恐竜画 見てきたような 色を塗り
21世紀の現代、恐竜に関する最新の研究が進んでるのは確かだが、ポピュラーな主役級のやつらの姿カタチは私らが子どもの頃(昭和中期)から変わってはいない。
チラノザウルスもトリケラトプスもステゴザウルスもブロントザウルスもプテラノ…readmore
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世界中から珠玉の恐竜画が大集合!
恐竜展といえば化石の展示が主役ですが、本展は恐竜など古代生物を描いた「パレオアート」の世界に着目した異色の展覧会です。19世紀の恐竜“発見”以降、人々は化石などの痕跡から想像をふくらませ、絵画を主な手段として太古の世界の住人たちの姿を創造してきました。
本展には、19世紀の奇妙な復元図から、20世紀に活躍した恐竜画の2大巨匠チャールズ・R・ナイトやズデニェク・ブリアンらによる記念碑的作品、漫画・玩具などのサブカルチャーからファインアート、さらには現代恐竜画の旗手たちによる近年の研究に基づくパレオアートまで、世界各国から約150もの貴重な作品が集結。かつて人々が抱いてきた恐竜などの古代生物に対するイメージの歴史をたどります。絵のなかに無限に広がる、失われた世界への想像の旅をお楽しみください。
2大巨匠が夢の競演!
チャールズ・R・ナイトは、19世紀末から20世紀前半にアメリカで活躍しました。もともと野生動物画家だったナイトは、生物学的知見に基づき、恐竜をいきいきとした姿で描き現代に蘇らせ、それらの作品はコナン・ドイルの小説『失われた世界』の挿画として使用されたほか、映画「キング・コング」などにも影響を与えました。ステゴサウルスと肉食恐竜の対決を描いた≪白亜紀-モンタナ≫や鈍重なイメージだった恐竜を躍動感あふれる姿でとらえた≪ドリプトサウルス(飛び跳ねるラエラプス)≫は恐竜画における記念碑的作品です。ズデニェク・ブリアンは20世紀中盤から後半にかけてチェコで活動。東欧圏という化石を直接研究する機会が限られた環境にありながら、ヨーロッパ美術のリアリズムの伝統を踏まえた彼の作品は、強い説得力を持つものとして国際的に高く評価されました。
パレオアートの2大巨匠である彼らの作品は、日本の図鑑などにも模写されて、恐竜イメージの普及に大きな影響を与えました。かつての少年少女が胸おどらせ夢中で読んだ恐竜図鑑―そこに描かれた憧れの恐竜画のオリジナルが、本展で一堂に会します。
会期 | 2023年5月31日(水)~2023年7月22日(土) |
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会場 | 上野の森美術館 Google Map |
住所 | 東京都台東区上野公園 1-2 |
時間 |
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休館日 | 会期中無休 |
観覧料 | 一般 2,300円(2,100円) 大学・専門学校生 1,600円(1,400円) 高・中・小学生 1,000円(800円)
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TEL | ハローダイヤル 050-5541-8600(全日9:00~20:00) |
URL | https://kyoryu-zukan.jp/ |
21世紀の現代、恐竜に関する最新の研究が進んでるのは確かだが、ポピュラーな主役級のやつらの姿カタチは私らが子どもの頃(昭和中期)から変わってはいない。
チラノザウルスもトリケラトプスもステゴザウルスもブロントザウルスもプテラノ…readmore
4.0
お恥ずかしい事に私は知らなかったが、パレオアートの2大巨匠、チャールズ・R・ナイトとズデニェク・ブリアンという2人の絵の展示が前面にありこの二人の絵はとても昔居た恐竜の姿を想像させてくれるような細かさの絵だった。
