5.0
巨匠の作品がこれでもかと出てくる
アングル、ドラクロワ、コローなどの19世紀の巨匠、クールベ、マネ、印象派のドガ、モネ、印象派以後のセザンヌ、ゴーガン、クレー、ピカソ、ブラックなど素晴らしい絵画、彫刻が展示されています
また、フィリップスの収集順に展示されており、時代がバラバラに出てくるのが面白かった
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裕福な実業家家庭に生まれ、高い見識を持ったダンカン・フィリップス(1886-1966)の蒐集品を核とし、米国有数の私立コレクションとして知られるワシントンのフィリップス・コレクションは、1918年、私邸でコレクションを公開し始めました。
2018年には100年を迎えます。1921年にはニューヨーク近代美術館よりも早く、アメリカでは最初の近代美術中心の美術館として開館しました。
フィリップスの常に厳しい取捨選択によって、手元に残されたコレクションはいずれも質の高いものばかりです。
本展では、この世界有数の近代美術コレクションの中から、アングル、コロー、ドラクロワ等19世紀の巨匠から、クールベ、そして近代絵画の父マネ、印象派のドガ、セザンヌ、モネ、またはポスト印象派のゴーガン、新しい美術を切り開いた後継のボナール、クレー、ピカソ、ブラックらの秀作およそ75点を展覧します。
会期 |
2018年10月17日(水)~2019年2月11日(月・祝)
設備入替および建物メンテナンスのため、2023年4月10日から2024年秋まで全館長期休館中
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会場 |
三菱一号館美術館
![]() |
住所 | 東京都千代田区丸の内2-6-2 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
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休館日 |
月曜日 年末年始 ※ただし、祝日の場合、会期最終週とトークフリーデーの10/29、11/26、1/28は開館 |
観覧料 | 一般 1,700円 高校・大学生 1000円 小・中学生 500円
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TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | http://mimt.jp/ |
5.0
アングル、ドラクロワ、コローなどの19世紀の巨匠、クールベ、マネ、印象派のドガ、モネ、印象派以後のセザンヌ、ゴーガン、クレー、ピカソ、ブラックなど素晴らしい絵画、彫刻が展示されています
また、フィリップスの収集順に展示されており、時代がバラバラに出てくるのが面白かった
5.0
何より素晴らしいのは、どの作も、全て最高作であるのに本当に驚きました。奥様のマージョリーの眼力の賜物かと思いながら、小さいながらも、類稀な貴重な時を得ることが出来ました。好み関わらず、必見すべきコレクションの一つです。
5.0
厳選された作品ばかりで,最後まであきることなくじっくり鑑賞できました.混雑していなければもっとよかったですが.仕方ないですね.
5.0
巨匠の作品のオンパレードに圧巻でした。
展示が所蔵順のため、コレクションの趣向が分かり、とても素晴らしい展示でしたね。行く価値ありです。
3.0
美術館の収蔵品に焦点を当てた展覧会は、1年半前のボストン美術館展以来でした。こうした展覧会の面白さは、知っている画家の見たことない絵や、全く知らない画家との意外な出会い。行ったことのなかった三菱一号館に行ってみたかったというのも動機の一つでしたが、その中で、ヴュイヤールやココシュカなどで素敵な発見がありました。ただ、観ていて戸惑ったのは、出品リストの順番と展示品の並び順が一致していなかったことです。リストは制作年順のようでしたが、いつもリストで確認しながら会場を巡る私にとっては、今見ている作品がどれかリストの中で探すのが大変でした。また、今回の作品群はフィリップス氏のコレクションですから、その変遷を追いかけようというキュレーターさんの意図は分かりますが、知らないおじさんの収集癖にお付き合いした感は拭えません。それがゲティ美術館のゲティ氏のような立志伝中の人物なら、ドラマ性を感じられるのかもしれませんけれど。観る側の立場では、印象派、ナビ派、また、複数あったボナールなど、ジャンルで括って頂いた方が素直に見やすいと思います。でも、いい作品はありましたよ。
5.0
近年の個人コレクションにスポットを当てた展覧会は、それぞれ個性的で魅力があり、なおかつベスト的要素もあるので、見所満載です。
今回のフィリップス・コレクション展は、まさに三菱一号館さんらしい、私好みの内容でした。
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DCのフィリップス・コレクション一度も行かれなかったなぁ.......
