決定版! 女性画家たちの大阪

大阪中之島美術館

  • 開催期間:2023年12月23日(土)~2024年2月25日(日)
  • クリップ数:34 件
  • 感想・評価:7 件
決定版! 女性画家たちの大阪 大阪中之島美術館-1
決定版! 女性画家たちの大阪 大阪中之島美術館-2
決定版! 女性画家たちの大阪 大阪中之島美術館-3
決定版! 女性画家たちの大阪 大阪中之島美術館-4
決定版! 女性画家たちの大阪 大阪中之島美術館-5
木谷千種「をんごく」大正7年(1918) 大阪中之島美術館
島成園「無題」大正7年(1918) 大阪市立美術館
島成園「影絵之図」大正8年(1919)頃 木原文庫
生田花朝「住吉大社御田植」昭和時代 大阪府立中之島図書館
三露千鈴「殉教者の娘」大正15年(1926) 大阪中之島美術館
決定版! 女性画家たちの大阪 大阪中之島美術館-1
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決定版! 女性画家たちの大阪 大阪中之島美術館-1
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

約百年前の大阪では多くの女性日本画家が活躍しました。大正元年(1912)に島成園(しませいえん)が20歳で文展に入選すると、その成功に触発された木谷千種(きたにちぐさ)や生田花朝(いくたかちょう)なども官展に入選を重ねます。

また、美人画や歴史風俗画に加えて、江戸時代から大阪に興隆した南画(文人画)の分野においても、河邊青蘭(かわべせいらん)や融紅鸞(とおるこうらん)などが実力を発揮しました。成功を収めた女性画家は、自らの画業を追求するにとどまらず、後進の女性を育成するため画塾を開きます。門下生たちも師に続いて公募展や塾展に挑み、大阪の女性画家の裾野はさらに広がりました。

当時の美術界は、東京と京都がその中枢を担い、制作者は男性が大多数を占めていましたが、女性日本画家の活躍において大阪は他都市と肩を並べており、その存在は近代大阪の文化における大きな特色のひとつとなりました。

本展では、「島成園と浪華の女性画家」展(2006年)の開催を端緒とする調査研究に、近年の新たな成果を加えて、全国的にも注目を集めた50名を超える近代大阪の女性日本画家の活動を約150点の作品と関連資料で紹介します。お稽古事や趣味にとどまらず、画家として社会的な成功を夢見た女性たちを育んだ、大阪という都市の文化的な土壌についても考える機会とします。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2023年12月23日(土)~2024年2月25日(日)
  • 前期:12月23日(土)~2024年1月21日(日)  
    後期:2024年1月23日(火)~2月25日(日)
会場 大阪中之島美術館 Google Map
展示室4階展示室
住所 大阪府大阪市北区中之島4-3-1
時間 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日、2023年12月31日、2024年1月1日
※ただし2024年1月8日、2月12日は開館
観覧料 一般 1,800円(1,600円)
高大生 1,000円(800円)
ペア券 3,000円(前売期間のみ販売)
  • ※中学生以下無料
    ※( )内は前売および20名以上の団体料金
    ※障がい者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は当日料金の半額(要証明)来館当日、2階チケットカウンターにて提示してください
    ※前売券は2023年10月7日(土)10:00~12月22日(金)まで販売
TEL大阪市総合コールセンター(なにわコール)
06-4301-7285
(受付時間8:00~21:00年中無休)
URLhttps://www.ktv.jp/event/wosaka/

大阪中之島美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

大阪中之島美術館 大阪中之島美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

女性画家59人の同窓会です。

担当の小川さんの講演会に合わせて後期展示を観てきました。
本展覧会の全体像や流れ、展示されている作品や画家、画塾については、内覧会に出かけた際の「鑑賞レポート『裾野が広かった大阪の女性日本画家たち』に書いておりますので、今回は講演会について書きたいと思います。

内覧会ではまだ展示されていなかったメインヴィジュアルの笹紅をさした島成園 《桜花美人》やチラシにもなっていた《影絵之図》も良い絵でした。見たかった三露千鈴の遺作となった《化粧》可愛いらしかったですよー。船場のええしのお嬢さんって感じで。

担当の小川さんは同時開催の大人気のモネ展も担当されており、どんなに大変だろうかと。モネと生没年が同じ画家が本展にも居ました。南画家でもあった跡見花蹊です。「大阪の女性画家たちの59人の同窓会です」の言葉で始まりました。
この日の講演は「女性が絵を描くこと 百年前の大阪を追想して」でした。
展覧会構成の説明に続いて、「女性画家に関する、さまざまな『なぜ』」
この展覧会は現在のジェンダー問題にも繋がっていました。
本展では用語にも気をつかわれたようで、タイトルの「女性画家」の英語表記も” female”でなく”women”painters としたり、「弟子」を「門下生」や「教え子」としたり、「閨秀」「女流」「女らしい」「女性ならでは」などの言葉にも気を付けたとおしゃっていました。ハッとしました。私などもついつい「女性ならではの表現」などと使いがちです。
南画家の融紅鸞は、タレントとしても活躍し1957年からラジオ大阪の人生相談は人気の番組だったそうです。「あんさん別れなはれ」が決めセリフだったとか。聴講するお客さんの中にも高齢の方は聴いたことがあると手を挙げておいででした。特別にラジオ大阪に残る当時の放送を聴かせて頂き、紅鸞の的を得た軽妙な回答のなかに面白味もあり時代も感じました。
本展最後にある作品は成園が1924年に描いた自画像です。ちょうど今から100年前に描かれた自画像で、当時は日本画で自画像を描くのは稀であったようで、それでも自分を見つめて描いた成園の心はいかばかりだったでしょう。

