

志村さんの作品を観ていると、物語を読んでいるかのような気持ちになります。自然から生み出される力が、とても活かされていて、見ていてうっとりしてしまいます。

4.0

今生きる世界との対話があった

染色家の志村ふくみさん。
昔国語の教科書でよんだ大岡信さんの随筆で、志村さんの桜で染めた着物のエピソードが未だに忘れられず、
やっとリアルにお目にかかれた!という積年の想いがまず先だった。

そして内心の興奮を抑えつつ間近にすると、色の気配というのがガラスケース越しであっても力強いことにも驚いた。
お母さまからこれ以上のものは織れないだろうといわれたという傑作・《秋霞》、一本一本の見事な配色から生まれた世界を前にしてしばらく動けなかったが、さらに心打たれたのは、《薫梅》という淡い紅の中に確かに存在する樹木の圧倒的な存在感だった。

大岡さんが出逢った桜のピンクは桜の樹皮からであったという驚きは私自身も同様に感じたものだったが、
この梅の木から生まれた色が持つ存在感は、花を咲かせようとする力が留められたからこそ、こんなにも匂い立っているのだと納得させられた。

世界との対話の一端が込められたこの作品たちに触れられて得た感動から、私自身もこれからどんな対話ができるのか、考えてみたい。

大倉集古館へも初めて訪問する機会となり、堂々たる歴史的建造物の中で鑑賞できたのもいい体験だった。

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アバウトさん、morinousagisanさん

4.0

気配やゆらぎが紬の柄から立ち昇る不思議

琵琶湖の水面に映る月あかり、立山連峰からの清らかな湧水、霞たなびく春野。
草木で染めた優しい色合いの紬の縞模様が一幅の絵画のように見えるから不思議だ。まるで抽象画。

志村ふくみの織物は飾らない品が有りリズミカルで清々しい。一枚一枚うっとりと見惚れてしまう。

私は藍と渋木が美しい「光の道」、紅花染めの可愛らしい能衣裳「紅扇」が好きだ。
他には天蚕で織られた「天蚕の夢」は妖しい美しさだ。

前期は12月15日迄、後期は17日から。講演会、ギャラリートークなどのイベントも有る。
撮影禁止が残念。

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karachanさん、アバウトさん、morinousagisanさん

5.0

100歳現役、圧倒的感性

きっかけは忘れましたが、志村ふくみさんの染色の技術を知り、いつか本物を現物をみたい!と思っていました。
生誕100年を記念したこの展覧会。大変に素晴らしく、本物のもつパワーに圧倒されました。色が訴えかけてくる、不思議な世界観でした。前期・後期の2部展のようなので、後期展にも行きたいと思います。
終了してしまいましたが滋賀県で開催された展示会にも行っておけばよかったかな、と少し後悔しています。

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jyusuranさん、Rikashさん、serigraphieさん、karachanさん、アバウトさん

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志村ふくみ《秋霞》1958年 紬織/絹糸、藍 個人蔵(通期展示)

小野豊《吉隠》1960年頃 紬織/絹糸、藍 個人蔵(前期展示) 撮影: 安河内聡

文:志村ふくみ・画:小野元衞《野の果て》(手稿) 1943年 個人蔵(通期展示)

志村ふくみ《野の果てⅡ》2023年 紬織/絹糸、紫根、紅花、春草 個人蔵(通期展示)

志村ふくみ《月の湖》1985年 紬織/絹糸、藍、玉葱 個人蔵(前期展示)

志村ふくみ《光の道》1987年 紬織/絹糸、藍、渋木 個人蔵(前期展示)

志村ふくみ《若紫》2007年 紬織/絹糸、紫根、茜 個人蔵(後期展示)

志村ふくみ《舞姫》2013年 紬織/絹糸、紅花、紫根、刈安、藍、梔子 個人蔵(前期展示)

志村ふくみ《クロイツェル・ソナタ》2013年 紬織/絹糸、黒、刈安 個人蔵(後期展示)

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