三菱の展覧会、大変まよいましたが、今年は年パス購入に踏み切って突撃!
今回は、コレクションを築いたダンカン・フィリップスの収集経歴に沿って代表作を並べていくというもの。
有名画家のものが多く、これを買うためにアレとアレを売っちゃいました、などの説明が面白い。
よかったのは ブラック。カンディンスキーはもうみんな大好き!だけど、ブラックって色調が控えめな優しい作品があるんですね。
円テーブルにごちゃっとモノが載った絵は、思い出の品々を愛おしむ眼が感じるよう。
新国立の企画展になったばかりのボナールも、とても優しい大らかな作品が多数。いいのはこっちかも。
そして クレー あの質感を間近でみられたのは嬉しい。
総じて、邸宅の空間にうまく馴染む雰囲気のものが並び、フィリップス氏の好みが伝わって来る展示でした。
3.0
24日にいってきました。美術館の邸宅のような雰囲気の中での収集順の展示はゴヤの絵の隣にブラックやピカソがあったりと興味深いものでしたが、通好みだなと思いました。美術初心者の知り合いは混乱してましたし、フィリップスさんの美学はよくわかるのですが俯瞰的に見る感じとなり一つ一つに没頭できなかった気がします。図録は逆に時代順なのですが、これには収集順の一覧や図版に収集順に番号があるとよかったかなと思います。二度見に行くとじわじわよさがわかるのかもしれませんね。
3.0
西洋絵画の世界的な大コレクターとして名を馳せたダンカン・フィリップス氏の個人コレクションを収蔵・展示する美術館、ワシントンのフィリップス・コレクションの名品約70余点が来日中。マネ・モネ・ドガ・シスレーといった印象派を中心に、クールベやコローなどのバルビゾン派、ブラックやピカソなどのキュビスムの作家たち、マティスやデュフィ、ボナールなど彼と同世代のフランスの巨匠たち、カンディンスキーやフランツ・マルクなどドイツ表現主義のメンバーなど、近代西洋絵画のほぼ全てのジャンルを網羅。全員巨匠、全て名品。という展覧会です。ただ、ダンカン・フィリップス氏の宝箱を次々と開けて見せられ、私的評価や自慢話を嫌も言えずに聞かされた感じでした。前評判も、見た方の口コミも、とても良かったので、また二度行くことも考えていました。確かに素晴らしいことは素晴らしいですし、もちろん初めて見る作品もあり、とても気に入ったものも幾つかありました。またこうした収集家という人たちのおかげで、私たちは今も巨匠たちの優れた作品や隠れた作家の名品にも会うことが出来るのは確かで、彼らの苦労話も着眼理由も、それなりに感心して聞くわけですが、いかんせん腹いっぱい過ぎてうんざりな感じでした。なので、申し訳ないのですが私的には評価★★★です。あと、決して見やすい美術館ではない三菱一号館美術館が、恰もフィリップス氏の私邸でコレクションを見せられているかのような具合で、この展覧会にはぴったりという感じだったことは、評価にプラスしています。
4.0
寒い日でしたが、気合いを入れて訪問しました。いきなりモネ、シスレー、クールベなどの風景画で引きつけられます。アクセントのようにドーミエが飾られているのも面白かったです。ボナールの大きい絵も色彩豊かで温かい雰囲気を醸し出していました。ブラックの絵が多く、フィリップス氏の好みが見て取れました。ゴッホの「アルルの公園の入口」は絵の具の塗り方が魚の鱗みたいで興味をそそられました。ほとんどが著名な画家の作品であり、バリエーションに富んでいるので飽きさせません。絵に近づいて絵の具の具合などじっくり見ることができ、勉強になりました。土曜日でしたがそれほど混雑していませんでした。ただ、各部屋が小さいので絵の全体を見ようとすると人にぶつかったりして意外と圧迫感は感じました。やはり平日、人が少ないときにじっくり見られると良いですね。会期末に向けて混んでくると思われますので、お早めに!!