今後はこのような大きな括りの展覧会でなく、個々の画家や画塾などのグループの展覧会として開催されるだろうとのことでした。上村松園展があるなら、ぜひぜひ「島成園展」開催してほしいです。

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黒豆さん、karachanさん、さいさん

4.0

個性豊かな実力女性画家たちでした。

島成園の目力がすごい!女性リーダーの先駆者感がはんぱない!結婚後に作風がかわり、人生の選択を感じずにはいられない。松本華羊の末っ子感が絵画にも表れていてかわいらしい。生田花朝の漫画チックな表情や一目でツバメと判る図像化された姿が複数の絵画でここにもいたと見つけた感を演出しています。これだけ個性豊かな実力女性画家がいて、正しく評価されるべき作品群と感じました。今後も研究が進むことが望まれます。

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morinousagisanさん、さいさん、黒豆さん

4.0

見に行ったからには楽しみます!

東京在住なので、関西に遠征するのは「見たい特別展が3つくらい重なったとき」と決めています。だから、今回見たいのは中之島だけだし、昨年の「大阪の日本画」展と被る部分もあるし、図録だけ購入しようと思っていたんです。
ところがっ!「図録の郵送対応はしない」とのこと。はぁ~?はぁ~?キィーー!
というわけで、見たかったけど不本意な気持ちで遠征しました(笑)

不本意といいつつ、見に行ったからには楽しみますよ!
明治から昭和初期の美人画って、本当に見飽きない。これだけ揃うと比べて見る楽しさもあるし、どこの所蔵品か推測する楽しみもある。
特に素敵だなと思った作品は木谷千種の「綻び」と西口喜代子の「淀殿」。
「綻び」は薄い眉に風情があっていいんですよ。眉が薄いと薄情そうに見えたり、怖そうに見えたりしがちだけど、この絵にはそんな部分がまったくない。普通に針仕事をしているだけなのに、なぜか美しい。
「淀殿」は手前に大きく描かれた芍薬と淀殿のバランスが面白い。不気味な表情で描かれることが多い淀殿が微笑んで見えるのもいいですね。
面白さでいえば村岡小丘の「人形ごっこ」。実験作で帝展への入選は逃したらしいけど、日本画でキューピーの着せ替え人形を描いてしまうチャレンジ精神が好きですね。

それと、今回はモダンな表装が多くて、それを見るのも楽しかったです。ストライプやボーダー、チェックといった直線的な意匠の生地と風帯のないスッキリしたデザインが、描かれた女性の柔らかさをより引き立てていました。
あとは、着物の柄が独創的なんですよ。実物の着物を描いたのではなく、自分が着たいものを描いたんじゃないかなぁと思われる柄がチラホラ。

入場者が少なかったこともあり、会場を何周もして満喫しました。

THANKS!をクリックしたユーザー
karachanさん、morinousagisanさん

4.0

島成園展としても充実、大阪にみる女性画家たちの軌跡

大阪画壇における女性画家の活躍を概観できる本展の中でも、とりわけ印象的なのはやはり島成園だ。第一章からその活躍ぶりが強調され、後の女性画家たちへ創作の刺激を与えたことが示されている。正統的な美人画からデザイン画のような《伽羅の薫》や痣を描き加えられた自画像《無題》のような異様な女性像まで幅広い表現が紹介され、島成園展として見ても充実感のある作品群だと思った。「女四人の会」のようなほかの女性画家との連帯的活動も差し挟み(第二章)、以降も多彩な画題に着眼しながら多くの女性画家たちの連なりが窺い知れる。
それにしても、これほど多数の女性日本画家を一堂に展覧する機会はそうない。「決定版!」と銘打った展覧会タイトルは、企画者にしてみれば不足な部分を浮き彫りにする言葉にもなっているであろうことは想像に難くないが、作品そのものの魅力と同時に、美術史における女性の存在感を大々的に示した点で、意義深い展覧会になっていたように思う。

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karachanさん、morinousagisanさん

REPORT

大阪発、大阪画壇の神髄

大阪画壇。
私は日本美術初心者なので、多く語れるわけではないのですが、東京や京都の画壇に比べるとかなりマイナーで、「日本美術史における最後の領域」とまで言われる未知の世界・・らしい。

ただ、昨年「大阪の日本画展」はその大阪画…readmore

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morinousagisanさん、ぽぽぽんさん
  • VIEW423
  • THANKS2
  • BY 夢司

5.0

まさに決定版!

見応えありました!!!始まる前から非常に楽しみにしていたのですが、期待以上の質とボリュームでした!
たくさんの好きな作品と再会できましたし、存じ上げない女性画家さんの素敵な作品もあって大満足しました。
キャプションも読み応えがあって、各女性画家さんの入落選の情報やスランプのことなど知らなかった背景も知ることができ、見慣れた作品も違ったように観えました。
1/23からの後期展にも行く予定にしていますが、21日までにもう一度行こうかと考えています。

土曜日の10時過ぎから、わりとすいていました。見終わったあとにテート美術館展へはしごして楽しみましたが、個人的には断然「女性画家たちの大阪」展の方が良かったです。

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karachanさん、morinousagisanさん

REPORT

裾野が広かった大阪の女性日本画家たち

「女絵師女うたびとなど多く 浪華は春も早く来るらし」 吉井勇

明治から大正、昭和にかけて活躍した大阪ゆかりの女性日本画家の展覧会です。
展示される女性日本画家は、59名、出品作品点数は186点(通期:85点、前期49点、後期52点)、特別…readmore

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黒豆さん、uchikoさん、さいさん、karachanさん

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