5.0
初心者もコアな肉筆浮世絵ファンも満足の内容
肉筆浮世絵の起源、初期から黄金期を経て幕末まで、丁寧に紹介されています。初公開の歌麿の肉筆浮世絵を等、ほぼ個人蔵の作品前後期、86点の展示でコアなファンも未見の作品も多いのではないかと思います。更に目玉は地下の展示室で展示されている春画のコーナーで清長、歌麿、栄之、歌麿、国貞、北斎の代表作や歌川豊広、鳥居清倍等初期の希少な作品も展示、肉筆浮世絵ファン必見の展覧会です。
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浮世絵は、江戸時代に花開いた往時を象徴する日本美術の作品群です。一般に浮世絵の享受者は、従来の朝廷や上級武家とは異なり、零細な商工業者をはじめとする町人たちであり、浮世絵は近世の庶民文化が育んだものと言われています。
しかし、そうした浮世絵の中には、いわゆる版画とは異なり、比較的裕福な町人に需要者を多く持ち、さらに稀には天皇や将軍、大名たちが所有、鑑賞した絵画作品があり、浮世絵ではそれらを「肉筆画」と呼んでいます。
本展覧会は、これら一点ものの絵画作品である肉筆浮世絵のなかでも、美人画に焦点をあてたものです。美人画は、流派によって面貌や姿態の表現に個性が表れるものですが、特に絵画であるがゆえの直筆の冴えからは、同時代の大衆世界の美意識を如実に感じとることができます。
展示では、浮世絵誕生直前の一七世紀の岩佐又兵衛や初期風俗画を発端とし、開祖である菱川師宣以降、江戸後期の喜多川歌麿や葛飾北斎たちに至るまでの歴代の著名な浮世絵師たちの活躍を、美人画絵画の名品でたどります。また、浮世を謳歌した江戸時代の人々の性に対するおおらかさを示す事例として、艶やかで妖しい絵師たちの春画の名品も、合わせて紹介します。
会期 |
2024年4月9日(火)~2024年6月9日(日)
|
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会場 | 大倉集古館 Google Map |
住所 | 東京都港区虎ノ門2-10-3 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 祝休日の場合は翌火曜日 |
観覧料 | 一般 1,500円 大学生・高校生 1,000円 中学生以下 無料
|
TEL | 03-5575-5711 |
URL | https://www.shukokan.org/ |
5.0
肉筆浮世絵の起源、初期から黄金期を経て幕末まで、丁寧に紹介されています。初公開の歌麿の肉筆浮世絵を等、ほぼ個人蔵の作品前後期、86点の展示でコアなファンも未見の作品も多いのではないかと思います。更に目玉は地下の展示室で展示されている春画のコーナーで清長、歌麿、栄之、歌麿、国貞、北斎の代表作や歌川豊広、鳥居清倍等初期の希少な作品も展示、肉筆浮世絵ファン必見の展覧会です。
4.0
浮世絵美人画、とても良かったです!
岩佐又兵衛、菱川師宣、懐月堂安度、宮川長春、勝川春章、喜多川歌麿、北斎、歌川派など
各時代のスター絵師を中心に肉筆浮世絵の名品が盛り沢山です。
個人蔵の作品が多数で状態の良いものばかりで見応え十分。
そして春画の展示が嬉しい!
表情の豊かさや動きの多彩さなど肉筆画の魅力が一番発揮出来るのが春画ではないかと。
鳥文斎栄之の源氏物語春画巻は細かな筆致と鮮やかな色合が実に素敵。
大吉原展とも呼応しているような内容ですが
こちらはシンプルに美人画の魅力を存分に楽しもうという感じです。
後期も期待したいです。
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