松谷武判 Takesada Matsutani

東京オペラシティ アートギャラリー

  • 開催期間:2024年10月3日(木)~2024年12月17日(火)
  • クリップ数:26 件
  • 感想・評価:3 件
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《二つの形》 2022 作家蔵 Courtesy the artist and Hauser & Wirth ©Takesada Matsutani Photo: Nicolas Brasseur
パリ、バスティーユのアトリエにて制作中の松谷武判、2019 Photo: Michel Lunardelli
《圧迫》1958 作家蔵 Courtesy the artist ©Takesada Matsutani Photo: Kaoru Minamino
《作品 63-A-36》1963 姫路市立美術館蔵
《作品 66-2》1966 宮城県美術館蔵
《繁殖-黒》1967 芦屋市立美術博物館蔵
《繁殖-ピンク》1970 芦屋市立美術博物館蔵
《日本海-8》1978 芦屋市立美術博物館蔵
《流れ-6》1982 東京都現代美術館蔵 *1983年、ベルギーでの展示風景 ©松谷武判アーカイブス
《雫》1985 東京オペラシティ アートギャラリー蔵 Photo: 斉藤新
《接点2009》2009 神奈川県立近代美術館蔵
《Soft and Hard 9-11-2010》2010 作家蔵 
Courtesy the artist and Hauser & Wirth ©Takesada Matsutani Photo: Marc Domage
《丸い丘》2023 作家蔵 Courtesy the artist and Hauser & Wirth ©Takesada Matsutani Photo: Nicolas Brasseur
《無題》1973 作家蔵 Courtesy the artist and Hauser & Wirth ©Takesada Matsutani Photo: Nicolas Brasseur
《「スケッチブック、パリ 1980-」より》1984頃 作家蔵 
Courtesy the artist and Hauser & Wirth ©Takesada Matsutani Photo: Nicolas Brasseur
《無題》1976 作家蔵 Courtesy the artist and Hauser & Wirth ©Takesada Matsutani Photo: Nicolas Brasseur
《無題(モニュメントのための構想図)》1985 作家蔵
Courtesy the artist and Hauser & Wirth ©Takesada Matsutani Photo: Nicolas Brasseur
《オブジェクト-C》1975 和歌山県立近代美術館蔵
《「スケッチブック、パリ 1989-1993」より》1990 作家蔵
Courtesy the artist and Hauser & Wirth ©Takesada Matsutani Photo: Nicolas Brasseur
具体のリーダー吉原治良(右)とともに、グタイピナコテカ(大阪)での個展にて、1963 ©松谷武判アーカイブス
スタンリー・ウィリアム・ヘイターとともに、パリ、「アトリエ17」にて、1967 ©松谷武判アーカイブス
パリのアトリエで制作中の松谷武判、1981 ©松谷武判アーカイブス
*ストローで息を吹き込みボンドを膨らませている。
ドローイング制作風景、1982、サンフランシスコにて ©松谷武判アーカイブス
*ドローイング《流れ-7》のインスタレーションに際して作品に揮発性油を注ぐ松谷武判
《流れ-小西邸》2001、墨・水・石・紙によるパフォーマンス ©松谷武判アーカイブス Photo: 神戸康史
パリの街を歩く松谷武判、2019 Photo: Michel Lunardelli
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

松谷武判(1937-)は、60年を越える活動を通して、物質が示す表情や肌理(きめ)、存在感と生命の波動、流動を交錯させる優れた制作を続けてきました。1960年代前半に当時の新素材であるビニール系接着剤(ボンド)を使って有機的フォルムを生み出すレリーフ状の作品で具体美術協会*の第2世代の俊英として名を馳せ、1966年に渡仏。パリを拠点に、当時現代アートの最前線であった版画の領域で新たな取り組みを開始します。

平面メディアにおける空間性と時間性の探求から、やがて表現は幾何学的であると同時に有機的なフォルムと鮮烈な色彩を特徴とするハードエッジの表現に移行。1970年代後半からは紙と鉛筆という身近な素材を用いて制作行為の始原へと溯行し、黒のストロークで画面を塗り込めて生命的な時間を胚胎させる表現を確立。ボンドによる有機的な造形にも改めて取り組み、そこに鉛筆の黒を重ねた作品で新境地を拓きます。作品は建築を取り込んだインスタレーションの形をとることも多くなり、同時にパフォーマンスでも独自の個性を発揮します。

現在もパリを拠点に旺盛な制作を続ける松谷は、2017年のヴェネチア・ビエンナーレ、2019年のパリ、ポンピドゥー・センターでの回顧展など、改めて国際的な評価を高めています。近年はひとつの手法や表現にとらわれることなく、その制作はますます自由で大らか、大胆にして密やかな繊細さをたたえて進行しています。さまざまな物質が示す表情に生身の身体と五感で対峙することで生み出される松谷武判の作品、その豊かな多様性は、見るものに語りかけてやみません。

本展は、最新の調査に基づいて構成される初期から最新作を含む作品、資料、映像など200点以上によって松谷武判の全貌を紹介します。

*具体美術協会:1950-70年代に戦後日本の前衛芸術を牽引した芸術家集団。その先駆性は世界的な評価と注目を集めている。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2024年10月3日(木)~2024年12月17日(火)
会場 東京オペラシティ アートギャラリー Google Map
住所 東京都新宿区西新宿3-20-2
時間 11:00~19:00 (最終入場時間 18:30)
休館日 月曜日 
祝休日の場合は翌火曜日
観覧料 一般 1,600円(1,400円)
大・高生 1,000円(800円)
中学生以下 無料
  • *同時開催「抽象の小径|収蔵品展081 寺田コレクションより」、「project N 96 ナカバヤシアリサ」の入場料を含みます
    *( )内は各種割引料金 
    *障害者手帳等をお持ちの方および付添1名は無料。
    *割引の併用および入場料の払い戻しはできません
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
URLhttps://www.operacity.jp/ag/

