私たちは何者? ボーダレス・ドールズ

渋谷区立松濤美術館

  • 開催期間:2023年7月1日(土)~2023年8月27日(日)
  • クリップ数:39 件
  • 感想・評価:8 件
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村上隆 《Ko²ちゃん(Project Ko²)》1/5原型制作 BOME(海洋堂)1997年 個人蔵  ©1997 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.
《人形代[男・女]》平安京跡出土 平安時代前期 京都市指定文化財 京都市蔵
《立雛(次郎左衛門頭)》 江戸時代 18~19 世紀 東京国立博物館蔵 Image: TNM Image Archives 【8/1-27展示】
小島与一 《三人舞妓》 1924年 アトリエ一隻眼蔵 撮影:山田満穂
川路農美生産組合 《伊那踊人形》 1920~30年代 上田市立美術館蔵 撮影:齋梧伸一郎
堀柳女 《踏絵》 1933年 吉徳資料室蔵
高浜かの子 《騎馬戦》 1940年 国立工芸館蔵 撮影:アローアートワークス
竹久夢二 《ピエロ》 1930~1934年 国立工芸館蔵 撮影:ニューカラー写真印刷
松本喜三郎 《素戔嗚尊》 1875年 桐生市本町四丁目自治会蔵 【7/1-30展示】
向井良吉 《SA-10》 1952年 株式会社七彩蔵 ©MASAYUKIHAYASHI
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

日本には、古来より「ヒトガタ」、すなわち人形という造形物があり、現在まで人々の生活の傍らにさまざまな形で存在してきました。

本展では、呪詛人形、おひなさま、生人形、マネキン、現代美術まで多彩なジャンルの人形を展示し、さまざまな分野の境界を軽やかに飛び越えることで生きながらえてきた日本の人形の多様な様相を、ありのままに捉えていきます。

時に、私たちが普段から囚われている「芸術」という概念すらも覆していく人形をとおし、「芸術」そのものを考える機会となるでしょう。

※本展覧会の出陣作品には、18歳未満の方(高校生を含む)がご覧になれない作品が一部含まれます。予めご注意ください。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2023年7月1日(土)~2023年8月27日(日)
  • 前期:7月1日(土)〜7月30日(日)
    後期:8月1日(火)〜8月27日(日)
    ※会期中、一部展示替えあり
会場 渋谷区立松濤美術館 Google Map
住所 東京都渋谷区松濤2-14-14
時間 10:00~18:00
  • ※毎週金曜日は20:00まで
    (最終入館はいずれも閉館30分前まで)
休館日 月曜日 
7月18日(火)
※ただし、7月17日は開館
観覧料 一般 1,000円(800円)
大学生 800円(640円)
高校生・60歳以上 500円(400円)
小中学生 100円(80円)
  • ※( )内は団体10名以上及び渋谷区民の入館料
    ※土・日曜日、祝休日及び夏休み期間は小中学生無料
    ※毎週金曜日は渋谷区民無料 
    ※障がい者及び付添の方1名は無料
    ※リピーター割引あり。観覧日翌日以降の本展会期中、有料の入館券の半券と引き換えに、通常料金から2割引で入館できます。1枚の入館券につき、1回まで有効です
TEL03-3465-9421
URLhttps://shoto-museum.jp

渋谷区立松濤美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

渋谷区立松濤美術館 渋谷区立松濤美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

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誰のための、何のための展示なのか…「壁と同化した作品のキャプション」を巡って

展覧会の内容以前に、「殆んどの作品のキャプションが全く見えない!」という視力弱者を無視した「前代未聞の傲慢な展示」のように感じた。
最も見えなかった3階展示室の状況を説明すると、作品はコンクリート打ちっぱなしの壁面に、ガラス張りの展示ケース内に展示。キャプションは、展示ケースの高い位置に「透明な背景のシール貼り(文字の色は黒)」。
つまり、175cm程の高さに貼られ、壁と同化したキャプションの小さな文字は、読み取ることが極めて困難であった。
展覧会を担当した松濤美術館の学芸員いわく、「キャプションが作品の邪魔になるため、文字を極限まで小さくし、目立たないように配慮した結果」と。
ほぼ全ての作品に対して、名称や作者名を知ることができず、モヤモヤした気持ちで美術館を後にしたが、せめて「入場料分の知識」は得たいものだ。

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micco3216さん、morinousagisanさん

REPORT

南極1号はいなかった

あやうく見逃すとこだった。当展にはR18の隠し部屋があることを。
そもそも私の興味は、この企画展の章立てで言うと第9章「ピュグマリオンの愛と欲望を映し出せ!」のみだと言っていい。
受付で順路は2階から地下1階へとお回りくださいと言…readmore

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fumiko773さん、micco3216さん、にゃんちゅうさん、さいさん

5.0

攻めてる企画

2階→地下1階→1階の順番です。1階はコインロッカーの横から入る、周り廊下みたいなところ(初めて、ここに入りました)でした。

平安時代の呪詛の人型は、名前の墨色が鮮明。
享保雛は大きくて、リアルな顔立ちが迫力あり。
中原淳一の人形は、絵と同じく甘い雰囲気。
リカちゃんのドールハウスは、たぶん持っていたものと同じ(笑)。
諸国名玩集は、無印のお正月の干支缶に入ってる民芸玩具を連想。

どの展示もインパクトありましたが、特にB1は生人形、蝋人形が生々しく、少々、ホラーな雰囲気でした。夜は怖くて入れない(汗)