5.0
ニューヨークのフリック、ボストンのガードナー、そしてワシントンのフィリップスのような、邸宅美術館のコレクションは、たとえば国立新美術館など大きなところで見ても楽しめないだろう。
作家別ではなく収蔵された年月に沿った展示なので、とりとめのない印象を持つ人もあると思うが、これも美術館の雰囲気をよく再現していると思う。
それぞれの部屋に数点ずつ、持ち主の好みの絵を、趣向をこらして掛ける。
素敵な邸宅の部屋に入るたびにわくわくしたのを思い出した。
贅沢だが品のよいお金の使い方をする人達がいた時代があったのですね。
汐留のルオーを見た後に行ったので、ヴェルレーヌ像が印象深かった。
4.0
シスレーは好きな画家で色々なところで見てきましたが 雪景色は初めてでした
ピカソのブロンズ像 道化師も好きです
一枚どうぞ と言われたら ピカソの グラスと果物のある静物 を頂きたいです
4.0
宣伝コピーは「全員巨匠!」で、まさか「全員集合!」を踏まえたものではないと思いますが、ビッグネームが目白押し。
作品として有名なものは少ないけれど、どれもこれも知っている画家ばかり。
これはセザンヌね、あれはゴヤ、こっちはブラックで、あっちはカンディンスキーかな、あそこにはピカソもあるね・・・といった具合で、まるで美術史の教科書を見ているかのよう。なんとなく近代から現代絵画までの復習している感じです。自分の美術の目を試しなおすには、いい展覧会かもしれません。
5.0
最近の「名士のコレクション展」としてはちょっと不思議なコレクションが多い気がします。
有名どころというよりは、本当に自分の好きなものを集めた感じ。特に古古典的ものではなくて、斬新なものが多いです。キュビスムやシュルレアリスム的なものもあります。
フィリップスさんが本当にほしいものだけを集めているのでごちゃまぜのおもちゃ箱的コレクションなので、あまりまとまった印象はなく、面白いコレクションだと思います。
5.0
フィリップス・コレクション、とても良かったです!
近現代の良質な作品ばかりで流石の彗眼!と納得。
ゴヤ《ペテロの悔恨》 コレクションの中ではちょっと異質な感じがしましたが、コレは凄かったです。
ゴッホも良品、ゴーガン《ハム》が観られて嬉しい。
予想外に大変良かったのがボナールです。
現在、国立新美術館でボナール展が開催中で、正直あまりピンと来ずレビューはしていないのですが
こちらのコレクションのボナールはとっても良いです!
ゴヤ、ゴッホ、ボナールを中心に見惚れていました。
途中、パネル展示の撮影コーナーあります。
記念でメモ帳プレゼントとクジを1回引けました(期間限定かも)。
親しみやすい作品が多く幅広い年齢層が楽しめる内容の展覧会です。
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ポール・セザンヌ《ザクロと洋梨のあるショウガ壺》1893年 油彩/カンヴァス Gift of Gifford Phillips in memory of his father, James Laughlin Phillips, 1939 フィリップス・コレクション蔵 The Phillips Collection
クロード・モネ《ヴェトゥイユへの道》1879年 油彩/カンヴァス フィリップス・コレクション蔵 The Phillips Collection
ベルト・モリゾ《二人の少女》1894年頃 油彩/カンヴァス フィリップス・コレクション蔵 The Phillips Collection
ピエール・ボナール《犬を抱く女》1922年 油彩/カンヴァス フィリップス・コレクション蔵 The Phillips Collection
エドワール・マネ《スペイン舞踊》1862年 油彩/カンヴァス フィリップス・コレクション蔵 The Phillips Collection
アンリ・ルソー《ノートル・ダム》1909年 油彩/カンヴァス フィリップス・コレクション蔵 The Phillips Collection
パウル・クレー《養樹園》1929年 油彩/カンヴァス フィリップス・コレクション蔵 The Phillips Collection
フランシスコ・デ・ゴヤ《ペテロの悔恨》1820-24年頃 油彩/カンヴァス フィリップス・コレクション蔵 The Phillips Collection
アンリ・マティス《サン・ミシェル河岸のアトリエ》1916年 油彩/カンヴァス フィリップス・コレクション蔵 The Phillips Collection