東京オペラシティ アートギャラリーの情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

ボンドを使ったフォルムの官能的表現

1960年代、大阪神戸の約20人の前衛芸術集団「具体」に参画。人の真似をするな、誰もやらないことをやれ、の気概で、心の中を抽象化し表現しようと若き日より模索。
そんな松谷氏のライフストーリーの展覧会です。

ボンドの液体をキャンバスに垂らして制作された作品の数々が中核。

初期では、ボンド粘液の塊りにストローで息を吹き込み、風船・泡のようなふくらみが作られる。風船・泡のフォルムが残るものもあれば、破裂・切断されているもの、更には破裂した泡が二重になっているものもある。
作品番号・タイトル・キャプションの表示はなく、ソリッドな展示空間が演出されている。これはやや、不親切とも言える。だが、そもそもタイトルだって「無題」とか「繁殖」とか。あまり作品の主題を理解する手がかりにはならない。
もとより、物質自体の流れや動き自体がオーガニックに作り出す形状によって、心象表現を追求している。表現したい主題が作家の方で事前に定まっていないのだから、タイトルには意味がないのかもしれない。
観る者が破れた泡から連想するものは、瞼か、唇か、女陰か、孵化した卵か。そこから感じとるイメージは、生殖、誕生、生命、官能、か。

ボンド作品はその後、ドライヤーや扇風機でさざ波のような形状を織りなすように、変遷・進化する。青の顔料塗料で厚みある土台を作り、その表面に鉛筆・グラファイトを擦り付けた立体感ある作品が多数。
松谷氏は「有機的、官能的」な表現を求めたと述べているが、私の鈍いセンサーでもこれは感じ取れたように思う。

横幅10メートルの紙の全面を、ひたすら黒鉛筆のストロークで塗りつくした《流れ6》(1982)。離れて見れば黒光りする単色の壁紙のようだが、近くに寄るとストロークの強弱やムラの跡が生々しい。気の遠くなる肉体作業、ゼイゼイした息遣いが聞こえてくるようだ。松谷氏の五感に訴えた生命感表現の形、印象に残る作品です。

現在87歳、パリを拠点に現役でご活躍中。素晴らしいことです。

THANKS!をクリックしたユーザー
komagatayaさん、eiroh613さん、黒豆さん

2.0

不親切な展示

松谷武判、初めての作家なのでちょっと楽しみにしていました。
後半のモノクロームの作品群はカッコよかったです。
ただキャプション類が一切なく目録との参照作業が結構面倒で集中出来ず。
作品番号を表示することすらイヤだったんでしょうかね。
意識高い展示を目指したのかもしれないけど鑑賞者への意識は低い展示でした。

THANKS!をクリックしたユーザー
シンディさん、komagatayaさん、morinousagisanさん、karachanさん

4.0

形のユニークさと変化していく作風が楽しい。そして画材がボンドと鉛筆であることに驚く

松谷武判といえば、1960年代に具体協会で活躍して、白髪一雄とは全く違うタイプの抽象画を描いていた人、という感じで具体の歴史の中の作家という印象でした。それが80歳で2017年にヴェネチア・ビエンナーレに登場したり、2019年にはポンピドゥー・センターで個展を開いたりして、急に脚光を浴び、40年ぐらいワープしてきた感じがある。

そのワープ感を埋めてくれる美術展です。

抽象表現を追い求めた結果、レリーフみたいなモノをキャンバスに貼り付けたり、版画を極めたり、鉛筆で黒々と画面を塗りつぶしたりと、どんどん変化していく作風がとても心地よい。まあ個人的には、謎だった白いレリーフみたいなモノがボンドを流し込んで、ストローで息を吹き込んでボンドを膨らましたもの、ということが分かってよかったです。ちなみに展示の最後で最新の作品制作過程を映像で見せているのですが、これがなかなか興味深いのでした。

写真撮影は動画以外OK。図録は制作中でした。展示はシンプルでキャプションなし、番号もなし、章立ての解説パネルもない。手渡された出品リストに配置図があって、配置図の番号と出品リストの番号を見ないと作品名やいつ作られた作品か分からないのでした。

企画展のあとはコレクション展へ。「抽象の小径」として、こちらも抽象作品がずらりと並んでいて、なかなか。そして最後に若手の作品を紹介する「project N」を拝見。ナカバヤシアリサの作品が並んでいて、おそらくはこの作品たちも抽象画で、それも風景とか植物を描いて、色使いで抽象化しているように見えて興味深い。

THANKS!をクリックしたユーザー
eiroh613さん、黒豆さん、tapis1965さん、Camdenさん、Sukekiyo-Acckermanさん、他1人

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出展作品・関連画像IMAGES

《二つの形》 2022 作家蔵 Courtesy the artist and Hauser & Wirth ©Takesada Matsutani Photo: Nicolas Brasseur

パリ、バスティーユのアトリエにて制作中の松谷武判、2019 Photo: Michel Lunardelli

《圧迫》1958 作家蔵 Courtesy the artist ©Takesada Matsutani Photo: Kaoru Minamino

《作品 63-A-36》1963 姫路市立美術館蔵

《作品 66-2》1966 宮城県美術館蔵

《繁殖-黒》1967 芦屋市立美術博物館蔵

《繁殖-ピンク》1970 芦屋市立美術博物館蔵

《日本海-8》1978 芦屋市立美術博物館蔵

《流れ-6》1982 東京都現代美術館蔵 *1983年、ベルギーでの展示風景 ©松谷武判アーカイブス

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