4.0
古さを感じさせない
日本のシュルレアリスムを代表する福沢一郎や三岸好太郎など著名な画家の作品もありますが、知らない画家の作品も多数展示されていて、当時の広がりを感じました。
でも古賀春江、三岸好太郎、靉光(あいみつ)はいずれも30歳代の若さで病没と短い人生だったり、戦時中に危険思想として弾圧を受けて、指導者だった福沢一郎と瀧口修造が逮捕されてしまったりして、一時は衰退してしまいます。
それでも戦後に新たな潮流として生き続けます。展覧会の最後に「戦後のシュルレアリスム」として、鶴岡政男、岡本太郎、山下菊二らの作品が紹介されています。
展示作品は今観ても古さを感じさせない斬新さがあって、現代アートの作家さんの展覧会とか美大の卒展と言われても分からないかも?と思いました。
展示は1950年代までで終わっていますが、この潮流は今も生き続けていて、だからこそ古さを感じさせないように思います。