4.0
飯塚桃葉の謎解き
風が強かったので庭園はパスしました。館内から見ると紅葉は始まっているようでした。
漆工芸品と、博物図譜、どちらも好きなので、満喫しました。
1章、2章は、250年くらい前の職人、飯塚桃葉の一生を、漆工芸作品と蜂須賀家の文書からひも解く謎解きのようで、とても面白かったです。丹念な調査に感嘆です。
百草蒔絵薬箪笥は、内容品がずらっと展示され、金属製の小箱や匙?の細工も見事でした。飯塚桃葉のほかの漆工芸作品も美しく、ぜひ、単眼鏡でご覧ください。
緒方洪庵の薬箪笥が2点あり、晩年期は壮年期よりも一回り小さくなっていることにくすっ(だんだん、大きい荷物持てなくなりますのも)。
3章、4章、5章は博物学の広がりをテーマに、貝の標本や草木や虫の図譜が並び、見慣れた草木や虫があるとちょっと嬉しくなったり。大名同士のつながりも興味深かったです。
マイベストスリー
・百草蒔絵薬箪笥
文句なしのイチオシ。何時間でも眺められます。
・土井利位書状
雪華文様を使った料紙。なんとも粋!
・鶉図
一度、見たいなーと思っていた国宝に、ついに対面。「雑華室印」は単眼鏡で見ても赤い線がちょっと見える?くらいでちょっと残念。