あと買った公式図録がとても満足だ。表紙の箔もオシャレで見応えがある。
4.0
当初は行く予定じゃなかったけど、ニコニコ美術館でやっていたのを見て気になって、観に行って来ました。これを美術展と言っていいのかは、微妙な展覧会ですが、恐竜絵画を「パレオアート」と呼ぶそうで、アートの一ジャンルであることは確かなようです。
初期の恐竜画は、こっけいでマンガチックで思わず笑ってしまいますが、遠景の山と川、湖、そして月を丁寧に描きこんでいるところが、単なる恐竜想像画を超えて、アート作品になっています。
次に化石の大量発見によって、恐竜のイメージが大きく変わり、パレオアートにも変化が訪れます。展示されている恐竜画は、自分が子供の頃に夢中になった恐竜そのもので、懐かしかったです。チャールズ・R・ナイトが描く恐竜は、躍動的です。ズデニェク・ブリアンの恐竜は、色鮮やかで今にも動き出しそうです。
そして現代作家の描くパレオアートは、完全なアート作品です。複数の恐竜が混在して暮らす生態系全体を描くことで、恐竜が生きていた世界に迷い込んだかのような錯覚を覚える絵画になっています。ダグラス・ヘンダーソン、小田隆の作品は美しい。
展覧会は、一部を除いて写真撮影OKでした。
4.0
発見された化石から目一杯、想像力を働かせて太古の時代の
恐竜たちを描いてきた、先人たちの努力と想像力の結晶に夢中になってしまった。
今ではお馴染みの恐竜も時代を経て、発見される化石が増える毎に
その絵画の精度も上がっていく。その移り変わりもとても面白い!
正直19世紀の復元画はかなり奇妙に映る。
恐竜の迫力よりもユーモラスが勝ってしまう。
明らかに爬虫類感が強いし、何と言うか、カッコ良くないのだ。
一生懸命に想像力を働かせて描いた事がよーく分かる。
だが、カッコ良くない…。これじゃ子供たちは興奮しないだろう。
だが、これらがパレオアートの始まりな訳で、これらがあったからこその
今なのだろう。現代の恐竜画はどれもカッコ良いし、良く出来てる。
これからどんどん研究も進み、我々がイメージする恐竜も
どんどん変化していくのだろう。その時の恐竜画も楽しみである。
4.0
恐竜イメージの変遷がよくわかった。恐竜の化石が発見されたのは約200年前と、それほど昔ではない。研究の発展とともに、不気味にうごめく巨大爬虫類から、カッコよさを感じる巨大生物になり、カラフルですばしっこい生き物へと変化した。現代は、強大だがいずれ滅びるもの、栄枯盛衰の象徴になり、と同時に子供を魅了するカッコ良く、時にかわいい商業的キャラクターにもなった。この先も、さらなる研究の発展と人間のイマジネーションの相互作用により、恐竜イメージは変化していくのだろう。楽しみだ。
4.0
様々な発見や研究の成果が得られるたびにイメージが大きく塗り替えられてしまう
恐竜ほど姿かたちの変化が大きなジャンルはないかもしれない
93年公開のジュラシックパーク前後の
「体を水平に起こして素早く動く」というイメージの変革を皮切りに
気付けば体毛や羽が生えてよりカラフルになり
かつての体を垂直に立て大きな顎をもって尻尾を引きずり歩いていた姿はすっかり過去のものとなった
これはそんな恐竜という存在が発見されてから現代にいたるまで
人々が想像し、描き、形にしてきた時代時代の恐竜たちの
懐かしく、そしてなじみ深いあの姿を思う存分楽しめる展示だ
入り口入ってすぐの本の表紙を模した大型のパネルで
もうすでにテンションが上がってしまうが
イグアナドンの想像図の変化でさらに舞い上がってしまう
今ほどまだ研究の進んでいなかった時代に描かれる
恐竜の世界は粗暴で混沌としてはいるが
まだ見ぬ太古の世界の躍動感生命力が豊かな発想と想像力でのびのびと描写されている
やっぱ「恐竜」ってこういう風だよな。こういうのがいいよな
もちろん最新の想像図もファンキーで嫌いじゃないけどね
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