決定版! 女性画家たちの大阪
大阪中之島美術館|大阪府
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大阪発、大阪画壇の神髄
大阪画壇。
私は日本美術初心者なので、多く語れるわけではないのですが、東京や京都の画壇に比べるとかなりマイナーで、「日本美術史における最後の領域」とまで言われる未知の世界・・らしい。
ただ、昨年「大阪の日本画展」はその大阪画壇の真骨頂を見せつけてくれました。
その際、最後に開催決定と告知があったのが今回の「女性画家たちの大阪」展。
つまり、中之島美術館が放つ大阪画壇アピールの第2弾ということになります。
そして女流画家に絞っていることも面白い。
最初に言ったように、日本画は詳しくないので正確ではありませんが、大阪画壇ほど女性が活躍した場所はないのではないでしょうか。
もちろん、上村松園(京都)を筆頭に池田蕉園、小倉遊亀やといった女性が活躍しておりますが、島成園・岡本更園・木谷千種・松本華洋の「女四人の会」。北野門下の「雪月花星」(星加雪乃、別役月乃、橋本花乃、四夷星乃)など大阪画壇には数多くの女性画家が活躍しています。
と、聞きかじっただけの情報はともかくとして、作品群ですがやはり刮目すべきは島成園。特に今回は彼女の三大名作といわれてる「おんな(現代:黒髪の誇り)」「無題」「伽羅の薫」が通期展示。また、結婚と画業の合間につかれたのかスランプの時に自ら鼓舞すべく描かれたのであろう「自画像」いずれも彼女の気迫が伝わってくる、とても印象深いものでした。
また井原西鶴の「好色五人女」を題材にそれぞれが描き「女四人の会」で発表された作品の内、島成園の「おまん」岡本更園の「おなつ」を並べてみることができたりと、とても貴重な企画でした。
私が日本画に興味を持ち始めたと同時に、飛び込んできた大阪画壇。
この先、どんどん深みにはまっていきそうです。
ありがとう、中之島美術館!
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