平安の呪詛人形、江戸時代のひな人形、明治初期の生人形、平櫛田中、竹久夢二、リカちゃん、Ko²ちゃんと、平安から現代までの人形が展示され、考古学、民俗学、工芸品、芸術品、おもちゃ、コレクションのそれぞれの視点からの解説に、ボーダーレスとは言いえて妙で感心でした。

松濤美術館の企画は、最近、とんがってます。今回も攻めてるなぁと思いました。

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Boodlesさん、内線38さん、morinousagisanさん

4.0

呪詛人形からラブドールまで、日本の人形の歴史を俯瞰する

土偶とか埴輪あたりから始まるのかと思ったら、まず、目に入ったのが平安前期に京都で使われたらしい呪殺用の人形でした。素朴な造りなんですが、名前も顔も描いてあって、微妙に怖い。そういった、民俗学的な臭いがする人形から始まって、雛人形、武者人形ときて、幕末に登場したリアルな生人形、昭和初期の人形芸樹運動などを展示。最後は四谷シモンの球体関節人形とか、村上隆のフィギュアで終了というところ。そして、別室では18禁のラブドールや秘宝館系の人形まで展示してます。

タイトル通り、工芸、美術、玩具などのボーダーを行き来する人形たちの分類不能なバリエーションの豊富さが面白かった。

ちなみに、個人的に気に入ったのは、津軽で山に入るとき、12人だと山の神に祟られるので、13人目として連れていく人形サンスケと、四谷シモンによる《ルネ・マグリットの男》です。

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内線38さん、morinousagisanさん、micco3216さん

4.0

様々な人形を見て考えることができた

今回の展示は展示室内は写真撮影が禁止です。
最新のドールなどのファンの方にとっては見るだけで満足していただけるかですが

様々な人形について興味がある方にとっては古代から現代までの様々な人形を見ることができるので、楽しい展示ではないかと思います。

コンパクトな量なので会社帰りにふらっと寄ってみるなどもいいので様々な年齢のかたが楽しめるのはないでしょうか。

4.0

ああ、ボーダーレスってそういうことか

めいかくにジャンル分けできないってことね
ジャンルの垣根をいくつもまたいで存在する日本の人形史

まさかいきなり呪術関連のモノが出てくるとは思わなかったけど
(呪詛残ってないだろうな(笑))
むしろ「こっち系」だけでまとめてもよかったんじゃないかこれ

二階の展示がいきなり濃い所から攻めてるなあと思ったけど
地階の展示が「生き人形」から「マネキン」とさらに濃い所を攻めてきていて
ここだけで一つの展示できるのではないかとか思ってしまう

生き人形凄いな。造形というより佇まいの実在感が半端ない

思ったよりも楽しい展示だった

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morinousagisanさん、micco3216さん

4.0

日本の「人形」を文化人類学的に展開

平安の呪詛人形から雛人形はもちろんのこと、平櫛田中・竹久夢二・四谷シモンのような巨匠から、生人形やマネキンも展示され、はてはリカちゃんやエヴァ・アスカやラブドールまで、独自の考察で展開されている。
以前の「装いの力―異性装の日本史」の様に、文化人類学的な視点は興味深かった。10章だての展開もわかりやすい。「人形」をどう定義するか、確立されていないテーマに挑んだ姿勢に敬意を表したい。まぁ粗探しをすれば切りが無いのだが、一冊の本を読むように楽しめた。

個人的には辻村ジュサブローみたいな人形劇作品も入れて欲しかった。村上隆と海洋堂を並べるのもちょっとスッキリw。生人形はとても迫力があったし、けっこう満足満足。

7月11日午後2時入館。混雑無し。撮影不可。

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morinousagisanさん、micco3216さん、さいさん

4.0

人形は時代を映す鏡

今日から始まった「ボーダレス・ドールズ展」へ行って来ました。雛人形展などは観に行ったりするのですが、これは平安時代から令和に至るまでの人形が並んでいて珍しい。いつの時代にも、どこの地域でも身近な存在である人形を、体系ごとに紹介してくれています。その時代の暮らしぶりや流行りが反映されている人形たち。中でも、その地域の生活や遊びが表現された木片人形が、素朴で、でも丁寧に愛らしく作られていたのが印象的でした。

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micco3216さん

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村上隆 《Ko²ちゃん(Project Ko²)》1/5原型制作 BOME(海洋堂)1997年 個人蔵  ©1997 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

《人形代[男・女]》平安京跡出土 平安時代前期 京都市指定文化財 京都市蔵

《立雛(次郎左衛門頭)》 江戸時代 18~19 世紀 東京国立博物館蔵 Image: TNM Image Archives 【8/1-27展示】

小島与一 《三人舞妓》 1924年 アトリエ一隻眼蔵 撮影:山田満穂

川路農美生産組合 《伊那踊人形》 1920~30年代 上田市立美術館蔵 撮影:齋梧伸一郎

堀柳女 《踏絵》 1933年 吉徳資料室蔵

高浜かの子 《騎馬戦》 1940年 国立工芸館蔵 撮影:アローアートワークス

竹久夢二 《ピエロ》 1930~1934年 国立工芸館蔵 撮影:ニューカラー写真印刷

松本喜三郎 《素戔嗚尊》 1875年 桐生市本町四丁目自治会蔵 【7/1-30展示】

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